wotto | カオスの坩堝 https://anqou.net/poc Chaos is not kaos. Tue, 09 Feb 2021 18:19:26 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.1.1 https://anqou.net/poc/wp-content/uploads/2018/02/9dc10fe231765649c0d3216056190a75-100x100.png wotto | カオスの坩堝 https://anqou.net/poc 32 32 学部4年間で読んで良かった本ランキングbest3 https://anqou.net/poc/2021/02/10/post-3370/ https://anqou.net/poc/2021/02/10/post-3370/#respond Tue, 09 Feb 2021 18:19:23 +0000 https://anqou.net/poc/?p=3370 wottoです.明日(今日)は卒論の試問会があるので,それまでに研究室のセミナーでボコボコにされたスライドを修正しなければならないのですが,やる気が出ないので前から書きたかった記事を書きます.これを見た本年度卒業予定者の方も是非書いてみてくださいな.

3位:Effective Python 第2版

Python言語を書くにおいての様々なテクニックが載っています.なんというか,私のような「プログラミングは数値実験でしかほとんど使わないよう,きれいなコードを書くモチベーションがないよう」という人にとってぴったりのレベル感だと思います.でも半分くらいしか読んでない.はよ読め.

第2位:情報幾何学の基礎

情報幾何学の基礎と銘打っていますがちゃんと多様体の基礎(接ベクトル空間,ベクトル場,アファイン接続など)をやってくれます.情報幾何自体はまあ面白いなあ程度だったのですが,この本で勉強した多様体の諸概念を知っといてよかった!という場面がこの1年でしょっちゅうありました.逆に言うと,情報系の人はこの本に出てくる程度の多様体の知識があれば良いんじゃないでしょうか.知らんけど.

 第1位:量子情報科学入門

この本に出合って人生が狂いました(本当)
情報系の人で量子情報に興味ある人はとりあえずこれ読めばいいんじゃないでしょうか.非常に丁寧に説明の上に量子情報理論の面白さが濃縮されています.でも最後のほう読んでません.はよ読め.

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余罪 https://anqou.net/poc/2020/06/10/post-3283/ https://anqou.net/poc/2020/06/10/post-3283/#respond Wed, 10 Jun 2020 00:36:33 +0000 https://anqou.net/poc/?p=3283 気がつくと,僕の目の前には広大な草原が広がっていた.

「ああ!やった,成功だ!きみ,見たまえよ,この景色を!豊潤たる大地を!はははは,やった.大成功だ!」

隣で男がおおはしゃぎしている.私はこの男について何も知らないし,そもそも自分が何処にいるのかすらわかっていない.
「どうしたんだ君.もっと喜びたまえよ」
話しかけられても,いま,この状況を把握するのに精一杯で何も答えられない.
自我が混在して,境界がゆらぎを増していく.大切な何かが欠落しているというよりも,はじめからそこに何もなかったかのように.
「ふふん…….そうか.きみはおそらく記憶をなくしているようだ」
記憶,と言われてはっとする.もしかしたら,ぼくは記憶をなくしているのかもしれない.
「まあ,決して珍しいことではない.超光速の空間では我々の直感に反するような出来事が起こるものだ.いいかい,僕達は脱走したんだ.あの護送宇宙船から」
脱走,という不穏なことばが突き刺さる.
「監視員の目を盗んで,非常用の脱出ポットで抜け出してきたんだ.いいかい,この脱走が成功した理由は三つある.一つは人員の少なさだ.ただでさえ金のかかる宇宙船なのに,囚人のためにそこまでのリソースは割けない.そこに我々の付け入る隙があったというものだ.二つ目には非常用ポッドというその性質に大きく依存する.宇宙空間のような不確定要素の多い場所において,唯一の生命線とも言えるポッドは誰でも簡単に使えるような仕組みになっている.なんの許可もなくともね.そして第三に……」
そういって男は顔をぐっとこちらに寄せ,にたりと顔を歪める.
「……私が,スペースシップのギークであるということだ」
男は得意げにそう言い切った.こちらはまだ何も喋っていないのにべらべらと解説し,相当に興奮しているようだ.
「……すると,僕達はもともと罪人だったということか」
「そんなことは些細な事柄に過ぎない.見給えこの光景を!適した気温に肥沃な大地,草木が生い茂るまるで理想の星じゃないか.私の生まれた星よりもポテンシャルがある.いいかい,私と君はこの星の生態系のトップに立っている,アダムとイブだ.私も君も男というのが少し残念だが……うむ,宇宙船から女の一人でも引っ張ってこればよかったかな」
振り返るとそこには,たしかに非常用ポッドらしきオブジェクトが草原の上に構えていた.

「今日からここで一緒に暮らすのだ.仲良くしよう」
そう言うと彼は非常用ポッドを開けた.中は大人二人が横になれる程度の広さがある.壁には顆粒性の栄養剤とライター,ナイフなどの最低限のサバイバルキットに,外部との連絡用であろう通信機器が備わっていた.
「まずは生態系を知らないといけない.私はその当りを探索してくるが,君もついてくるか」
ここでぼうっと待っていても仕様がないので,男についていくことにする.装備を整えるとまるでトレジャー・ハンターのようであった.
「この機械は非常用ポッドの場所を示す.つまり,我々はもといた場所に確実に戻れるということだ.どうだい,あの無限にも思える草原がどこまで続いているか,確かめたくないか」


僕達は太陽のほうに向かって歩き始めた.草はそこまで高さのあるものではないから特に苦もなく進むことができたのだが,どこまで歩いても,何時間歩いても,ずっと同じ景色のままであった.男がしきりに草と土を念入りに調べても,それらが虫に食われていたり,何らかの動物の足跡を見つけることはできなかった.はじめは意気揚々と歩いていた男も,次第にテンションが下がっていき,ついに何言も発しなくなった.

僕達は無限とも思えるような草むらを歩き続け,太陽は沈み,辺りは暗闇に包まれた.
「うん,野生動物の気配はないし,ここで野宿したって襲われる心配はないだろう」
男はケロリとそう言うと,草むらにごろりと寝転がんだ.
私ももう歩き続けてへとへとで,立っているのすら辛い.男だってその実,相当無理しているに違いない.



僕は覚えていなくとも知っている.この世界がどうしようもなく空虚で,ただ漠然とした情報のみを持つ存在であるということに.これは罪であり,罰であることに.ただ認識という知体そのものによって支配されていることに.
僕は覚えていなくとも知っている.分かっているんだ.


「……君は,この世界のこと,どう思う?」
僕は男に聞いてみた.
「……うーむ,わからない.わからないけど,素敵な世界だと思う」
それ以上何も聞くまい.僕も草むらに寝転がった.寝転がると,空には二つの月が淡い光を放ちながら浮かんでいた.

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https://anqou.net/poc/2020/06/10/post-3283/feed/ 0
少年漫画は大きく分けて2つに分類される https://anqou.net/poc/2020/03/29/post-3237/ https://anqou.net/poc/2020/03/29/post-3237/#respond Sun, 29 Mar 2020 14:57:22 +0000 https://anqou.net/poc/?p=3237 書くこともないけれどせっかくなので記念カキコ.

少し前の私のTwitterのオタク垢で深夜テンションで書いた内容なのだが,少年漫画は――正確には,私がほぼ少年漫画しか読まないからそれしかわからないのだが,その内容で明確に2つに分類される.それは「女性を助ける」漫画か,「女性を助けない」漫画だ.

前者は,ゲームで言うとマリオで,何らかの理由で囚われた姫(ピーチ)を勇者(マリオ)が助けるという構図になっている.姫側の「強さ」はまちまちで,完全にか弱かったり,主人公と同じくらい強かったりする.逆に後者は,そのような構図がない.

どうして私が,「女性を助ける」やら「女性を助けない」やらで区切るのか,疑問に思う人もいるかもしれない.私がこの分類を行う理由はたった一つ,それは少年漫画だからである.少年漫画とは,少年に楽しんでもらうための漫画である.そして「強い男性が女性を助ける」という構図は,はるか太古から男性に支持されてきたシナリオだ.さらに,少年漫画の作者には男性が多く,そのことも「女性を助ける」構図を多用する傾向に拍車をかけている.

だからなんだという話ではあるが,要するに性差が明確に現れた事例だなあということである.私は「女性を助ける」漫画も「女性を助けない」漫画も,面白ければそういったことは全く気にしないが,そういった見方を持って少年漫画(と,特にライトノベル)を観察するとなかなか興味深い.逆に,「この漫画は私には合わないなあ…」と感じる方は,もしかしたらこのような分類の片側を嫌う傾向にあるかもしれない.

作品名を出すと叩かれそうなのであいまいな文章になってしまったが,こういった視点を持って作品を観察してみては如何だろうか.

