日本プロ野球における2位ウェーバー指名に優位性は存在するのか?

初めに……

皆さんお久しぶりです。前回、プロ野球におけるFA制度についての投稿を行ったokiyyです。北の方に在住なのですが涼しいはず場所に猛暑の波が押し寄せ連日猛暑日で溶けそうになってます。

さて、今回は世間がワールドカップで盛り上がっている中、先日Twitterで見かけた、「今シーズン現在(2018年6月20日)ダントツ最下位である東北楽天ゴールデンイーグルスがドラフトの2位指名を一番最初にできるのはおかしい」という意見について考えてみたいと思い今回の投稿に至った次第です。

まずは、2018年現在ドラフトの2位以下の氏名はウェーバーとなっています。わかりやすいように例を挙げてみますと、仮にA,B,Cという球団があったとして順位もA,B,Cの順だったとするそうするとドラフト2位の氏名順はC→B→Aとなっています。(3位はA→B→Cの順、その後は下からと上からを交互に)こうなっているのは戦力の均衡という面からよりよい選手を下位の球団が指名できるようにという目的があるとのことです。そして、現在の日本プロ野球はセリーグとパリーグの2リーグ制でありその2位指名の優先権はセパ交流戦の勝ち越したリーグに与えられるとなっています。

今回は、その2位指名の優先権を与える手段についての議論はしませんが、世間的に多くの不満があることは事実であると思いますし、今後はより良い方法を探していくべきだと思います。

今回考えていくのは2位指名を先に行える球団と最後に行える球団で優位性が異なるのかということです。普通に考えると1位に最も近い選手と3位に最も近い選手との間にはある程度の差が存在するのではと思いますが実際の指名例を見て本当に優位性があるのかを見ていきます。また、高校生と大学社会人ドラフトが分けられていると考察が面倒なので、逆指名や分離ドラフトが廃止された2008年ドラフト以降を見ていきたいと思います。また、球団ごとに補強ポイントが異なるから指名傾向が異なるのではという指摘もありそうですが、私自身2013年以降頃しか各球団の状況がわからないのと、一々考える余裕がないのでその点を考慮に入れるのは省かせていただきました。誠に申し訳ございません。そして、球団ごとに2位指名選手とその年のドラフトで一番実績を残したであろう選手(年度に依るが2人以上もあるかも)を挙げていくつもりです。それでは2008年から見ていきましょう。

1,2008年ドラフト(球団は指名順、以下同様)

横浜ベイスターズ、藤江均、山﨑憲晴(3位)

福岡ソフトバンクホークス、立岡宗一郎、攝津正(5位)

東京ヤクルトスワローズ、八木亮祐、中村悠平(3位)

東北楽天ゴールデンイーグルス、中川大志、辛島航(6位)

広島東洋カープ、中田廉

千葉ロッテマリーンズ、長野久義(入団拒否で翌年巨人ドラフト1位)、西野勇士(育成5位)、岡田幸文(育成6位)

中日ドラゴンズ、伊藤準規、野本圭(1位)

北海道日本ハムファイターズ、榊原諒、大野奨太(1位)、中島卓也(5位)

阪神タイガース、柴田講平、上本博紀(3位)

オリックスバファローズ、伊原正樹、西勇輝(3位)

読売ジャイアンツ、宮本武文、大田泰示(1位)

埼玉西武ライオンズ、野上亮磨、浅村栄斗(3位)

何とも言えない面子が揃ってしまった。この中で今も現役の2位指名選手は立岡、中川、中田、伊藤、野上の5人のみである(長野は特殊なので除外)しかし、この中で入団した球団に留まっているのは中田、伊藤の2人だけである。

初めに2008年シーズンの出来事をある程度、北京オリンピック開催でG.G.佐藤の落球が話題に、オリックスは外国人4人によるビックボーイズ打線の構想(開幕戦のラロッカの怪我により断念)、シーズン中にオリックス監督がコリンズから大石に、清原の引退、阪神の新井貴浩、金本知憲が同日にそれぞれ1000、2000本安打を達成、また金本は400本塁打も達成、ソフトバンク小久保が350本塁打達成、王監督の辞任、巨人の阿部が150本塁打達成、クルーンが球速162キロを記録、中日の山本昌が3000投球回、200勝達成、ロッテのベニーが西武の細川を背負い投げ

また、かの有名な「Vやねん」もこの年である。

Vやねん            細川を投げるベニー

続いて、各選手の説明をしていく

横浜の藤江は2010年頃のベイスターズ終盤からDeNA創設期のブルペンをリリーフとして支えた選手である。同期で1番大成したと思われる山崎は2013年頃ショートに定着したが怪我の影響もあり戦力外通告ののちに阪神に移籍、守備固めとして出場をしている。

ソフトバンクの立岡は2012年に巨人に移籍、その後は外野手としての出場をしているが、怪我や不振もあり1軍と2軍を行き来している。同期の攝津は入団からのブルペンを支えた活躍や新人王の受賞、先発転向後の沢村賞受賞など素晴らしい成績を残しており、ここ数年の不振からの脱却が期待される。また、同期には育成で入団ながら貴重なブルペン陣の一角を担う二保旭がいる。

ヤクルトの八木は2013年は新人王を受賞した小川と共に先発ローテーションを守り切ったが、翌年以降目立った成績を残せず、2016年近藤一樹(近鉄入団の貴重な選手の一人)とのトレードでオリックスに移籍するも活躍できず引退した。同期の中村は相川の後の正捕手となり2015年のリーグ優勝に貢献、現在も正捕手として活躍する。元々はバッティングが売りの捕手であったが近年はフルイニングでの出場が増え疲れが見える場面も見られたが今シーズンは井野との併用により自慢のバッティングも戻りつつある。

楽天の中川は和製大砲として期待されたが大成できず、戦力外で2018年から横浜に移籍、現在は貴重な右の代打としての地位を築きつつある。同期の辛島は下位指名ながら2014年頃のローテーションを支えるも怪我や不振もありローテーションの定着は図れずにいる。

広島の中田は2014年頃のブルペンを支えるも怪我の影響で登板数が減少、去年の2017年シーズンに復活し優勝に貢献した。また、同期には和製大砲としての期待がかかる岩本が1位で指名をうけている。

ロッテの長野は巨人の入団を希望していたが、強行指名して入団拒否に至っている。また、この年ロッテは育成指名で西野と岡田を指名しており、近年は両者とも怪我や不振で成績を残せていないが2人ともチームに欠かせない戦力である。

中日の伊藤は今まで目立った成績が残せておらず、今シーズンが勝負の年か。同期も長くに渡って活躍した選手はいないが、2010年外野のレギュラーとして優勝に貢献した野本を選んだ。また、無回転フォーク(一説ではナックルとも)を投げ話題になった岩田もこの年入団している。

日本ハムの榊原は2009年に新人王を受賞、2010年はブルペンを支えるもその後は怪我の影響であまり登板できず、2014年にオリックスに移籍、リリーフで好投をするも翌年は怪我により登板機会が減少、そのまま引退となった。同期には、中日にFA移籍した大野やカット打法が代名詞の中島、小柄ながら威力のあるストレートが魅力の谷元、中田翔との絡みや西武ドームでのウグイス嬢とのやり取りでしばしば話題になる杉谷など多くの有名な面子がいる。