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https://anqou.net/poc/2020/03/29/post-3237/feed/ 0
マイニング式採点方式 https://anqou.net/poc/2019/08/31/post-3007/ https://anqou.net/poc/2019/08/31/post-3007/#respond Sat, 31 Aug 2019 14:18:36 +0000 https://anqou.net/poc/?p=3007 終了1時間前に思い出したので書きます。

というか本当は「自作豚骨ラーメンを作ってみた!」にするつもりだったんです。思い出した。その記事作りのために先週火曜日に近くの精肉店を10軒ほど回ったのですがどこにも豚骨が売っていなくて企画倒れしたのです。どこか良い感じの量の豚骨が売っているところがあったら是非教えてください。お願いします。

……ということでほぼほぼ書きたい内容が終わってしまったのですが、それだと余りにも味気ないので、私が1か月前くらいに考え付いた新しい採点方式についてご説明いたします。その名もマイニング式採点。みなさまはマイニングについてはご存知でしょうか? 仮想通貨のやつです。専門家ではないので正確ではないかもしれませんが、ざっくり言うと、とある難しい問題を解いたら1コインあげますよー。この問題は世界中のコンピュータから参加できますよー。この難しい問題はだいたい10分に1回くらい解かれるように設定されてますよー。これによって通貨の流通量をコントロールできますよー。という感じです。1コインってしょぼいと思われるかもしれませんが例えばbitcoinだと1コイン100万円くらいなので相当なもんです。その分世界中の計算機資源が投入されているので素人のパソコン程度では太刀打ちできませんが。

マイニング式採点とはこれのアナロジーで、例えば学校で生徒が問題を解いたとします。そしてそれを複合機でスキャンして、全世界に公開します。すると参加者はその問題を一斉に採点し始めます。一番先に採点が終わった人にのみ報酬が送られます。

マイニング式採点のメリットはいくつかあります。一つ目はマイニング式ではなくても達成されますが、つまり採点者はいつでも、どこからでも採点が出来るということです。これはつまり採点をするためだけに学校や塾、オフィスに行く必要がなくなります。

二つ目は採点者のモチベーションの増加です。一般的な採点方式だとどうしても途中でだらけてしまい、採点スピードが遅くなってしまいます。その点、マイニング方式だと他の人より早く解かないといけないというモチベーションがあります。

三つめは時給がコントロールできる点です。初めに申し上げた仮想通貨の例と同様、参加している人の数と平均採点時間などから逆算して採点一枚当たりの報酬を定めることで、採点者の平均的な時給をこちら側で設定することができます。これは意図しない時給の高低を回避できます。

さらに、このシステムが採用されると、採点者側でグループが出来ると予想されます。つまり、普通に一人で採点しているだけでは時給が安定しないので、複数人でグループを作り、そのグループとして得られた報酬を山分けします(これは実際の仮想通貨でも行われています)。また、グループを作ることで同じ問題を採点するという状況が回避されます。このグループがどんどん拡大して一つの組織になり、例えば効率化を極めるために難易度や教科により問題を自動的に採点者に割り振ったり、採用テストを厳格化し有能な人間しか組織に所属できないようになるでしょう。そして複数の組織がお互いにしのぎを削り合う理想的な資本主義がマイニング採点方式の下で繰り広げられるでしょう。

いかがでしたか!? 言うまでもなくこの方式には上にあげたメリットをすべて帳消しにするほどの致命的な欠陥だらけなのですが、みなさまはいくつデメリットを挙げることが出来ましたか? もしこの欠点を解決し、マイニング採点方式を実装したよ!という方はぜひお声がけください。著作権料を請求いたします。

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ガチで「コナン」の犯人あてをしてみた https://anqou.net/poc/2019/03/23/post-2819/ https://anqou.net/poc/2019/03/23/post-2819/#comments Sat, 23 Mar 2019 11:16:17 +0000 https://anqou.net/poc/?p=2819 こんにちは。wottoです。

さて、「名探偵コナン」といえば皆さまご存知のとおり今や国民的推理漫画、その数々の魅力的な事件や、「黒の組織」との対決、さらにそれを巡る複雑な人間関係で大人気を博しております。

そんな「コナン」ですが、皆さんはどのように楽しんでいますか?おそらくですがほとんどの人は、漫画にせよアニメにせよ、事件が起きて、コナンが解決して、真犯人が動機を述べて……というこの一連の流れをただボケーーっと見ているだけかと思います。実際私もそうです。むしろ黒の組織との対決とかのほうが好きです。ワンピースの世界情勢が好きみたいなアレです。

ですが、せっかくの推理漫画なんですから、一度くらいはガチで推理してみないともったいないと感じ、その推理の経過を今回の春季投稿大会の記事として投稿しようかと思います。

さて……真実はいつもひとつ!!!!!

【注意!!!】以下の文章は「名探偵コナン 10巻」収録、「西の名探偵、二人の推理、東の名探偵…?、東の名探偵現る!?」の完全なネタバレを含みます。ネタバレが嫌だという人、もしくは著作権法に厳しい方はブラウザバックをお願いします。

今回のおはなし

今回選んだのは「名探偵コナン 10巻」収録、「西の名探偵」~シリーズである。この話は工藤新一のライバル、服部平次が初登場する回だ。工藤新一を探しに毛利探偵事務所までやってきた服部平治と毛利小五郎、毛利蘭、そして江戸川コナンの4人は、依頼人である辻村公江の話を聞きに、彼女の家まで行くことになる。そこで夫の辻村勲のいる小さな書斎まで行ったところ、鍵がかかっている上返事がない。仕方なく辻村公江の持っていた合鍵で中に入ったところ、辻村勲は椅子に座って、机にほおずえをついていた。そこで寝ているものだと勘違いし近寄った辻村公江だが……彼の体を揺さぶった瞬間、彼は力なく床に倒れこんだ。彼はもう、死んでいたのだ。

被害者

被害者・・・辻村勲(54) 外交官

死体発見時刻:午後4時ごろ
発見された際、死体がまだ温かかったことや、死斑と死後硬直が全く見られなかったことを踏まえると、死亡推定時刻(犯行推定時刻)は午後3時半~4時。

死因:毒殺
髪の生え際に小さな赤い点が残っており、死体のそばに凶器らしき針が落ちていることから推定される。

死体の状況
書斎の椅子に座ったまま、ほおずえをついていた。さらに、本棚からゴソっと抜き出されたであろう本が机の上に高く(顔の近くまで)積み上げられていた。

特筆すべき点
書斎の鍵は2つあり、1つは妻の公江のもとに、1つは彼のズボンの2重ポケットの中に入っていた。さらに、書斎は内から鍵がかかっていた。
鍵のキーホルダーは2つに割れるタイプで、その間にセロハンテープと、その真ん中に細い一本の隙間があった。書斎のドアの下は隙間があいている。
さらに被害者はクラシック好きだが、なぜかオペラがかかっていた。

容疑者

①辻村公江 (50)
被害者の妻。書斎の鍵を開け、コナンたちとともに書斎に入った。死体に初めて触れた。
一時前から毛利探偵事務所に出かけており、事務所からはずっとコナンたちと共に行動していた。

②小池文雄 (48)
被害者宅の執事。3時から4時までの間、玄関先で近所の人とずっと話をしていた。後述する③と④が帰宅するタイミングで家に戻り、その際①が車で家に入ってくるのを確認した。

③辻村貴善 (27)
被害者の息子。④とともに行動する。帰宅したのち、被害者のいる書斎へ寄るが、鍵がかかっていたうえ返事もなかったので、すぐに降りて、その玄関で①とコナン達と出会う。

④ 桂木幸子 (24)
③の恋人。③と行動を共にする。

⑤ 辻村利光 (78)
被害者の父。2時過ぎに家を訪問。被害者がずっと書斎に引きこもっていたので隣の居間でTVを見ていた。①曰く、最近物忘れがひどい。

推理

まず③と④は犯人ではない。なぜなら「コナン」の時空における犯罪において複数犯の可能性は限りなく0だから(当社調べ)だからである。今回のケースにおいては何をどう頑張っても、お互いの眼を盗んで人を殺すことはできなさそうだ。

同様に②も犯人ではない。なぜなら死体の状況から3時半~4時までの間に被害者に毒針を刺さないといけないが、その間ずっと彼にはアリバイがある。

となると残るのは①か⑤である。①が犯人であると毒針を刺したタイミングはコナンたちと共に書斎に入っていったとき、つまりコナンたちの目の前で殺したことになる。非現実的と思われるかもしれないが、そもそも「コナン」時空においては眠りの小五郎が成立しているくらいなのだからそのくらい可能であろう。それまでは被害者はただ眠っていただけと推定される。つまり、出かける1時より前に夫に睡眠薬を飲ませ、ポーズを組ませ、ワイヤートラップでなんとかして密室の状況を作り出し、その後コナンたちとともに書斎に入り彼を本当に殺すのだ。可能性としては十分ありそうだ。オペラは被害者の死ぬ際の叫び声をかき消すためと考えられる。

⑤が犯人と考えることもできるが、方法としてはほとんど①と変わらない。ただ今度は本当に、3時半から4時の間に書斎に入り、毒針で殺し、その後ワイヤートラップで密室状況を作り出したと考えられる。

ところでこのワイヤートラップが何を示しているかというと、まあコナンの世界では我々の世界と違ってワイヤートラップが盛んなので、ワイヤーを使って書斎の外から書斎の扉の隙間を通して、被害者の二重ポケットの中に鍵を入れることくらい容易にできると想像される

ということでここまでしか推理が及ばなかったのだが、結論として犯人は①辻村公江と断定する。なぜ⑤辻村利光じゃないかって、ええと、それは、ううん。と、とにかく、辻村公江の動向について調べたら、毒薬、睡眠薬の入手ルートなどが確認されるはずである。なんならキッチンを調べれば出てくるんじゃあないか。むはは。完璧だ。真実はいつもひとつ!

結果

①でした。

結論

まあ詳しい話は買っていただけると分かるんですが、実は僕、途中からどこかで見たような気がしてきました。それもそのはずで、服部平次初登場回&工藤新一復活回なんてどこかで再収録、再放送されていて当然でした。

かといって犯人までは覚えていなくて、覚えていたのは「ワイヤートラップがなんか上手くいかなかったなあ」ってことくらいでした。上の推理では①⑤ともにワイヤートラップを使っているのでどっちが真犯人か分からなかったのですが、よくよく考えてみたら①は合鍵を持っているんだからワイヤートラップなんて使わなくても密室状況は作り出せるなあという感じです。勘違いって怖いね。

という訳でガチで「コナン」の犯人あてしてみた、個人的にはなかなか楽しかったです。次は完全に初見の謎に立ち向かっていけたらなあと思います。

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2月に読んだ22冊の本のなかで面白かったオススメランキングBest3 https://anqou.net/poc/2019/02/28/post-2753/ https://anqou.net/poc/2019/02/28/post-2753/#comments Thu, 28 Feb 2019 08:03:07 +0000 https://anqou.net/poc/?p=2753 こんにちは。wottoです。
一日一冊企画は、本当は春休み中続けたかったのですが、どうにもタスクが積もってこれ以上時間を割けそうにないので、まあキリも良いので2月いっぱいで終了とします。

やってみた感想としては、「本は絶対選んだ方がいいな」と思いました。(今更)というのも、自分にとってやたらめったら難しくて身につくものがほとんどない本もあったり、逆に中身がスカスカで何の価値もない本もありました。まさに玉石混交といった感じで、自分のように十分な時間がありしかも企画としてやるならまだしも、毎日の生活にこれを組み込むのはしんどいなあという気持ちです。

という愚痴はさておき、ここでこの企画で読んだ本の中で個人的に面白かった本Best3を発表したいと思います。ドン!

1位:日本のミイラ仏をたずねて

2位:戦下のレシピ

3位:はじめて学ぶパーソナリティ心理学

となりました!おめでとうございます!!いえーい!!パチパチパチ!!

……

1位と2位はすぐに決まりました。3位以下は誤差レベルですが、まあ今後の勉強に一番なるのはこれかなあという感じです。

感想文とAmazonリンクはここから適当にたどってください。

という訳で一日一冊企画でした。またいずれお会いしましょう。

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一日一冊、読書感想文 https://anqou.net/poc/2019/02/11/post-2729/ https://anqou.net/poc/2019/02/11/post-2729/#comments Mon, 11 Feb 2019 13:49:58 +0000 https://anqou.net/poc/?p=2729 お久しぶりです。wottoです。

今回はタイトルの通り、春休み期間中、一日一冊本を読んで、その簡単な感想文を書くという企画に挑戦したいと思います。
(2/28 追記: 本日をもってこの企画は終了となりました。)

きっかけといたしましては、声優の浅倉杏美さんが毎日かなりの量の本を読んでいるらしく、女性声優に憧れている私としては、彼女のようにたくさん本を読むことで少しでも女性声優になりたいのような素敵な教養を持った人物になりたいと思った次第です。

ルールは、

①毎日続ける!
②本はテキトーにあらゆるジャンルから選ぶ!
③毎日続ける!(大事なことなので)

です。投稿自体は私の持つ化石サイトこんちゅうを利用します。オチのないつまらない感想文が続くとは思いますが、もし良かったら覗いてみて下さい。
(なお、記事中にアマゾンのリンクが貼ってある場合がありますが、参考のためであり、アフィリエイトは一切入っておりません)

2/5 インストール
2/6 少年A
2/7 演出家の仕事
2/8 経済はナショナリズムで動く
2/9 はじめて学ぶパーソナリティ心理学
2/10 地図通になる本
2/11 日本やきもの史入門
2/12 日本のミイラ仏をたずねて
2/13 おのぞみの結末
2/14 「日の丸」を科学する
2/15 がんで余命ゼロと言われた私の死なない食事
2/16 楽しい金魚の飼い方・育て方
2/17 シャーロック・ホームズはなぜ外見だけで人を見抜けるのか?
2/20 「勝ち組」大学ランキング
2/21 満足化社会の方程式
2/22 1950年代と地域社会 神奈川県小田原地域を対象として
2/23 ロボットは東大に入れるか
2/24 かいけつゾロリ きょうふのちょうとっきゅう
2/25 バッタを倒しにアフリカへ
2/26 ボランティアという病
2/27 戦下のレシピ
2/28 量子情報科学入門

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https://anqou.net/poc/2019/02/11/post-2729/feed/ 2
こうして日本のプロチームは消滅した https://anqou.net/poc/2018/12/22/post-2471/ https://anqou.net/poc/2018/12/22/post-2471/#comments Sat, 22 Dec 2018 07:43:30 +0000 https://anqou.net/poc/?p=2471 この投稿は「カオスの坩堝 Advent Calendar 2018」 の22日目の記事です.

 

こんにちは。wottoです。先日のアドベントカレンダーは季節外れの5月病にかかってしまったため、私の代わりに唯一かつ最高の親友であるチョッキー君に書いてもらいました。ありがとうございます。今度ラーメンでも奢るよ。

 

さて、正直なところ、物を書きたい欲は台湾ツアーの記事で使い切ってしまった(僕ではなくチョッキー君が書いてくれたんですがね笑)ので、今回は軽い話をしようかと思います。

数理工学コースはクソだとか、数理工学実験はクソだとかいう話でもよかったんですが、それはあまりに読んでいる人がつまらないかと思うので、私が長年プレイしているゲーム、Overwatchについて書きます。

 

Overwatchとは、アメリカのブリザード社が提供する、個性豊かなヒーロー達を扱いチーム戦で戦うfpsアクションゲームです。いわゆるオンラインゲームですね。

 

さて、私とOverwatchとの出会いを語るとそれまた長い話になるので割愛しますが、ざっくり言うと好きなプロゲーマーの方がOverwatchのクローズドベータテスト(正式サービスが開始する前に、招待された人だけがプレイできる)をしていて、面白いなあと思ったからです。これが大体2016年の4月頃ですね。そこから製品版が2016年の5月頃に発売されたので、発売日に速攻買ってプレイしました。今までAVAという無料オンラインfpsゲームをプレイしていたのですが、それと比べてとても画面が綺麗だし、サクサク動くしですごく感動したのを覚えています。

ちょうど受験期だったのであんまりプレイは出来なかったのですが、毎日平均1時間くらいしてました。結構動画などを見て事前知識があったので、レート(ランキングみたいなもん)もかなり高かったです。

 

さて、そのころは日本においてOverwatchブームが到来しており、数々のプロチーム、セミプロチームが誕生していました。よく日本のメディアやニュースなどを見ると、「プロゲーマー!全く新しい職業!日本で初!」みたいなことを言われることもありますが、実はずっと昔からプロゲーマーという職業自体は存在していました。つまり、プロチームに所属して、スポンサーと契約を交わし、そこから新しいデバイス提供や賃金を得る、という感じですね。

だいたいプロチーム、セミプロチーム合わせて8チームくらいあったんじゃないですかね。このゲームは6人で1チームなので相当な人数です。そんな感じで日本のOverwatchシーンは盛り上がっていました。

 

ただ、その盛り上がりも長く続く訳ではありません。どことは言いませんが無理やりプロリーグを作ったせいで人が集まらず、結果としてめちゃくちゃレベルの低いプロチームが乱立したこともありました。その組織は今も名前を変え形を変え活動しています。潰れればいいのに。

さらに、これはなんというかOverwatchというゲーム自体の問題なのですが、ゲーム中に味方に暴言を吐いたり、試合を投げだしてしまう人が多すぎたのです。その結果多くのプレイヤーがOverwatchを去ることとなりました。実際私もその一人で、受験が終わりさてOverwatchやるか~と思ったらそれはもう酷い試合ばかりで、プレイをやめてしまいました。

 

結果どうなったのかというと、日本国内のOverwatchのプロチーム、セミプロチームはほとんど消滅しました。まあプレイヤーの人たちにも色々事情があったのでしょうが、この現象がOverwatchの人気衰退と関連して起こったのは事実だと思います。

最近(というか今年の春ごろから)復帰し、友人と一緒に細々とプレイを続けていますが、もう全盛期のような盛り上がりを見せることはないと思うと寂しくなります。今後日本において、これだけゲームのプロリーグが盛り上がることはあるのでしょうか。

 

巷ではeスポーツやらプロチームやら色々騒がれていますが、基本的にeスポーツは難しいということは覚えておいてください。なぜなら、そのゲームの人気がなくなったらそれはeスポーツとして成立しなくなるからです。サッカーや野球の人気がなくなることはあまりないですが、ゲームにおいてはそれがあり得るのです。

eスポーツにおいて大切なのは給料やリーグ制などの外向けの体裁ではなく、そのゲームをプレイするプレイヤーなのです。それを無視した結果どうなったのか、私はよく知っています。

 

この記事を読んでいる皆さんは、決してeスポーツだeスポーツだと騒いでいる連中の話を聞いてはいけません。応援すべきなのは、プレイヤー本人と、それを適切にサポートする方々なのです。

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某有名声優の台湾バスツアーに参加した話 https://anqou.net/poc/2018/12/05/post-2157/ https://anqou.net/poc/2018/12/05/post-2157/#comments Tue, 04 Dec 2018 16:39:25 +0000 https://anqou.net/poc/?p=2157

オタク Otaku

オタクとは、特定の分野に関して強い興味を抱き、関連するものを収集したり、詳しく知ることに時間を費やす人のこと。

例:下田麻美の___。

―――日本俗語辞典

この投稿は「カオスの坩堝 Advent Calendar 2018」 の5日目の記事です.