阪神の柴田は2011年頃は外野のレギュラー候補であったが捕球面に不安があることや両翼のレギュラーの固定に加え大和の外野挑戦により出場機会が減少、自慢のバッティングでも結果を残せず戦力外、その後ロッテに移籍するも再び戦力外となり引退した。同期の上本はポテンシャルは大きいものがあるが、ポジション争いに加えて怪我がちなこともあり不動のレギュラーには至っていない。また、今シーズンも怪我によりシーズン絶望となってしまい早期の復帰に向けて頑張ってもらいたい。また、西村右往左往(試合中、野手の不足により投手である西村が急遽外野守備に就き、相手バッターの打席に合わせて守備位置を4回変更したことから呼ばれる)で知られる西村も同期である。

オリックスの伊原は先発候補として期待されたが一軍で勝利を挙げることはできなかった。同期の西は先発ローテーションを支えており今年は開幕投手を任されるなど金子千尋の後となる次世代のエースとして期待されている。また、今シーズンにFA権を取得したことからオフシーズンの動向が注目される選手の一人である。

巨人の宮本は一軍では登板することなく引退することとなった。松井の後釜、和製大砲として期待された大田は日本ハムに移籍後、チームの雰囲気とも合致したのか才能が開花、今シーズンはオールスターにも選ばれるような活躍をしている。巨人はこのシーズンのドラフトは散々であり、巨人である程度の成績を残せた選手は橋本到のみであり、野球賭博問題に関わったとして退団した笠原などが入団した年となっている。

西武の野上は西武時代先発中継ぎ共に経験を積んでおり昨シーズンは右のエース格に成長、今シーズンから巨人に移籍、ローテーションの一角を担うことが期待されたが一発病や不振もあって現在は二軍で調整を行っている。同期には、2013年には打点王を受賞現在はリーグ屈指の実力を誇る二塁手へと成長した浅村がいるが、今シーズンにFA権を取得、西と同じくオフの動向が注目される。また、他の同期では投球後のモーションが大きく画面から消えることが話題となった中崎雄太(広島の抑えの中崎翔太の実兄)がいる。

中崎の投球後の様子(加工していません)

この2位指名の中で一番実績を残しているのが野上であると思われるので、いきなりであるが2位を先に指名できる優位性に疑いを感じる。(西武は順番として野上の直後に浅村を指名)とりあえず2008年は優位性があまり無いとして翌年の2009年を見ていきたいと思う。

2,2009年ドラフト(球団名は略称)

オリックス、比嘉幹貴

横浜、加賀繁、筒香嘉智(1位)

ロッテ、大谷智久、荻野貴司(1位)

広島、堂林翔太、今村猛(1位)

西武、美沢将、菊池雄星(1位)

阪神、藤原正典、秋山拓巳(4位)

ソフトバンク、川原弘之、今宮健太(1位)

ヤクルト、山本哲哉

楽天、西田哲郎、戸村健次(1位)

中日、小川龍也、大島洋平(5位)

日本ハム、大塚豊、増井浩俊(5位)

巨人、鬼屋敷正人、長野久義(1位)

2位指名選手は小物が多いイメージだが1位指名を受けた選手は多くの球団が主力として活躍している年であり、ドラフトの1位評価は間違っていなかったと感じられる年である。

まずは、2009年シーズンの振り返りを、ロッテにメジャーリーガーで現監督の井口が復帰、広島戦でプロ野球記録の1イニング15得点を記録、広島市民球場で最後のオープン戦が開催、ソフトバンク松中が1000打点を記録、楽天の山崎が1000打点、広島は現監督の緒方が引退、中日は立浪が引退、阪神の赤星が現役引退

続いて、各選手の説明をしていく

オリックスの比嘉は右のサイドハンドとしてブルペンを支え2014年の優勝争いに貢献したが、故障の影響で登板数が減少、近年は一軍での登板も増えてきたが、2014年ほどの絶対的な安定感は欠く。

横浜の加賀は右のサイドハンド、入団時は先発であったが安定感に欠くことや打線の援護に恵まれず中継ぎへ転向、スライダーとストレートのコンビネーションで打者を打ち取ることから特に右打ちの外国人バッターに相性が良く、ヤクルトのバレンティンには無類の相性の良さを誇りバレンティンキラーの異名を取った。また、同期の筒香はここに記す必要がないほどの活躍を見せており、今や日本の4番である。

ロッテの大谷はメジャーリーガーの大谷に知名度で負けるほうから「じゃない方」という不名誉な呼称をされているが報徳学園で春の甲子園優勝投手、早稲田大学時代に最優秀防御率を獲得、社会人野球のトヨタ自動車に入社して都市対抗の優勝に貢献、最優秀選手賞を受賞するなど野球エリートの系譜を歩んでいる。入団から数年は先発、中継ぎと起用法が安定せず目立った成績が残せていなかったが、ロッテ前監督の伊東氏に中継ぎの才能を見出されセットアッパーに成長、現在もブルペンに欠かせない選手となっている。また、同期の荻野は1年目に持ち味の俊足を発揮して旋風を巻き起こしたが怪我に悩まされるプロ生活を送っており、昨シーズン初めて怪我をせずシーズンを過ごしたことから今シーズンの1軍でのシーズン完走が期待される。他には、2010年のポストシーズンの大活躍に加え2015年に素晴らしい成績を残した清田や大嶺祐太の弟である大嶺翔太が入団した年である。

広島の堂林は2012年前後に4番サードとして期待されたが守備での送球難が露呈、自慢のバッティングも鳴りを潜めてしまい、近年は外野としてのスタメン出場や、試合中盤からの代打からの出場が中心となってしまっている。同期の今村は中継ぎ陣の一角としてブルペンを支えており、連覇に貢献しており、今シーズンの活躍も期待される。また、今村を語る上で欠かせないのが2011年の7番DH今村事件である。これは交流戦のオリックス戦の際に予告先発がなく偵察要員としてスターティングメンバーに今村が入ったが、当時監督であった野村氏がDHは最低1打席立たなければならないという野球規則を失念していたため起こった出来事である。

スタメン交換で笑う岡田氏と実際のスタメン

西武の美沢は中島、片岡の後任の内野手として期待されたが大成することなく引退。同期の菊池は入団後伸び悩んでいたが球団のエースに成長、日本最速左腕としての名声をほしいままにしている。

阪神の藤原は中継ぎ左腕として期待されたが、目立った成績は残せず引退した。同期の秋山は1年目の活躍から先発候補として期待されてきており、昨シーズンその才能が開花、抜群のコントロールを武器に12勝をマーク、今シーズンも勝ちには恵まれていないが安定したピッチングを披露している。また、他には外野のレギュラーを狙う俊介や強打を武器に正捕手を狙う原口が入団した年でもある。

ソフトバンクの川原は2軍公式戦で日本人左腕最速となる158キロをマークするなどポテンシャルはあるが制球面に不安を残す。また、近年は怪我の影響で育成契約となってしまっている。同期の今宮は甲子園では150キロ超えのピッチャーとして名を馳せ、入団後は高い身体能力と強肩、高いバント能力を生かしてリーグを代表する堅守のショートへと成長した。

ヤクルトの山本は貴重な中継ぎ陣としてブルペンを支え、一時は抑えを任されるほどに活躍していたが、近年は怪我の影響で登板数は減少している。同期には、内外野守れるユーティリティープレイヤーとしても活躍する荒木がいる。