はじめまして、チョッキーと申します。実は今日の担当はもともとwotto君だったのですが、彼が季節外れの5月病にかかってしまい布団から抜け出せなくなったので、急遽彼の親友であるところの私が担当することになりました。よろしくお願いします。

 

さて。今回何を書くかと言うと、実は先日12/1・2に開催された中村繪里子&下田麻美Presents!台湾の大・中・小ぜんぶかなえますツアー(通称えりぽんツアー)に参加したので、その体験談、及びその感想レポートなんかを書きたいなあと思っております。

あんまり詳細に書きすぎるとダメなので、基本的にはツイッターのハッシュタグ#えりぽんツアーに載っていること程度しか書きません。
が、その分、個人的な感想を重点的に載せ、少しでもツアーの雰囲気を伝えられたらなと思います。

先に言っておきますが、今回のツアーは本ッ当に最高でした。

 

前日譚

なぜ私がこのツアーに参加することになったのか、その理由を書く前に,まずはなぜ私が下田麻美さんのファンになったのかを書かねばなりません。
この話はあまり他人に喋ったことは無かったので、まあこの機会にまとめることにします。
ツアーのレポートだけを見たい人は下にスクロールしていってください、なかなかツアーパートが始まらなくてイライラすると思います。

 

時は遡り2017年夏、当時大学1回生だった私はスマートフォン向けアプリであるアイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズ(通称:ミリシタ)にドハマりしていました。

アイドルマスターシリーズに触れたのはこのゲームが初めてです。

アイドルマスターというゲームについて軽く説明しておきます。アイドルマスターとは、自らがプロデューサーとなって個性豊かなアイドル達をトップアイドルに育てていくゲームです。2005年に初代アイドルマスターがアーケードで稼働開始して以来、ゲーム、アニメ、CDなど、数多くの派生作品が誕生していき、2018年度支出喚起力ランキングで嵐に次ぐ第2位になるなど、今や日本を代表する超大型コンテンツとなっています。

 

さて、そんなわけでミリシタにどっぷりハマっていたわけですが、そんなときある高校同期(浪人中)から、ミリシタに出演する声優さんたちによるライブイベント、ハッチポッチフェスティバルのLV(ライブ・ビューイング、ライブ会場に直接行くのではなく映画館で見る)に行かないかと声を掛けてもらいました。

ぶっちゃけ最初は声優に何の興味もなかったので(えりぽんツアーで色々お話を聞きましたが、最初は声優に興味なかったけど〜という方が多かったです)、行くかどうかも迷ったのですが、まあせっかく誘っていただいたのでDay2のほうを聞きに行きました。

このとき下田麻美さんという人の存在を初めて知りました。

↑下田麻美さんの宣材写真。今と違ってだいぶ髪が短い。

下田麻美さんはアイドルマスターの中でも最も古くから活動している声優さんのうちのひとりで、双海亜美・真美という双子アイドルの声を担当しています。

双海亜美・真美。これはミリシタ1周年のときの画像。かわいい。

今回のハッチポッチフェスティバルは、その最初期から居るアイドルたち、通称「アイドルマスター756AS」の方々と比較的新しい「ミリオンスターズ」の方々との合同ライブですので、下田麻美さんも双海亜美・真美役として出演していたという訳です。

……が、ぶっちゃけあんまり印象に残っていません。最初の挨拶で「かいじょーのにーちゃーん!ねーちゃーん!」というコールがあったことくらいしか覚えていません。持ち曲の「ジャングルパーティー」も若林神の印象が強すぎて霞んでしまいました。

そんなこんなで初めての出会いはこんなもん、その後下田麻美さんが結婚したというニュースが流れTLが騒がしかったのを覚えています。あとはそれに関連して有野課長と今井麻美さんのやりとりとか。

 

 

さて、ハッチポッチが思った以上に面白かったので、次は初星演舞という、765AS単独ライブのLVに行くことにしました。今回は前回の反省を踏まえ、ちゃんと曲を予習し、演者さんの名前と顔も(だいたい)覚えて行きました。

私が行ったのは2日目でした。そこで下田麻美さん演じる双海真美のソロ曲である「放課後ジャンプ」を聴いて、ああこれはスゴいと感動しました。もともと予習してきたMA3のソロ曲のなかでも1、2を争うほど好きだったのですが、ライブで下田麻美さんの生の素敵な声を聴き、真美になりきった元気はつらつなパフォーマンスを見て、もっともっと好きになりました。

 

 

この頃から、私は本格的にアイマスの中の人たち、特に765ASの人たちに興味を持ち始めました。高校同期(山梨)に現地チケットを譲っていただきミリオンスターズの5thライブにも行ったのですが、それでもやっぱり765ASのライブが見たい!ということで、765AS単独開催のプロミ2018の一般発売に張り付いて、ギリギリ1日目の現地チケットをゲットしたりしていました。

プロミ2018にも行けることとなり気分が高まってきた私は、以前の彼女たちの活動についても知りたいと重い、Youtubeやniconicoに上がっていた昔のニコ生を引っ張り出してきて見たりしていました。(本当は無断転載なのでやってはダメなのですが……)

それを通じて「ああやっぱり下田麻美さんは明るくって面白くっていいなあ」などとぼんやり思っていたわけなのですが、

 

 

 

 

 

そんなヘラヘラした私に転機は突然訪れます。

 

それは私の人生を変えるほどのつよい、本当に強い衝撃でした。今でもはっきりと覚えています。

 

 

いつもどおりYoutubeを漁っていた私。あなたへのおすすめで出てきた動画を何気なく再生しました。

その映像の名前は、

 

 

 

THE IDOLM@STER 9th Anniversary WE ARE M@STERPIECE TOKYO Day1 下田麻美ソロパート

↑公式ダイジェストより抜粋。「まほうのらいとー!

これを見たとき私は一気に鳥肌が立ちました。こ、こ、こ、こ、これはすごい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これほどまでに会場の心を鷲掴みにするパフォーマンスが存在するのか。いや、それ以上に、下田麻美さんの一挙一投足が亜美真美の可愛らしさ、かっこよさ、面白さ全てを表現している

何回見ても新しい発見が生まれる、それほどまでに凝りに凝られた演出。完璧を超えた何かがそこに確かに存在していました。

 

 

 

この動画を見てからというもの、私はすっかり下田麻美さんに魅了されてしまいました。現存する下田麻美さんに関する情報を調べ尽くし、昔のCDやライブBDも買いました。プロミ2018にも行き、そこで(豆粒みたいに小さかったですが)初めて生で下田麻美さんを見ました。

その時のカオスの坩堝の記事が残っているので載せます。既に病気がかっていますね。

きょうは あさぽんを 見てた ずっと ずっと 見てた

 

 

 

さて、そんなこんなで下田麻美さんにドハマり中のチョッキーさんに超重大なお知らせが舞い込んできます。それが、

中村繪里子&下田麻美presents! 台湾の大・中・小ぜんぶ叶えますツアー開催決定

 

一ファンとしては願ってもない、下田麻美さんと一緒に旅行が出来るという絶好の機会です。
しかもその相方は中村繪里子さん、何を隠そうアイドルマスターという超巨大コンテンツの永遠のセンター、天海春香を演じる超有名声優さんです。なんと贅沢なツアーなんでしょうか!

 

 

 

 

しかし私は、実際はすごく、ものすごく迷っていました。

申込みをためらう理由はいくつかあるんですが、まずは値段。ツアー代金75000円は高すぎる。余りにも高すぎる。そこには台湾現地までの交通費は含まれていませんので飛行機代なども合わせると軽く10万円は越します。バイト代4ヶ月分くらい。これをポンと払う勇気は出ません。

つぎに、私自身声優オタク歴が短いこともあり、まわりの参加者さん達と馴染める気がしませんでした。偏見かもしれませんが、オタク現場には通称「厄介勢」と呼ばれる、周りの空気を全く考えず騒ぎまくる方たちがしばしば出没します。もしこのツアーがそういった人たちばかりが集まっていたらすごく嫌だなあと思っていました。また、私自身もコミュ障を麹漬けにして19年間放置したような男なので、初対面の人たちとまともに喋れる気がしません。

第3に、私はまだ実家ぐらしの未成年なので、親に説明するのもなんだか気が引ける思いでした。まずどこから喋ればいいんだ……?