楽天の西田は松井稼頭央の後のショートとして期待されたが安定感に欠け、茂木にレギュラーを奪われる。松田の後のサードや内野のバックアップ要員が欲しいソフトバンクと、怪我や疲労でフルシーズン出ることが困難な嶋に次ぐ2番手捕手が欲しい楽天側との思惑が一致して山下とトレード、今シーズンからはソフトバンクに活躍の場を移している。同期の辛島は先発ローテーションの定着が期待されており、先発のアクシデントによる緊急登板を3度行うなど緊急時のバックアップとしては信頼を得ているが成績自体は伸び悩んでいる。また、今シーズンは公式戦中に打球が顎を直撃し骨折、復帰に3~4か月かかるとみられており、今シーズンの登板は厳しい状況である。

中日の小川は母親がフィリピン人であることから2013年のWBCでフィリピン代表入り。中日では中継ぎとしての登板を重ねており、ブルペンの一角としての活躍が期待される。(小川は7月中旬に金銭トレードで西武に移籍) 同期には、中堅手として不動のレギュラーの大島や血行障害からの復活を目指す岡田、一部ネット界隈で人気を誇る松井雅人がいる。

日本ハムの大塚は中継ぎとして期待されたがトミージョン手術の影響もあり1軍ではあまり活躍できずユニフォームを脱ぐこととなった。同期には、武田久につなぐセットアッパーとして活躍、武田の後の抑えに定着、2016年のシーズン途中には先発に転向し最大10ゲーム差以上あったソフトバンクを追い抜いた劇的な優勝に貢献、今シーズンは平野佳寿のメジャー挑戦に伴い抑えが不在となったオリックスに移籍し安定したピッチングを披露している増井がおり、協力中継ぎ陣の一角として奮闘している。

巨人の鬼屋敷はキャッチャーとして入団したがレギュラーの阿部に阻まれ1軍では活躍できず引退、現在は同球団のブルペン捕手としてチームを支えている。同期には前年ロッテの氏名を拒否した長野や現在ソフトバンクに所属するいぶし銀の市川、また、入団には至っていないが育成指名で現在阪神に所属する陽川が指名されている。

2009年ドラフトは1軍で活躍したという選手はウェーバー指名が先であった球団の方が多く、ウェーバーの優位性を上手く使えたといえる年であろう。続いて田中や坂本のハンカチ世代が大学を卒業して入団する年であり大きな話題となった2010年のドラフトを見ていこう。

3,2010年ドラフト

横浜、加賀美希昇、福山博之(6位)

楽天、美馬学

広島、中村恭平、中崎翔太(6位)

オリックス、三ツ俣大樹、後藤駿太(1位)、塚原頌平(4位)

ヤクルト、七條祐樹、山田哲人(1位)

日本ハム、西川遥輝

巨人、宮國椋丞、澤村拓一(1位)

ロッテ、南昌輝、伊志嶺翔太(1位)

阪神、一二三慎太、榎田大樹(1位)

西武、牧田和久、秋山翔吾(3位)

中日、吉川大機、大野雄大(1位)

ソフトバンク、柳田悠岐、千賀滉大(育成4位)

球団によって開きはあるが多くの選手がレギュラーや投手陣の中心的な役割となっている選手が多い年である。

まずは、2010年シーズンの振り返りでも、阪神にメジャーリーガーの城島が入団、金本の連続フルイニング出場が1492試合でストップ、矢野が引退を表明、オリックスに田口が復帰、小瀬がキャンプ地で転落死、ソフトバンク和田が1000奪三振、巨人の木村拓也が試合前練習中にクモ膜下出血で倒れ死去、中日の岩瀬が250セーブ、楽天の福盛が引退、ロッテはレギュラーシーズン3位ながら日本一といういわゆる下克上を達成した。

横浜の加賀美はDeNA創設期頃に先発の一角として期待されながら成績を残せず退団、現在はJR西日本でプレイを続けている。同期の福山は横浜時代は活躍できなかったが楽天に移籍後は才能が開花、連投もいとわないタフネスさと安定感を武器に昨シーズン中盤までのチームの快進撃を支えた。今シーズンは勤続疲労か少し打ち込まれるシーンが目立つが、チームに欠かせない戦力であるのは確かである。また、DeNA創設期をゴールデングラブを受賞する守備力と本塁へ矢のような送球をする強肩で支えた荒波も入団している。近年はバッティングの不振と若手の台頭によって出場機会が減少しているがまだまだ衰えるような選手ではない。

楽天は則本、岸に次ぐエース格として期待される美馬が入団している。今シーズンは安定感を欠くピッチングが続いたが先日ようやく1勝目を挙げた。今シーズン目標とする15勝までどれだけ近づけるか。

広島の中村も今シーズン不安定な投手陣に割って入ることができるか期待される。同期には6位入団ながら抑えとしてブルペン陣に欠かせない戦力である中崎や入団時から期待され続けている福井、今年がラストチャンスであろう磯村など現在のファンにも馴染みのある選手たちがいる。

オリックスの三ツ俣は遊撃のレギュラーとして期待されたが、安達などの争いに敗れ中日にトレード移籍、今シーズンがラストチャンスか。なお、この年オリックスはドラフト1位のくじを史上初の3度外している。つまり、1位の駿太は外れ外れ外れ1位の選手である。駿太も今シーズンから登録名を後藤に変更して心機一転を図っているが課題のバッティングでアピールできていないのが痛いところか、広い守備範囲とセンター深めからホームへノーバウンドで投げれる強肩は魅力ではあるのだが。また、救援としてチームを支えオールスターにも選出された塚原は怪我の影響で登板数が減少してしまっている。この選手が復活するとリリーフ陣はより強固となるだろう。また、他の同期にはムードメーカーとしてチームを盛り上げる宮崎などがいる。

ヤクルトの七條は先発リリーフどちらも担えるとして期待されたが怪我もあり活躍はできず、現在は打撃投手としてチームを支える。ドラフト1位の山田はセリーグを代表するセカンドに成長、2年連続トリプルスリーなどの活躍は記憶に新しい。昨シーズンはチームをほとんど一人で支える重圧からか成績を落としたが、今シーズンは元気な活躍を見せている。

日本ハムの西川は入団当初は内野手であったが守備面に不安があり外野にコンバート、するとバッティングにも思い切りが生まれ、持ち味の俊足を武器にリーグ屈指のリードオフマンとして成長した。同期にはハンカチ王子こと斎藤や可愛い顔で女子に人気を誇る谷口などがいる。

巨人の宮國は2012年頃はエースとしての活躍が期待されたが近年は成績を落とし登板数も減少、先発陣の一角に割り込めるか、同期の澤村は先発として実績を残したのちにスタミナや制球の不安がありリリーフに転向、リーグを代表する剛速球を武器に抑えに定着、昨シーズンは針治療の施術ミスもあり登板が無かったが、今シーズンは復活ピンチでの火消しやセットアッパーとしてチームに欠かせない戦力となっている。

ロッテの南は長くに渡って伸び悩んでいたが2016年シーズンに才能が開花、ストレート中心の強気で小気味の良いピッチングでセットアッパーを任されるまでに成長した。昨シーズンはストレートのノビが見られず成績を落とし登板数も減少したが、今シーズンは良い頃のボールが戻りつつありブルペンの一角として活躍をしている。(南はこの記事を書いている8月現在に国指定の難病である黄色靱帯骨化症を発症、グラウンドへの復帰が望まれる)同期の伊志嶺は1年目は持ち味の俊足を武器に西武の牧田と新人王を争う活躍を見せたが2年目以降は俊足巧打タイプが多いロッテ外野陣の中で大きなアピールができない状況である。