 

こんな感じで、台湾ツアー開催が発表されてからすごく、すごく悩んでいたのです。
行くべきか。行って惨めな思いをするくらいなら行かないほうがましか。でもそれだと後悔が残りやしないか。ああでも値段が…失敗はできないし……

 

 

 

 

 

ぐるぐると頭の中を考えが飛び交う中、ふと下田麻美さんがこのようなツイートをしました。

 

こういう「リプに返します〜」系のツイートの鉄則として、返す人が見て不快にならない、そしてちょっと面白くなるようなリプを送るのが大原則です。
案の定、他の皆さんは気の利いた、下田麻美さんが返しやすいリプをどんどん飛ばしていきます。

 

 

 

 

 

ですが、私は正直に、今悩んでいることを書きました。

 

なんだこのリプは……あさぽんもこんなリプ来たら返信に困ってすごい迷惑だろうなあ……

リプを送った直後から自己嫌悪に陥っていました。

どうしてこう、もっと気の利いたリプができないのかね俺は。こんなの無視されて終わりだろうなあ……人生オワオワリ……もういいや、気晴らしにYoutubeでムーディー勝山の動画でも見よう……

 

 

 

 

 

ピロンッ

 

 

 

 

 

 

 

 

なやんでもちかたねーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!

そうだよ。なやんでも仕方ないよ。行ってみないとわからないよ。行かないと絶対後悔するよ!!!!!!!

俺は行く!!!!!!!待ってろ台湾!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

というわけで、ここまでぐちぐちぐちぐち色々と書きましたが、結局はこの一件のリプだけでノリと勢いで参加を決めました。

さて長らくおまたせしました、えりぽんツアー、いよいよスタート!

 

 

0日目

と思いきや0日目、つまりツアー前日ですね。まだまだえりぽんツアーの本編は始まりません。
私は基本的にぐうたらな人間なので台湾ツアーの用意を全くしておらず、前日になってやっとそろそろ準備しないとなあ…とか言ってました。

それでも、流石に飛行機は取っていました。なるべく費用を安く済ませるためにLCCを使い、なんと関空―桃園間で往復25000円の飛行機を取ることに成功しました。安い。ちなみに会社はpeachです。やったぜ、さすが俺。

問題はその飛行機の時間です。帰りの飛行機はまあ十分時間に余裕がある(むしろ余裕がありすぎて関空につく頃には終電が既になくなっており、次の日の朝のバスに乗るために関空で一晩過ごさないといけない)のでいいのですが、問題は行きです。

取ったのは関空7:50発桃園10:05着の飛行機なのですが、なんとツアーの集合場所が台北駅、集合時間は11:00なのです。
チケットを取った当時の私はアホだったので「まあMRT直通で桃園―台北35分らしいしなんとかなるっしょーヘラヘラ」とか考えていたのですが、私は下田麻美さんのツアーに参加することにだけ気を取られすぎており、もっとも肝心であるこれは海外旅行であるということにあまり注意を向けていなかったのです。それにより起こった問題とは、

 

入国審査の時間考えてなかった問題

各ブログを見ると、どうやら台湾桃園国際空港の入国審査は激混みするらしく、1時間かかることもザラにあるということです。

 

あ、やべえ……間に合わねえ…….

↑間に合わないことに気づいた天才のツイート。問題はそれがツアー前日であることである

急遽飛行機を変更

ということで急遽、飛行機を取り直しました。帰りの飛行機はまあこれでいいので、行きの飛行機を当日の朝出発でなく前日の夜出発としました。調べた結果、それなりの値段(2万円)で行ける飛行機が見つかったので、それを取りました。関空22:35発桃園00:55着の飛行機です。Vanilla AirというLCCでした。異国の地で空港泊をするのは正直不安ですが、間に合わずに中村繪里子さんと下田麻美さんにおいていかれるよりかよっぽどマシです。

今日出発と決まってからはもう本当に忙しかったです。事前にとっておいたバスの予約をキャンセルしてまた新しいバスを取らないといけませんし、何故か変なテンションでTwitterに張り付いてしまったせいで用意する時間がほとんどなく、大慌てで旅行の準備をしました(おかげでパジャマを入れるのを忘れた、台湾では寝巻が用意されていないことも多いらしいので気を付けて下さい)。

 

そんなこんなで慌てて家を出てバスに飛び乗りました。バスは空いており、乗客は私以外に誰もいません。

ひとりぼっちの空間の中で、一人で海外に飛び立つことの不安、そして本当に下田麻美さんに会えるんだという期待、そして緊張が急に襲い掛かってきました。

自分はちゃんとやっていけるのか?参加者の方々と友達になれるのか?そして、中村繪里子さんや下田麻美さんと一緒に台湾ツアーを本当に心の底から楽しめるのか?でも、ここでくよくよ悩んでも仕方がない。行ってみないと分からないことだし。あとは自分を信じて、めいっぱい楽しむだけだ。ああそれにしても本当に下田麻美さんに会えるのか。楽しみで仕方がない。いやでも、実際会ってみたらものすごい性格悪そうだったらどうしよう。いやいやいや、そんなことはない。ないはず。考えないようにしよう。そうだ、密林でポチって今日届いたぷちます11巻があるんだ。暇なときに読もうと思って持ってきたんだ。ビジュアルコメンタリーも付いてるし、楽しみだなあ―――

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、バスが関空第1ターミナルに到着する直前のことでした。降りる支度をしていた私は、とある一つのメールが届いたことに気が付きました。

 

 

Vanilla Air、欠航

目が点になりました。え?なに?どうして?欠航?どうするの?台湾は?ツアーは?あさぽんは?

とりあえずメールのスクショを取り慌てて家族LINEに投下し、ついでに他の参加者さんが気づいていない可能性もあるのでTwitterにも投稿しました。ですが正直、当時の私はこの文章で書いてあるほど冷静ではありません。

 

関空につくや否やオタク・ダッシュで案内所に行き、関空から台湾までの飛行機を全てリスト・アップしてもらいました。
その結果、乗れてかつ比較的早めに着くのがすぐあとにあるEva Airlineか、翌朝のpeach、つまり私が今日の昼まで乗ろうとしていて、間に合わないことに気づいてキャンセルした飛行機しかまともなものがありませんでした。
いまから考えると、羽田か成田に国内便で行ってから台湾に渡るという選択肢も大いにあったのですが、そんなことは全然思いつきませんでした。

 

ここからは時間との戦いです。つまり、欠航になったことに気づいた人たちが次々とこれらの便を予約するはずで、そうなってくるともう完全に早いもん勝ちです。

とりあえず飛行機を確保しようと思って、最初にpeachの便をオンライン予約することにしました。一回予約したことがあるので、予約は比較的スムーズにすすめることができますし、peachの窓口は第2ターミナルなので、直接取ろうと思うとここからバスにのって移動しなければなりません。

藁にすがる思いでpeachのサイトにアクセスし、朝7:50初の飛行機を選択し、予約する、をクリックしました。空港の回線が混んでいたのかpeachのサイトが混んでいたのかは知りませんが、予約が確定するまでおおよそ1分くらいかかり、その間私の心臓はもうバクバクでした。予約完了のメールが届いた時はもう本当に喜びました。

その後も関空中を走り回り、Eva航空や、欠航になったVanilla航空の窓口にも問い合わせに行きました。Eva航空は私が行った時点でもう満席でした。peach取れて本当に良かった。

 

しかし、それでもまだ不安要素はたくさんあります。

第一に、そもそも間に合わねーじゃんwwwとか言ってキャンセルした飛行機にもう一回乗るということなので、それはつまり要するに間に合わないということなのです。
これについてはツアー会社さんに問い合わせたところ、途中合流出来るということだったのでまだ良かったのですが、それでもせっかくのツアーを最初から全て楽しめないというのは非常に残念なことでした。

次に、もともとは深夜に台湾についてそこで寝るつもりだったので、その場合いくらなんでも絶起することはなく、集合時間に確実に間に合うので安心だったのですが、今回は関空で空港泊、しかも飛行機が出発する2時間前、およそ5時半には絶対に起きていないというプレッシャーがあります。
普段なら起きれるかもしれませんが、私は空港泊するのが初めてだったのでちゃんと寝れるか心配でしたし、実際緊張と不安で全然眠れませんでした。

最後の要素が一番厄介で、それはつまりpeachが欠航したらもうホントのホントに終わりということです。確率論的に考えたらそんなに連続で欠航になることなんて滅多にないのですが、もはやLCCに対する信頼は地の果てまで落ちています。
欠航したらどうしよう。あさぽんに会えないの。こんなに楽しみにしていたのに……考えるだけで今でも胸が苦しくなります。

 

そんな感じで緊張と不安のなかで迎えた0日目の夜、コンビニでわずかばかりの食料を購入、自分のコートを毛布代わりにし、涙でベンチを濡らしながらひっそりと眠りにつきました。

↑本日のお宿。

1日目

翌朝の5時、起床しました。起床しましたというかもう夜中ずっと30分おきくらいに起きてたので、もう時間もいいし起きるかという諦めの起床でした。

適当にスマホをいじって時間を潰し、チェックイン、中に入って朝ごはんを食べ、コンタクトをつけ、peachに搭乗しました。
前日までのドタバタ騒ぎは何だったんだというくらいスムーズにことが運び、もはや逆に驚いたね。

 

さて、この飛行機では集合時間に間に合わない問題ですが、それは桃園国際空港に10:05に着き、入国審査で1時間近くかかるという仮定のもとでの話です。状況によっては間に合う可能性もあります。

具体的に言うと、桃園国際空港第1ターミナル10:28発のMRT直通電車に乗ることさえできれば、台北駅までおよそ35分、そこから集合場所までおおよそ400mくらいなので、10分遅れ程度でなんとか到着することができます。

 

……

 

さあて、桃園―台北1時間走破RTA、はっじまーるよー!

 

まずは座席の確保です。今回飛行機を予約する際に、なるべく出口に近い座席を取りました。具体的に言うと6列目です。近い。

次に移動手段の確保です、今回は時間的にMRTを使う他なかったのですが、そこで切符(台湾ではトークン)を買う行為はタイムロスになります。幸いなことに私はEasyCardという台湾で使えるICカードを持っていたので、それを使って時間短縮します。

さらに、関西国際空港にて500元分だけ両替しました。普通、関空での両替はレートが低く損なので現地についてから行うのが鉄板ですが、今回はそんな時間はないので、最低金額、つまりMRTで桃園―台北間が150元なので、往復分プラスアルファ程度のお金だけは確保しました。EasyCard使えばいいじゃん?という声が聞こえてきそうですが、実はどのくらいチャージ分が入っているのか知らないため、場合によっては片道分すら足りないという可能性もあったのです。

最後に、普通は台湾現地についてからポケットwifiやsimカードなどを購入してインターネット環境を買うのが当たり前なのですが、今回は時間がないため諦めました。その代わり、桃園空港の出口からMRTへの入り口までの地図、台北駅から集合場所までの行き方などを事前に頭に詰め込みました。

あとはそれらの行動を全てオタク・ダッシュでこなせば完了です。オタク・ダッシュを知らない方のために説明しておくと、オタク・ダッシュとは主に、急がないと推しのイベントに間に合わないときや、物販列にいち早く並ぶときなどに使われる日本の伝統的走行法であります。古事記にも載っています。

具体的に言うと、オタクはたいていイベントの際リュックサックを使用するのですが、

これが一般的なリュックの背負い方ですよね。でもこれ、重心が後ろに傾いてうまく走ることができません。

オタク・ダッシュでは以下のようにリュックを持ちます。

そう、前に背負うのです。こうすることで重心が前に傾きスピードアップが期待される上、前からやってくる人や障害物を跳ね除けて進むことができます。

Japanese Traditional Culture – Otaku-dash、もし機会があれば是非お使いください。

 

 

※嘘です

 

桃園国際空港に到着

関空始発だったからなのか、定刻通りきちんと出発した飛行機は、なんと予定よりかなり早く桃園国際空港に到着します。
具体的に言うとだいたい9:50くらいに到着し、そこから前列のアドを生かして急いで入国審査場に行ったところ、確かに人はたくさんいましたが、それ以上に回転が早かったので、これはもしやこのままスムーズにいくと
本当に28分のMRTに乗れるのではと思い始めました。

入国審査が終わったのが確か10:20分あたり、そこから関税とか両替とか色々すっとばしてダッシュでMRTに向かいます。
こんな時のためにちゃんとチャートを用意しておきました。(ここのサイトを参考にしました。本当に助かりました)

☆出口を出て左に2回曲がり、エスカレーターで下に2回降りる!

これを意識して行動したところ迷うことなくMRTの駅に向かうことができました。ホームに着いたのがだいたい10:24ごろ、本当にギリギリの戦いです。

MRTの中ではwifiが使えるため、ツアーの方になんとかギリギリ間に合うかもしれないから少し待ってもらえないかということをメールで伝え、あとは台北駅から集合場所までの地図を念入りに確認します。

台北駅につくと、案の定チャージ金額が足りず改札でハネられたので、窓口に行きチャージしてもらい、その後頭に構成した地図どおりに全力ダッシュしました。もうここからはwifiが通じないので、迷ったら一発でアウトです。この時が一番怖かった。

 

そしてついに、ついに、

 

11:10頃、集合場所到着

 

なんとか間に合って良かったです。他にも色々あって到着が遅れている方もいたので、私だけが特別に遅いわけではありませんでしたが、ツアーの方に○○(実名)が来ましたと伝えたとき、欠航大変でしたね、よくぞ来てくれましたとねぎらって頂いた時は本当に嬉しかったです。

さて、ここから本当にえりぽんツアーが始まります。

お昼、小籠包ランチ

バスに乗った時点で既に予定より45分遅れだったのですが、とりあえず一行は昼食を食べに台北市内の小籠包のお店に行きます。

バスは3号車に分かれており、それぞれの号車にだいたい30人弱ほどの参加者が乗っていました。私は最前列だったので、バスに中村繪里子さんや下田麻美さんが乗ってきたらめっちゃアドじゃん〜〜とか思ってたのですが、結局最後まで乗ってくることはなかったです。悲しい。

バスにはそれぞれバスガイドさんが居ました。海外ツアーではよくある、カタコト日本語を使いこなすおばちゃんです。今回私のバスに乗っていたガイドさんは割と個性的で、日本人は子供に北京語を勉強させるべき〜とかアメリカに籍を置くべき〜などを真剣に語っておられました。おお。

 

そんなこんなでお店に到着、中に入ったところツアー会社の方にくじを引くように言われます。そう、お昼の席を決めるくじです。実はこのツアー、ほとんどの状況において席がくじ引きで決まります。たとえ二人で申し込んだとしてもバラバラになります。もちろん、そちらの方が公平ですし、色んな人達と話す機会も出来て良いんですかね。

↑小籠包。台湾なのでターンテーブルでした。

 

さて席に移動して、今回の司会進行であるセクシー斎藤さんが登場し、盗撮とか盗聴とかするなよーSNSに次の行き先書くなよーとか色々注意を受けた後、ついにお二人の登場です。となりの個室みたいなところの扉が開いて中村繪里子さんと下田麻美さ

かっっっっっ!!!!!!!!!!かわ!!!!!!!!!!!!かわい!!!!!かわいい!!!!!!!!!!!!!!!かわいい!!れ!!!!!!!!ぶへっ!!!!!!!!!!
かわいいしちっちゃい!!!!!!!!!やばい!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

…………

 

いややばい。
かわいい。

今まで映像でしか見てこなかったんですが、画面越しにみるあさぽんより1億倍可愛い。この話は本当だったんですね。

しかも、何が一番感動するって、ライブ映像で見たのと全く同じ動きなんですよ。ライブでは声優さんってよくお客さんに手を振るじゃないですか。そのときあさぽんってよく、ちょっとぴょんって跳ねながら手を振るんですよ。

全く同じ動き!!!!!!!!!!!!!やばい!!!!!!!!!!!!!!!その動きすっごい好き!!!!!!!!!!!!!

 

…….

はぁ。

その後はまあ簡単な自己紹介やツアーの意気込みなどあった後、各テーブルを回って写真撮影をしました。それがセクシー斎藤さんのTwitterに晒され上がってるやつですね。満面のオタクスマイルを浮かべてるのが僕です。探さないでください。

あとは缶バッジを一人一人手渡しして頂きました。隣の人とも話していたのですが、いざ実際対面してみると本当に何も喋れない。アッアッありがとうございます くらいしか。マジで。この段階でちゃんと繪里子さんや下田さんと喋れる人はほんとすごいと思うしイイなぁ〜って思いながら見てた。

あとあとあと、本当にお二人との距離が近い!!!
例えライブやリリイベの最前列とかでも、距離にすればせいぜい1m位が限度じゃないですか。1mなんてもんじゃない、1cmですよ!!!!!!1cm!!!!!!!!!!ヤバい!!!!!!!!!