阪神の一二三は甲子園優勝投手ながら肩の故障により打者に転向、成績を残せず退団した。また、2018年の2月沖縄で女性に暴行を加えたとして逮捕された。(その後、不起訴処分) 同期の榎田は1年目は貴重な中継ぎとして新人王争いを繰り広げるほどの活躍を見せたが、その後は怪我や不振もあり登板数が減少、今シーズンは西武にトレードされ先発陣の一角として安定感のあるピッチングを披露している。

西武の牧田は貴重なアンダースローで1年目から抑えを任されるなどして新人王を受賞、その後は先発にも転向、連投を厭わない体力やブルペンでの肩を作る速さ、スピードアップ賞を受賞するほどの投球テンポのよさなどが評価されセットアッパーなども任された。困ったときの牧田と呼ばれるほど便利な存在であり、国際大会などにおいても多くの登板機会などがあるなど評価の高い選手である。 今年からはメジャーリーグに挑戦。現在はマイナーでの調整や行き来が続くがより一層の活躍が期待される。

牧田依存症(困った時の牧田)の例

中日の吉川は2000年代の落合時代を支えた荒木と井端の二遊間コンビ、いわゆるアライバの後継者として期待されて名門PL学園高校から入団、しかし、バッティングに課題を残し2014年に戦力外、その後巨人に移籍しセカンドとしての出場機会を伺うも、今シーズンは同じ姓の吉川尚輝がレギュラーとして出場を続けており厳しい状況が続いている。また、大野は2013年頃からローテーションに定着、3年連続2桁勝利を挙げるなど球団のエースとして成長したが近年は不安定な投球が続いている。

ソフトバンクの柳田はスイングの際にヘルメットが落ちるほどのフルスイングと俊足を武器にトリプルスリーを獲得、強肩を生かした守備も持ち味のリーグ屈指のバッターである。あえて、欠点を述べるとするなら、外野守備の打球判断があまり得意でなく俊足を守備範囲に生かせていないことか。なお、その欠点を補って余りある魅力を持った打者であるのは確かである。同期のドラフトの選手は全て退団しているが(1位の山下のみ楽天に移籍で現在も現役)。この年のソフトバンクのドラフトは育成指名の選手の方が大成している。育成4位の千賀は150キロを超える速球と消えるように落ちる落差の大きなフォークボールを武器に2013年頃に中継ぎの一角として活躍、その後は右肩痛などで1軍から遠ざかるものの2016年以降先発として活躍。国際大会においてもフォークを武器に優秀な成績を収め今シーズンは育成選手史上初の開幕投手を務めた。今シーズンは故障により離脱をしたがチームの上昇には欠かせない選手の一人である。また、球界屈指の強肩を武器に球団の正捕手に成長した甲斐も育成6位で入団している。

この年のドラフトは全体的に有名な選手が多いイメージであるが、2位で最高の成績を残しているであろう柳田は2位の中では最後の指名であり、球団のスカウト能力の高さが読み取れる。この年はあまり2位の優位性は読み取れない年であった。続いて、横浜ベイスターズ(経営権がTBS)の最後のドラフトとなった2011年ドラフトを見ていこう。

4,2011年ドラフト

ロッテ、中後悠平、鈴木大地(3位)、益田直也(4位)

横浜、高城俊人、桑原将志(4位)

楽天、釜田佳直、岡島豪郎(4位)、島内宏明(6位)

広島、菊池涼介、野村祐輔(1位)

オリックス、縞田拓弥、安達了一(1位)、佐藤達也(3位)

阪神、歳内宏明、伊藤隼太(1位)

西武、小石博孝、十亀剣(1位)

巨人、今村信貴、一岡竜司(3位)

日本ハム、松本剛、近藤健介(4位)

ヤクルト、木谷良平

ソフトバンク、吉本祥二、武田翔太(1位)

中日、西川健太郎、田島慎二(3位)

見た感じだと個性的な面子が揃っている。またこの年に入団した大学、社会人の面子は入団時の年齢が22歳付近だとすると現在は30歳前後、プロとして一番脂の乗っている時期とも言えるだろう。

とりあえず、2011年のシーズンの振り返りを、3月11日の東日本大震災の影響によりオープン戦の試合数の減少、3時間半ルールの導入や開幕日の遅らせなどが生じる、NPB全体において統一球の導入が行われ反発係数などの問題からホームラン数が減少、阪神の金本の連続試合出場が1766試合でストップ、ヤクルト林昌勇が100セーブ、楽天にメジャーリーガーの岩村と松井稼頭央が入団、中日の岩瀬が通算セーブ記録を更新(現在404セーブ)、ロッテのサブローがトレードで巨人に移籍、登録名も大村三郎に変更、ソフトバンクの和田が100勝、柴原が引退、西武の中村が200本塁打、また、前年西武を戦力外となっていた工藤が現役引退を発表。

ロッテの中後は千手観音投法と呼ばれるほど様々な角度から投げるサイドハンドで鋭く曲がるスライダーを武器とする左腕である。しかし、千手観音投法はリリースポイントが安定せず制球に不安を見せ四球を連発、1軍では成績を残せず2015年に戦力外になる。その後メジャーリーグのダイヤモンドバックス傘下の3Aや2Aに所属、そして先日の7月序盤に横浜へ入団が決定しNPBの復帰を果たした。また、3位の鈴木大地は東洋大学から入団。2年目から内野のレギュラーに定着。大学時代に鍛えられた類い稀なるキャプテンシーを発揮し4年連続チームのキャプテンを務めた(現在はキャプテン制を廃止)また、ショートでベストナイン2回、セカンドでゴールデングラブ1回を受賞するなど名実ともにチームの顔となる選手の一人である。今シーズンはチーム事情から大学時代に守ったサードへコンバートされ打撃は少々不振ではあるが守備での安定感や投手への声掛けなどはチームには欠かせない。4位の益田は体を捻ってサイドハンドから投げ込むトルネード投法が特徴でキレのあるストレートと鋭く落ちるシンカーを武器にしルーキーイヤーの2012年に当時の新人登板記録を更新する活躍を見せ新人王を受賞した。また、2013年にはクローザーだった薮田の故障により抑えに配置転換、安定感のあるピッチングでセーブ王を受賞した。その後は勤続疲労からかストレートのキレが無くなり打ち込まれる場面が増え防御率が悪化、登板シチュエーションもビハインドの場面になるなど苦しいピッチングが続いたが、今シーズンはセットアッパーに復帰している。

横浜の高城は強肩と強打が武器のキャッチャーでルーキーイヤーから出場数を重ねていたが嶺井や戸柱などのライバルに阻まれ出場数が減少。また、この記事を書いている7月9日にオリックスにトレードされた。新天地で輝きを見せられるか。4位の桑原は思い切りのよいバッティングと高い身体能力を生かした広大な守備範囲を誇る中堅の守備が魅力である。ラミレス監督に変わった2016年シーズンから出場数を増やし、昨年は1番センターの位置を不動のものとした。今シーズンは背番号を1に変更しチームの顔となる活躍が期待されたがバッティングが不調に陥りルーキーの神里に出場機会を譲る形となっていたが去年も好調であった7月に成績が急上昇、サイクルヒットも達成した。