僕は鼻が詰まってるのでよく分からなかったですが、鼻のいいオタク曰くいい匂いがしたそうです。いいなぁ。

 

動物園

さてそんなこんなでお昼は終了、次は動物園に向かいました。

基本的にバス移動中は、事前に収録した繪里子さんと下田さんとセクシー斎藤さんによるラジオ(映像付き)が流れていました。お陰でバス移動中もそんなに退屈しなかったです。

そんなこんなでボケーっとラジオを聴いていると動物園に着きました。動物園では繪里子さんと下田さんを先頭にずらーっと並ぶ感じで歩き回りました。乗るバスによって3班出来るので、あるポイントを過ぎると次は別の班の先頭に行くみたい(な感じだと思います。僕は1号車だったので詳しくは知らない)。

背後からお二人を見ていたんですが、いやあもう最高だった。もちろんパンダ(ふつうパンダというとジャイアントパンダなので、漢字で大熊猫って書くんですね。熊猫だけだとレッサーパンダらしいです)も可愛らしかったんですが、それよりもパンダを見た繪里子さんのはしゃぎっぷりのほうが印象が強かった。お二人が楽しそうにしているのを後ろから眺めているだけで満足です。眼福至高。

↑パンダ。実はこのすぐ左に中村繪里子さんと下田麻美さんがいる。

しかしまあ、もう大学生にもなると動物園に行くという機会も滅多になく、久し振りに行ってみてすごく懐かしさを感じました。檻に入れられてる動物はとても少なく、むしろ出来る限り自然に近い感じで動物たちが飼われていて、なるほどと感心しました。その分隠れてしまって見えなかった動物も多かったですが、それはそれで探す楽しみが増えました。参加者の方たちと「マングースどこおるんや???」みたいな会話をしてました。いやあ来てよかった。

 

九份

動物園も見終わったところでお次は台北最大の観光地である九份に行きました。千と千尋の神隠しのモデルとなった場所ですね。夜になると提灯が一斉に灯り、狭く活気のある商店街も合わさってそれはもう幻想的な光景になるとか。(えりぽんツアーの行程表を全く見ておらず、前日にも九份に訪れてしまった参加者の方から写真を見せて頂いた)

……しかし残念ながら、訪れた時間はまだ明るく提灯は灯っておりませんでした。でも東シナ海は綺麗だったです。

↑九份からみた東シナ海。

本当はここで1時間程度の自由観光だった筈なのですが、ツアーが押しに押して1時間遅れ、しかも土曜の夜で九份は激混みしていたので自由時間は殆ど無かったです。

途中、繪里子さんと下田さんが道端で手を振ってくれているのに全然気付かなかったくらいには時間が無かった。海外ツアーは多少の予定のズレは仕方がないのかしら。

 

ホテル・夕食・宴会

そこからはホテルに向かいます。正直この時点でめちゃんこ疲れてたのでバスの中では爆睡していました。ほかの参加者の方も寝てる方が多かったです。

ホテルは参加者一人一人に部屋が与えられています。過去2回のあさぽんツアーでは相部屋だったらしいので、部屋がシングルなのは個人的にはリラックスできて本当に助かりました。

そこからしばらくして夕食、この時は繪里子さんと下田さんはおられなかったので完全自由席です。下田麻美さんの歴戦のファンの方と隣になり、色々話を聞きました。下田麻美さんがご自身の生誕祭イベントでパンツを売った話とか(語弊ありまくり)。面白かったです。

↑夕食。台湾の料理は全体的に量が多い。スズキがすごい美味しかった。

 

さて夕食が終わると、いよいよ本日最後のメインイベント、えりぽんしんかい(えりぽんツアーと懇親会をミックスしています。正直言い辛い)が始まります。

…が、この内容を詳細に書くとネタバレになるのでやめておきます(実際、この宴会の中身をTwitterに書いてる人は殆どいませんでした)。

まあ大丈夫そうなのを1個だけ挙げると、一人20秒の自己紹介タイムがありました。これがまあ、なんと、近い。本当に近い。お2人がわざわざ席の近くまで寄ってきてくれるのです。それで完全にテンパって全然思ってた通りに話せませんでしたが、唯一、私がこのえりぽんツアーでどうしても下田麻美さんに伝えたかった、 “大阪でイベントをやって欲しい”という事だけはしっかりと伝えられたので、そこはまぁ良かったです。

こうして大体11時くらいに宴会が終わりました。押していたこともあり結構遅くなりましたが、予定していたイベントを省略、ということはどうやら無かったみたいです。よかったよかった。

私は部屋に戻りシャワーを浴び、しばらくダラダラしてから寝ましたが、人によっては2次会と称して集まってお酒を飲んでいたみたいです。元気だなあ本当に……

↑本日の宿。台湾ではシングルという概念がなくツインルームしかないらしい。でも一人で泊まれる。

ツアー全体の感想まとめ

さて、ここまで書いたところでだいたいツアーがどんな感じなのかは伝わったのではないかと思います。ここで少し早いですが、ツアー全体を通じて私が思ったこと、感じたことなどをまとめて書きます。

近い

近い。とにかく近い。限りなく近い。これがこのツアー最大の特徴なのではないでしょうか。距離感がほぼ0です。だってさ、普通に参加者が座ってる椅子に何気なく手を掛けたりするんですよ。あり得ないじゃん普通!?

でも近すぎない

お二人はやはりプロです。ファンとの間の壁を出来る限りなくしつつ、かつツアー参加者全員が楽しめるような適切な距離感を保ち続けています。でもそれは繪里子さんと下田さんに限らず、参加者全員もそのことをしっかりと了承しているようでした。この事実がこのツアーを成功させた最大の要因なんでしょうね。

でもやっぱり同じバスに乗ってほしかった

申し訳ない、でもこれだけは言いたかった。過去2回のあさぽんツアーではバスガイドとして下田さんが一緒にバスに乗ったらしいのですが、今回はそうではなく、繪里子さんと下田さんは別の車に乗って移動していました。

もちろん、今回は移動時間が長かったり、準備や休息の時間も必要で、様々な事情があったのでしょうが、それでもほんの僅かな短い時間でもいいので、中村繪里子さん、下田麻美さんと同じバスで同じ時間を共有したかったです。

あと、バスの中で流れていたラジオですが、最初エンコードが間に合っていなかったり、途中で止まってしまう動画があったりと、おおよそプロの仕事ではないように思います。まあ多分本当にプロじゃないんでしょうけれど。少しだけ残念でした。

中村繪里子さんと下田麻美さんのペアは最強だし最適

これはこのツアーを通して本当に感じました。13年間も同じ仕事をずーーっと一緒にこなしてきたからか、やっぱり息がぴったりです。振りとかももう全部拾っていきます。一方が喋っているときももう一人はなにか細かいリアクションを入れたり、細かな茶々を入れていました。

このことを特に感じたのが自己紹介のパートで、やっぱり私も含め自己紹介が苦手な人って一定数いるんですよね。そんなときも、あ、この人は苦手そうだな、となったら適切にツッコミを入れたり振ったりして助けてくれました。

普通85人も自己紹介したら途中でダレてくるもんなんですが、それが本当に最初から最後までずっと盛り上がって楽しかった。この2人のペアは最強です。

 

あと、今回は繪里子さんと下田さんの2人が主催するツアーということなのですが、お二人両方のファンという方はそこまでいなく、やはり中村繪里子さん、下田麻美さんのどちらかが大好きという方が多かった印象があります。

それに対して、中村繪里子さんと下田麻美さんの代表作はアイマスだということで、参加者のほとんどはアイマスが大好きです。これが何を意味するかというと、まず参加者同士で会話が致命的に合わないということはほとんど起きません。

さらに、例え下田麻美さんのファンでも中村繪里子さんを知らないということはなく、またその逆も然りなので、どちらの方が喋っていても十分楽しめます。この2人はツアーのペアとして最適だったと思います。

台湾という開催地も良かった

最初台湾で開催すると聞いたとき「ええ……遠い……奈良でええやん……」とか思ったのですが、結果として台湾はすごく良かったです。上に書いたとおりいくつかの観光名所も回れて楽しかったですし、なにより台湾のファンの方が多かった!彼らが頑張って日本語で繪里子さんや下田さんに話しかける姿を見ると何故か、ああここに来て良かったんだな、と1ファンとして強く感じました。

コミュ障でもなんだかんだなんとかなる

世の中には大別して2種類のオタクがいて、つまりライブで大声でコールすることを楽しめるオタクと楽しめないオタクがいます。前者に該当する方は間違いなくこのツアーは楽しめます。私はどちらかというと後者に該当するのですが、最初のお昼を食べた会場でみなさんが大声を出してコールしていた時は正直ぎょっとしました。まあでも、ずっとコールしている訳でもないので、それはそのうち慣れると思います。

あと、みなさん優しかったので、話しかけたら優しく答えてくれますし、逆に話しかけてくれたりもしれました。ホテルのエレベータなんかでも、全然知らない参加者さんと会ったらあ、こんにちは〜みたいな感じになってました。もちろん、完全に気心が知れるまでは至らないかもしれませんが、それでも居心地の悪い雰囲気にはなっていなかったと思います。

あとは、お酒を飲んでいる人が結構いましたね。台湾ビール。お酒を飲むとそういうコミュニケーションが捗るのかもしれません。私は飲んでないけど。

海外旅行の予定は飛行機を含めしっかりと練るべき

マジで!!!!!!!!ほんまに後悔するで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

行きたけでもLCCは避けたほうがいいかもしれません。あとは、欠航になったときに備え、あらかじめ前後の便を確認しておくとか。

 

 

こんなところですかね。これ以上に何か知りたいという点があればお近くのチョッキーまでお問い合わせください。通信費は自己負担となります。

 

2日目

さて、2日目が始まります。私はシャワー浴びたあとそのまま目覚ましも掛けず寝落ちしてしまったのですが、夢の中で春香が出てきて、春香…春…?繪里子さん……?………えりぽんツアー!!!!!(ガタッ という感じで飛び起きました。夢の中に春香が出てこなければ完全に寝坊してた。危ない危ない。

朝食はビュッフェでした。(バイキングという言葉はどうやら日本でしか使われていないらしいです。ほむほむ。)ですが実は、前日の昼も夜も相当な量のご飯が出てきたもので、あんまりお腹は空いていませんでした。
あと、朝食会場に必要なチケットを部屋に忘れてしまい、たまたま同じエレベーターに乗っていた参加者の方と連番を組ませて頂きました。ありがとうございます。