楽天の釜田はルーキーイヤーにスコア1-0の完封(高卒新人では松坂以来)をするなど高い期待を受けていたが、右ひじの疲労骨折やトミージョン手術を受け登板機会が減少、2016年には自己最多の7勝をマーク、今年からリリーフ転向の予定であったが右肘クリーニング手術などにより今シーズンでの復帰が絶望となった。4位の岡島は捕手として入団するもルーキーイヤーは正捕手の嶋のバッティングが好調なことから出場機会を狙い大学時代に経験のある外野手での出場を直訴、俊足巧打を生かし、1番ライトとしてリードオフマンになり、チーム初のリーグ優勝、日本一に貢献した。ここ数年は高い期待を受けながら実力を発揮できないシーズンが続くが捕手もこなせるユーティリティー性もチームには欠かせない戦力であるはずだ。6位の島内は俊足を生かしルーキーイヤーから出場すると、聖澤や前述の岡島の離脱の際は穴を埋める活躍をするなどしていた、昨シーズンは茂木とともにチーム初の日本人生え抜き選手の2桁本塁打を記録した、今シーズンは怪我で一時離脱するも復帰後は田中和基、茂木栄五郎と上位打線を形成、広島の「タナ、キク、マル」になぞられた「タナ、モギ、アイランド」と呼ばれ後半戦の快進撃の立役者となっている。

広島の菊池は遊撃手として入団するも当時は正遊撃手として梵がおり、出場機会は限られていた。その後二塁手であった東出の故障から二塁手として出場機会が上昇、また、当時監督であった野村謙二郎氏は菊池の難しい体制での送球が得意というスローイング技術に目をつけ、送球時に逆の動きが多い二塁手の方が向いていると判断して二塁手に専念させた。その後の活躍は二塁手としてのシーズン捕殺記録を更新するなど枚挙に暇がないほどである。1位の野村はルーキーイヤーに9勝をあげ新人王を受賞、2016年には16勝で最多勝、最高勝率をマークしチームの優勝に貢献した。昨シーズン、今シーズンはチームのエースとして期待されるもなかなか勝ち星が伸びない苦しいピッチングが続く。

オリックスの縞田は内野の全ポジションに加え外野を守るユーティリティーを武器に2015年は80試合に出場もチームに同じタイプの選手が多いことから出場機会が限られている。今シーズンが正念場か。1位の安達は前レギュラーの大引のトレードにより出場機会を増やしレギュラーに定着、2016年シーズンの開幕前に難病の潰瘍性大腸炎を発症、病気と闘いながら出場を続ける。また、守備は派手さはないものの堅実な守備と正確なスローイングを誇る。3位の佐藤は直球を武器にする剛腕セットアッパーで13、14シーズンに最優秀中継ぎ投手のタイトルを受賞、2014年の鉄壁の中継ぎ陣の中心としてリーグ優勝争いの原動力となった。近年は、勤続疲労からか打ち込まれる場面が目立つ。また、8位にはルーキーイヤーに当時のパリーグ新人安打記録タイ(現在は西武の源田が記録を保持)をマークした川端がいる。

阪神の歳内は直球とスプリットを武器に先発と中継ぎ両方をこなすが、怪我により育成契約になった。その後先日の7月30日に支配下選手へと復帰した。1位の伊藤は走攻守三拍子そろった外野手として現監督金本氏の後釜として期待されていたが守備面での不安が露呈、打撃も大胆さを欠いていたが、代打の切り札としての才能が開花、また、糸井の離脱時にはスタメンになるなどチームでの地位は上昇している。また、6位には先日ソフトバンク飯田とトレードされた松田がいる。

西武の小石は左のサイドハンドの変則リリーバーでテークバックが小さく出どころの見にくいフォームが特徴、ロングリリーフをこなすなどで、2016年は50試合に登板した。1位の十亀は右のサイドハンド気味で投げ込むフォームが特徴のピッチャーで右のエース格として期待されるも安定感を欠く。また、スローイングに問題があり、バント処理の後の悪送球もよくみられる。また、ソフトバンクの松田を非常に苦手としており、通算打率で6割以上をマークされている。また、4位にはチーム屈指の守備力を持つ永江、5位には戦力外の後ヤクルトに移籍した田代がいるなど、西武ファンには馴染みのある選手が多いドラフトとなっている。

巨人の今村はキレのある直球と緩いカープの緩急を武器にする左腕、一軍では目立った成績は残せていないが二軍ではある程度の成績が残せているので期待は大きい。3位の一岡は2014年にFA移籍した大竹の人的補償で広島に移籍、直球主体の度胸抜群の投球で中継ぎ陣の一角に割り込む、故障が多いのが欠点であるがチームに欠かせない戦力である。

日本ハムの松本は俊足巧打の内野手であるが、内野守備に不安があることから外野として出場している。昨シーズンは初の規定打席に到達しリーグ10位の打率をマークした。今シーズンは調整が遅れたが、大田泰示の怪我に伴い7月に1軍昇格すると昨シーズン同様に2番右翼手としての出場を続けている。また、この年に日本ハムは1位で菅野智之を指名しているが本人が巨人の入団を希望していたため入団拒否となっている。4位の近藤は驚異的な選球眼と抜群のバットコントロールを武器にする選手である。昨シーズンの4割への挑戦は記憶に新しい。また、今シーズンは柳田、秋山とともに異次元の首位打者争いを繰り広げている。本来は捕手登録であるが送球イップスの疑いがあるため、3塁や外野での出場が多くなっている。また、怪我の多い選手であり、膝の故障やヘルニアなどに悩まされている(ヘルニアは手術で完治) また、6位の上沢は高い制球力を武器にするピッチャーであり、2014年に8勝をマークするなど期待されていたが故障もあり成績が伸ばせていなかったが、今シーズンは不調の有原に代わってエース格としての働きを見せ既に二桁勝利をマークしている。

ヤクルトの木谷は直球とフォーク、スライダー主体の正統派のピッチャーである。チームのムードメーカーとしての役割も担っていたが成績が伴わず2016年に戦力外通告を受けた。また、この年のヤクルトドラフトは非常に苦労しており、この年指名された6選手のうち1軍である程度の活躍をしたと呼べる選手は3位の比屋根渉のみである。

ソフトバンクの吉本はコーチ陣からの高い評価を受けながら怪我の影響で育成契約になるなどして1軍での登板機会を得ることなく現役を引退した。また、現在はソフトバンク本社の営業管理部門に勤めている。1位の武田は鋭く縦に割れるカーブが特徴のピッチャーでルーキーイヤーに8勝をマークし新人王での得票が2位となる活躍を見せた。その後数年は怪我や不振で1軍のマウンドから遠ざかっていたが、2014年の日本シリーズでリーグ2位から勝ち上がった阪神相手に抜群のピッチングを披露、一気に全国区の知名度となった。その後、15、16年は2桁勝利をマークし昨シーズンオフに背番号が18に変更されるなど順調であったが今シーズンはたびたび打ち込まれ1軍と2軍を行き来する内容となっている。その中で3勝の内容すべてが完封であるので、何かきっかけをつかめば輝きを取り戻すであろう。また、5位ではスリークォーターからサイドハンドに転向したことで左キラーとしての才能を開花させた嘉弥真がいる。

中日の西川は高い評価を受け入団した投手であったが1軍では1勝しか挙げることが出来ずに引退、現在は中日の打撃投手を務める。3位の田島はルーキーイヤーから中継ぎとしての登板を重ね2016年にはプロ野球記録の31試合連続無失点を記録。当時抑えの福谷の不振もあり抑えに転向したが、今シーズン安定感を欠き2軍での調整を行っている。

この年の2位で大成したと呼べる選手はあまり多くはないが後に指名した3球団の選手は全員引退していることなどを考えると2位指名の優位性があると呼んでいい年であろう。次に、大谷や藤浪などの1994年生まれの選手が高卒で入団することになった2012年ドラフトを見ていこう。

5,2012年ドラフト

横浜、三嶋一輝、井納翔一(3位)、宮崎敏郎(6位)

オリックス、佐藤峻一

阪神、北條史也、藤浪晋太郎(1位)

ロッテ、川満 寛弥、松永昂大(1位)、田村龍弘(3位)

広島、鈴木誠也

楽天、則本昂大

ヤクルト、小川泰弘

ソフトバンク、伊藤祐介、東浜巨(1位)

中日、濱田達郎、福谷浩司(1位)

西武、相内誠、増田達至(1位)、金子侑二(3位)、高橋朋己(4位)

日本ハム、森本龍弥、大谷翔平(1位)

各球団が基本的に中心選手を獲得しているドラフトであるが2位に関しては明暗が分かれたドラフトになっている。

2012年シーズンの振り返りを、シーズンオフにポスティングでのメジャー挑戦を表明していた西武中島裕之がメジャー挑戦を断念、「おかえり君」になる。また、同選手は3月31日の試合で1イニング2牽制死を記録、広島前田が横浜戦でノーヒットノーランを達成、ソフトバンクの小久保が2000本安打を達成、オリックス西がノーヒットノーランをソフトバンク戦で達成、金本、小久保、石井琢、英智、福地などが引退を表明。

横浜の三嶋は新人年にローテーションに定着、ルーキーながら、オールスターの選出翌年は開幕投手を務めるなど順調なプロ生活かと思われたが、翌年以降は成績が悪化、中継ぎに配置転換されるなど苦しいものとなっている。3位の井納は三嶋と同じように新人年から登板を重ね、2015年にはDeNA史上初の2桁勝利をマーク、2016年は故障した山口の代役として開幕投手に抜擢、また、2017年のプレーオフでは中継ぎに抜擢されチームに日本シリーズ進出に貢献した。その活躍もあり、今シーズンは中継ぎとして開幕するも、先発陣の駒不足に伴い先発に戻った。6位の宮崎は独特なバッティングフォームから広角に打ち分けるバッティングが持ち味の内野手、昨シーズンには首位打者を活躍する働きを見せた。

オリックスの佐藤は期待されて入団するもわずか5登板で退団することになった。また、この年のドラフトは前年のヤクルトのようにあまり良い選手をすることが出来なかった。1軍で実績を残してるのは1位の松葉、3位の伏見のみである。

阪神の北條はショートとして期待されて入団、入団後数年は不動の遊撃手、鳥谷に阻まれ二塁などでの出場が主であったが、鳥谷の不振に伴い遊撃としての出場が増加、レギュラー奪取が期待されるも自身の成績低下もあり、レギュラーには至っていない。1位の藤浪は甲子園で春夏連覇の投手となり、鳴り物入りで入団、入団から3年連続で2桁勝利をマーク、最多奪三振のタイトルを獲得するなど球団のみならず球界のエースへの成長が期待されたが、15年シーズン中に発症した右肩痛の影響により投球バランスを崩したのか四死球により自滅するシーンが増加、1,2軍を行き来する生活が続いている。

ロッテの川満は大きなカーブを武器とする左腕であるが、イップスによる制球難もあり、1軍での登板機会を得ることなく退団となった。1位の松永は1年目から物怖じしないピッチングで救援陣を支える。3位の田村は度胸のあるリードと正確なスローイングを武器にチームの正捕手として活躍、今シーズンは12球団唯一といっていいほど、ほぼ全試合でのスタメンマスクをかぶっている。

広島の鈴木は元々は投手であったが内野手として指名され入団、その後は身体能力を生かすため外野に挑戦、2016年の交流戦では2試合連続サヨナラホームランを含む3試合連続の決勝打となるホームランを放つなどの活躍を見せ、現監督の緒方氏に「神ってる」と呼ばれ知名度が上昇、流行語大賞も受賞した。細身ながら鋭い打球を放つバッティング、今シーズンは昨シーズン中の怪我の影響か少し狭くなっている印象を受ける守備範囲だが、元投手であることを生かした正確なスローイングと強肩は健在である。

楽天の則本はルーキーイヤーに同チームの田中がWBCに出場したこともあり、開幕投手に抜擢、1年間ローテーションを守り続け15勝をあげ新人王を受賞した。その後、田中がメジャーに移籍した後はチームをエースとして牽引、入団から5年連続2桁勝利、4年連続奪三振のタイトルをマークするなど球界を代表するドクターKとして君臨する。

ヤクルトの小川は左足を大きく上げ、溜めを作るフォームがメジャーリーガーのノーラン=ライアン氏に似ることから和製ライアンと呼ばれる投手である。新人年に16勝をあげ、新人王に輝き2年連続開幕投手を務めるなどしたが、故障もあり精彩を欠く場面も目立つようになった。今シーズンは出遅れるも6月に月間MVP賞を受賞するなどし、復活の時は近い。また、ドラフト1位では、今シーズン途中に抑えに昇格し、チームの交流戦の快進撃を支えた石山などがいる。

ソフトバンクの伊藤は正統派左腕であるが、入団時から怪我に悩まされており、現在は育成契約となっている。1位の東浜は3球団競合の評価の高い選手であったが入団以来伸び悩んでいた。その後、2016年頃から先発ローテーションに定着、2017年は西武の菊池とともに最多勝のタイトルを獲得するなど、順調に成長している。今シーズンはエース格の活躍が期待されたが不安定なピッチングを繰り返し1軍と2軍を行き来しており、チームの不振の一因となってしまっている。

中日の濱田はプロ初登板初勝利を挙げるなど順調な滑り出しを見せたが、利き腕の左腕の度重なる故障により現在は育成選手契約となっている。1位の福谷は2年目に長年にわたりクローザーを務めていた岩瀬の故障により抑えに抜擢、その後は2年連続2桁セーブをマークするもランナーを溜めるなどの不安定な投球が続き抑えの座を前述の田島に譲ることになった。また、7位にはチェンジアップを武器として2015年に2桁勝利を挙げた若松がいる。

西武の相内は入団前の無免許運転に速度超過、入団後の未成年での喫煙、飲酒などグラウンド外での話題の方が多くなってしまっているが、本来のピッチングは1軍の舞台ではいまだに実力を発揮できないでいる。1位の増田は2015年には最優秀中継ぎのタイトルを、後述の高橋の故障離脱の後は抑えを務めるなどしたが、今シーズンはストレートのキレが見られず不安定な投球が続くことから2軍での調整を行うことになった。3位の金子は俊足が売りのスイッチヒッターで2016年には最多盗塁のタイトルを獲得した。入団時は内野手であったが守備に不安を抱えることから2016年頃から外野としての出場が内野を上回ることとなった。その後2017年からは正式に外野手登録となっている。4位の高橋は2年目から抑えを任され新人王の得票で2位につけ、その後はプレミア2015の代表候補になるなど活躍をしていたがトミージョン手術をしたことにより長期離脱、2017年に1軍のマウンドへ戻るも再び怪我により2軍へ戻ることとなってしまった。

日本ハムの森本は長距離砲として期待される大型内野手、しかし1軍での出場は5試合のみとなっており今年が勝負の年か、1位の大谷は書く必要のないほど有名な選手であり、投打の2投流に日本人最速の165キロなど様々な伝説をもつ選手である。今年から活躍の場をメジャーリーグに移し、向こうでも大谷旋風を巻き起こすなど話題に事欠かない選手である。

この年のドラフトは2位で大成しているのは中盤に指名された選手が中心である。しかし、序盤と後半の選手を比べるとやや優位性があるように思われる。次にヤクルトのバレンティンが60本打ち当時のシーズン本塁打記録を塗り替えた2013年のドラフトを見ていこう。

6,2013年ドラフト

日本ハム、浦野博司、高梨裕稔(4位)

ヤクルト、西浦直亨、秋吉亮(3位)

オリックス、東明大貴

横浜、平田真吾、三上朋也(4位)

ソフトバンク、森唯斗

中日、又吉克樹

ロッテ、吉田祐太、石川歩(1位)

広島、九里亜蓮、大瀬良大地(1位)、田中広輔(3位)

西武、山川穂高、森友哉(1位)

阪神、横田慎太郎、梅野隆太郎(4位)

楽天、内田靖人、松井裕樹(1位)

巨人、和田恋、小林誠司(1位)

さすがに5年前にもなると高卒選手などはまだ1軍の舞台を踏んでいない選手もいるなど一概に比較しにくくなっている。

まずは2013年の振り返りを、メジャーリーグから阪神に福留と西岡が復帰、オリックスと日本ハムの間で木佐貫、大引、赤田と糸井、八木の大型トレードが成立、DeNAのラミレスが外国人として初の2000本安打を達成、ロッテ井口が日米通算250本塁打、2000本安打を記録、加藤がプロ初打席初球を本塁打、広島の廣瀬が15打席連続出塁の日本記録、中日の谷繁が2000本安打を達成、ヤクルトのバレンティンがシーズン60本塁打、楽天の田中がシーズン負けなしの24勝、ソフトバンクの斎藤、中日の山崎、ヤクルトの宮本、藤本、広島の前田、阪神の桧山、西武の石井、ロッテの薮田などが引退。

日本ハムの浦野はルーキーイヤーの2014年に前述の上沢とともにローテーションとしてチームを支えた。その後は血行障害により右肩が壊死するという前例のない病気に見舞われるも実践に復帰、今シーズンは抑えであった石川の故障により抑えに抜擢されると安定感のある投球内容でチームの優勝争いを支えている。4位の高梨は2016年には2桁勝利をマークし新人王を受賞している。今年もローテーションの一角としてチームを支える。

ヤクルトの西浦は宮本がショートからサードにコンバートされて以来固定できていなかったショートとして期待されて入団、新人ながら開幕戦でスタメンに抜擢されるとプロ初打席の初球をプロ初ホームランするなど出だしは順調であったが、安定感を欠きその後は2軍落ち、同じポジションの大引がFAで加入するなど苦しいシーズンを送っていたが今シーズンはヘッドコーチに就任した宮本氏の指導の賜物か、課題のバッティングも及第点を与えられるほどには成長しつつある。3位の秋吉は入団から3年連続で60試合以上に登板、頑丈さを売りにしセットアッパーやクローザーを任されていたが、2017年シーズン途中に故障、今シーズンは本来の安定感を欠きプロ入り後初の不調による抹消となった。

オリックスの東明は1年目から救援要因として1軍に帯同、2年目は10勝をマークするなどしたが、四球から崩れるピッチング内容が続き、中継ぎのロング要因に降格、首脳陣の信頼を得られるか。

横浜の平田は入団当時から中継ぎとして期待され順調に登板数も重ねているが、圧倒的な内容を見せることが出来ず、勝ちパターンとしての定着は行えていない。4位の三上は新人の2014年に当時クローザーの山口の先発転向に伴い、抑えに抜擢、次の年は故障による出遅れにより抑えは当時新人の山崎に譲るもチームのセットアッパーとして活躍を続ける。

ソフトバンクの森は新人年から勝ちパターンの一角を担い続けており、時折打ち込まれるシーンもあるもチームからの信頼は厚く、欠かせない戦力の一人である。また、今シーズンは故障離脱したサファテに代わって抑えの座を守っている。また1位には今シーズン大活躍で新人王候補の加治屋、4位には去年ブレイクした上林がいるなど個性的なドラフトとなっている。

中日の又吉は新人年から3年連続60試合登板、昨年は一時は先発転向するもチーム事情で救援に復帰50試合に登板するなどタフな投手である。今シーズンは入団以来かつてないほど不安定な投球が続いてしまい2軍での調整となってしまっている。

ロッテの吉田は即戦力の捕手と期待されて入団、新人年に当時正捕手であった里崎の故障により出場機会を増やすも夏頃にクロスプレーの際に骨折、そのシーズンを棒に振ることとなった。その後は前述の田村との併用が続いたが、キャッチングのミスや、自身の打撃不振により出場機会が減少、今シーズンもわずか1試合の出場にとどまる。1位の石川は制球の良いストレートと鋭く落ちるフォークを武器にするピッチャー、入団から3年連続2桁勝利をマーク、新人王、最優秀防御率を受賞などエース格として成長していたが、昨年は制球を乱しわずか3勝にとどまってしまう。今シーズンは本来の投球を取り戻し、快投を続けていたが9勝をマークしたあとに怪我により登録抹消となってしまった。また、5位には今シーズンチーム期待の大砲として活躍する井上、6位には将来のエースとして期待される二木がいる。

広島の九里はルーキーイヤーに同期の大瀬良とともに開幕ローテーションを務める。その後は、中継ぎなどをつとめながら昨シーズンは9勝をあげるなどしていた。今シーズンは先発に復帰し8月24日現在で7勝をマークしておりキャリアハイを更新することが期待される。1位の大瀬良はルーキーイヤーに10勝を挙げ新人王を受賞するも2年目は不安定な投球により中継ぎに配置転換、その後の故障など、順調には行かなかったが昨シーズンはルーキーイヤー以来の10勝、今シーズンは既に13勝を挙げるなどチームの独走態勢の原動力となっている。3位の田中はルーキーイヤーから1軍に帯同、3塁手であった堂林が守備に難があったことから外野にコンバートされると3塁手として先発する機会が増えた、その後正遊撃手であった梵が膝に不安を抱えていたことから守備位置を入れ替える形で遊撃のレギュラーをつかむこととなった。3年目にコーチ就任で現役を引退した東出から背番号2を継承すると1番遊撃手としてシーズンフルイニング出場を果たす。1番田中、2番菊池、3番丸という上位打線を形成するとチームの25年ぶりの優勝に貢献した。翌年もフルイニング出場を果たすと最多盗塁、最高出塁率のタイトルを獲得するなどしチームの連覇に貢献した。今シーズンは不調により下位打線に回されることもある苦しいシーズンを送っているがチームの悲願である日本一達成のために復調が待たれる。

西武の山川はチームメイトのおかわり君こと中村剛也に体型が似ていることからおかわり2世などと呼ばれるなど入団時から長打力を期待されていたバッターであったが、確実性を欠いていたことから出場機会を伸ばせずにいた。しかし、昨年の2017年シーズンの後半戦に出場機会を得ると、3打席連続ホームランや月間10本近くのホームランを記録するなど持ち前の長打力を如何なく発揮、最終的には不調であった中村に代わり4番を務めるなどした。今シーズンは開幕から4番の座を譲ることなく本塁打を量産、現在30本を超える本塁打を放っており、このまま行くと本塁打王のタイトルを獲得するのはほぼ確実と思われる。1位の森は前年に阪神に入団した藤浪とバッテリーを組み当時の甲子園の春夏連覇に貢献。小柄ながらフルスイングが魅力のバッターで長打力は大柄な選手に見劣りしないほどである。一方で守備面では不安があるとされており、入団時から指名打者や右翼手での出場が多かったが、現在の監督の辻氏は森を捕手として起用する方針を定める。残念ながら昨シーズンの2017年は開幕前のWBC壮行試合の際に死球を受け左肘を骨折しシーズンのほとんどを棒に振るも、今シーズンは開幕から捕手での出場を重ねると持ち前の打力を発揮しチームの快進撃に貢献、不安視されたディフェンス面も確実な成長が見せており、後半戦にかけて正捕手の炭谷やライバルの岡田に代わってスタメンの機会を増やしつつある。

阪神の横田は身体能力の高い選手であり、実の父もロッテで活躍してベストナインを2度受賞するなどし、実力は折り紙付きの選手であり現在の監督の金本氏の就任1年目には当時ルーキーの高山と共に開幕スタメンに名を連ねるなどして当時のスローガンの超変革の一端として話題を呼んだ。その後調子を崩し、2軍へ降格してしまうが、将来の中軸として大きな期待を持たせた。翌年は同じポジションの糸井がFAで加入するなど苦しいシーズンが予想されていた。その後キャンプ中に原因不明の頭痛を発症しリタイヤ、脳腫瘍により半年ほど入院をして症状が寛解、リハビリに取り組む必要があることから球団は育成契約にすること発表、現在もグラウンドに復帰するためにリハビリを続けている。4位の梅野はルーキーイヤーから長打力を武器に出場を重ねる。その後は捕手併用の意向を示す首脳陣により出場を重ねられず、自慢のバッティングにおいても育成から支配下に登録された原口などに遅れをとるなどしたが、守備力においては確実に成長を見せており、今シーズンはキャリアにおける最多の出場もほぼ確実になるとみられる。また1位には2016年シーズンに二桁勝利をマークした岩貞、6位には中継ぎで良い働きを見せる岩崎などがいる。

楽天の内田は出場機会を増やし打力を生かすという当時2軍監督の大久保氏の方針により内野手に転向、その後は2軍でタイトルを獲得するなど確実な成長がみられ、今シーズンはオープン戦で首位打者を獲得、開幕スタメンに名を連ねるなどしたが、自身の不振や同ポジションの今江の好調などにより2軍へ降格、その後再び1軍に昇格し本塁打を放つなどしているが同ポジションに今江やウィーラー、銀次などがいることから1軍でのスタメンは苦しいものとなっている。1位の松井は入団時は先発の一角として期待され開幕ローテーションにも名を連ねたが、2軍降格の後にチーム事情もあり中継ぎに配置転換、翌年はセットアッパーとして調整していたが、クローザー候補のミコライオの故障に伴いクローザーに昇格、その後は見事なピッチングをみせ3年連続30セーブを挙げるなどして、最年少100セーブの更新も寸前にまで迫っていたが今シーズンは開幕から大スランプに陥り、救援失敗を連発、セットアッパーに配置転換されたが安定感を取り戻すことが出来ず、2軍での調整となった。その後、1軍へ戻ってくるも、本来の投球には遠い内容である。

巨人の和田は長打力が売りであり、将来の中軸が期待される選手である。今シーズンは初の1軍出場を果たしプロ初安打を記録した。1位の小林は社会人ナンバーワン捕手という評価を受け入団、当時の正捕手の阿部の故障や負担軽減により1塁転向に伴いルーキーイヤーから出場、自慢の強肩を生かし高い盗塁阻止率と記録するなど守備の面では高い貢献度を見せている。一方でバッティングに課題を残しており2年連続規定打席に到達しながら最低打率を残しており、首脳陣からもたびたび苦言を呈されていた。しかし、WBCやオールスターなどの大舞台では思わぬ活躍を見せることから意外性のある選手としても人気を博している。

最初に述べたように高卒選手と社会人選手を比較するのは難しいがこの年は中盤に指名された選手が活躍していると思われ優位性はあまりないと判断する。また、翌年以降の選手の比較を行おうとしたが、1軍の舞台を経験している選手に大きなバラつきがみられることから5年前の2013年を一区切りとして6年分の総括を行う。

6,最後に……

6年分の選手を見てきたが優位性があると思われるのは2009、11、12の3年、あまり優位性が読み取れないのは2008、10、13年の3年であった。この優位性を数字などで定量的に判断できないことから区別が難しく、この記事を読んだ人も違う意見になるであろうと思われる。ただ、言えることはどれだけ凄い評判で入った選手であろうとその後の怪我により活躍できない選手、低い順位で入ろうとも活躍し大スターに上り詰める選手など様々であるということである。また、この記事を読んでドラフト2位について興味を持って頂けたのなら今年のドラフトで1位の抽選のみならず2位指名にも注目していただけたなら幸いである。

7,あとがき(という名の雑談)

お疲れ様です。okiyyです。この記事を最後まで読んでいただき(多分ほとんどの人は読んでくれてない)ありがとうございます。本編の字数が20000字を超えるってヤバくねとか考えてます。今学期提出したどのレポートよりも字数が多いとかいう……(だから、誤字脱字、間違いは許してね♡)

元々この記事は最初に書いた通り、楽天が交流戦のリーグ勝ち越しに貢献してないのに2位指名優先権得るのがおかしくないという意見をみて書き始めたものです。そして、交流戦が終わってペナント再開までの時間があって暇だったから書いてたものです。それが20000字を超える長文になって書ききるのに2か月かかるって誰も思ってなかったわけなんですよ……。2か月あると色んなこともあると思うんですよ。実際に書いた中に出てきた選手も一部トレードによる移籍や怪我、書いた当時と大きく異なる成績など、本当にね2か月あると読めないんですよね。つまり、何が言いたいかというと

あれだけダントツだった楽天が5位になりそうなんてわかるか‼

ってことです。本当に何が起こるかわからないから面白いんですけどね。

今まで書いた記事2つとも野球でなおかつニッチな内容ばかりなのでそろそろみんなが解るような内容にするべきなのではとか思っているんですが実際どうなんでしょうね?かといって小説を書くほどの文才は持ち合わせていませんし、オタクな内容を書くほどコンテンツに詳しいわけでもないですし。まあ、おそらく次の投稿大会まで記事を書くことはないのでじっくり考えることはできそうですけどね。その時の記事がどうなってるかは私もわからないです。

PS.高校同期の人でお土産欲しい人はお金払ってくれるなら、何か(生ものとかは自己責任で)買って帰れるし文化祭の時にでも渡せるよ~というわけで、ツイッターにでもDM送ってくれれば。アカウント知らない人はまあ頑張れ

コメント

  1. nininga より:

    野球の政治的ぽいとこ余計わからないので序文で???ってなって諦めました