朝食が済んだら出発です。チェックアウトの際、もう台湾ドルの残金が200元しかないのでフロントで両替しようかと思っていたのですが、たまたまそこにいた他の参加者さんが多めに台湾ドルを持っているということでその方に両替してもらいました。ありがたや。

こういった他の参加者さんとのゆるい付き合いこそがオタクツアーの魅力の一つなのかもしれません。

 

パイナップルケーキ工場

さて一行は台湾名物、パイナップルケーキ工場に向かいます。そこではパイナップルケーキ作りの体験、工場見学、おみやげ購入などをしました。

↑パイナップルケーキ作りの体験。予め用意された生地と餡を良い感じにこねて型にハメる。

全体的に思ったよりも割と子供向けな感じだったのですが、なんだか童心に帰ったみたいで楽しかったです……とか言ってると、パイナップルケーキ工場を出たあとのバス内のラジオで、繪里子さんが「割とパイナップルケーキ工場、子供向けらしいけどまあ君たちなら何でも楽しんでくれるでしょ(笑)」みたいなことを言っていました。おいオタク、舐められてるぞ。でもな、大正解だよ。

あとは、パイナップル工場で下田麻美さんに声を掛けられて少し、ほんの少しの間だけ喋りました。……が、完全に照れてしまってマトモな会話ができなかったので、その内容は書かないことにします。まあ推しとの会話なんてインターネット上に載せたら一生晒されるのが関の山ですからね。

 

でもね、本当に嬉しかった。一生の思い出です。

 

昼食と解散式

さてツアーもいよいよ終わりが近づいてきました。最後のイベントは丸山ホテルという5つ星ホテルで昼食です。丸山ホテルがどんなホテルなのかというと、

デカい。本当にデカかった。これがホテルなのか。

一行が丸山ホテルに到着したとき、たまたま台湾総統がこのホテルに来ているらしく(!?)、しばらく足止めを食らっていました。SPさんとかすごいいたなあ。やば。ぱやぱやぱー。

↑この場違い感。だがそれが良い。

昼食はビュッフェ形式だったのですが、それはそれは美味しかったです。ビールが飲み放題だったらしいですね。台湾なのに寿司職人さんもいました。スイーツやケーキも超本格的。

あとは、今回は繪里子さんと下田さんと同じ場所で食べるので、お二人が普通に参加者に混じって食べ物を取ったりしていました。この距離感。
さらに最後だということで、お二人ともテーブルを回って参加者に話しかけておられました。残念ながら時間の関係で私のいたテーブルまでは回ってきませんでしたが……話しかけられた人、超羨ましい。

 

そんなこんなで解散式、繪里子さんと下田さんから一言ずつ別れの挨拶をいただきました。繪里子さんも下田さんも次回開催する気マンマンでした。それはこのツアーが成功したという証左でしょう。本当に嬉しかった。

最後は台北駅に向けて出発するバスを、繪里子さんと下田さんが手を振って送ってくれました。さよなら繪里子さん!下田さん!またどこかで、必ず会いに行きます!!!

 

終わってみての感想と、すこしだけ真面目な話

えりぽんツアー、だいたいこんな感じです。もっとマトモな日記を読みたい方は他の参加者の方が書かれたこちらとかをどうぞ。

さて、終わってみての感想ですが、正直に書くと、あまりにも中村繪里子さん、下田麻美さん分を摂取しすぎて尊みがオーバーフローして何も考えられないというのが率直な感想となります。二日間ずーーーーっと一緒にいた訳ですから。もう最後の別れのときなんて、繪里子さんと下田さんが「そこに居る」ということが余りにも当たり前になってしまい、本当にもうお別れするんだという事実がこれっぽっちも飲み込めなかったです。それほどまでに濃密で素敵な時間でした。

 

実はこのツアーが開催されるまでは色々なことがあったらしいです。下田麻美さんは過去2回にわたって単独で「あさぽんツアー」というバスツアーを開催しており、その2回目の際にはもうこれでバスツアーをするのは最後だと仰っていたのです。

それにも関わらず今回ツアー開催にまで至ったのは、とあるファンの方たちが、どうしても次回も開催したいということで、自分たちの手で企画書を作成して送り、その姿に下田さんたちが強く心を動かされたかららしいのです。
私達がそのことを知ったのは最後の下田麻美さんの別れの挨拶のときでした。ちょうど企画書を作成した方が私の隣に座っていました。その方も、下田さんも、セクシー斎藤さんも、そして私自身も、他の参加者のみなさんも、本当に胸がいっぱいになる思いでした。

 

ファン歴半年の私ですが、どうしてここまで熱心なファンが集まり、このようなバスツアーを開催することが出来たのかが分かる気がします。とにかくこの空間は温かい。ファンのみなさんも、そして下田麻美さんも。絶妙な距離感とお互いの心優しい配慮によって、ここまで楽しい空間が作り上げられているんだなあと感じました。そしてこんな素敵な人たちが集まったのは他の誰でもない、下田麻美さんの人徳によるものだと思います。

私はこれまでずっと下田麻美さんのことを画面越しで見てきて、どこか非現実的な、妖精のような存在に捉えていた気がします。ですが今回実際にお会いすることができて、下田麻美さんも、紛れもない実在する1個人であるという当たり前の事実を強く再確認しました。そしてそれと同時に、自分は本当の意味で下田麻美さんのファンになれた気がします。

可愛らしくて、面白くって、笑顔が素敵で、そしてファンのことをこれだけ考えてくれる。私はこの人を心の底から応援している、ということを胸を張って言えます。

自己紹介の際、参加者のひとりが繪里子さんに向かって、どうか長生きしてくださいと願いました。私達ファンの願いは全く同じです。下田麻美さんが望む限り、私達はどこでも着いていくし、どこからでも応援します。

 

そしてツアーが終わった帰りの飛行機のなか、美しい台湾の夜景を見ながら、私は将来どのような人間になりたいんだろうということを考えていました。

私はここ数年間、アイドルマスターや他のオタクコンテンツに触れて、本当に楽しかったですし、いつかこの素晴らしいものを作り上げる側にもなりたいなとぼんやり考えていました。

残念ながら、人には向き不向きがあります。私には他の人と協力しあって企画書を作り上げるなんてなかなか難しいでしょうし、ステージに立ってパフォーマンスするなんてもっての外です。

ですが今私は、大学で情報系の学科に所属しているので、頑張れば将来的にそういった分野のお仕事に就くことができるかもしれません。もしそうなったとしたら、この素晴らしい、温かな世界を他の人たちにも振りまくことが出来るような、そんな人材になれたらいいなあと思いました。それがこの半年間、学業もうまく行かず無味無臭だった僕の生活に彩りと刺激を与えてくれた下田麻美さんへの、一方的な”恩返し”になると信じています。

 

えりぽんツアーを企画してくださったみなさん、参加者のみなさん、台湾現地でお世話になった方々、本当にありがとうございました。

 

最後に、例年あさぽんツアーでは下田麻美さんへ告白する人が何人か居たそうです。今年はどうだったか知りませんが、私もそれに倣い、”島田紳助流、絶対に断られない告白の方法”による下田麻美さんへの告白をもって、最後の挨拶に代えさせて頂きます。ここまでこんな長文をご覧頂き、ありがとうございました。

 

 

――下田麻美さん。すみません、勝手に好きになってもいいですか。

 

wotto/チョッキー

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麻薬 https://anqou.net/poc/2018/08/25/post-1924/ https://anqou.net/poc/2018/08/25/post-1924/#comments Sat, 25 Aug 2018 11:58:18 +0000 https://anqou.net/poc/?p=1924 自分自身のエゴがひたすらに嫌いだった。憤怒、嫉妬、それらの醜い感情が全て詰まった球のなかに、まるで永久に閉じ込められているみたいだった。男は日常を捨て、故郷を捨て、何もかもを捨て、世界の果てに旅立つことに決めた。

道中で、とある老人に出会った。その老人は、若いころはもっと豊かで、交通の便も良い都市部に住んでいたらしいが、とある事件によりそこを追放され、今ではこの寂れた辺境に住んでいるらしい。老人は男に、一袋の粉剤を手渡した。「おぬしの気持ちはよく分かる。この薬を飲めば、おぬしは楽になれる。ただし、それを使ってはもう元の居場所には戻れない」おそらくその袋の中身は麻薬の類であろう、だが世間を、居場所を捨てた男にとって、それは大した問題ではなかった。男はその薬を一気に飲みほした。

はじめはあまり効かなかった。だが、日数が経つにつれ、男の見える景色は変わり始めた。腐った大地は肥沃な土壌に、荒れ果てた家は立派なお屋敷に、何もない村は地上の楽園に、そして空虚な人々は、その一人一人が確固たる意志と思いやりをもつ、美しい人々に変わっていった。もちろん、男はこれが幻想であることを理解していたが、それでもこの幻想に少しでも長く、深く染まっていたいと考えるようになった。日々働き、その金で絶えず麻薬を買った。ただ買うだけでは飽き足らず、徐々に自ら麻薬取引場に出向いたりもした。

ここで彼は、ひとつの思いを抱くようになる。こんな薬を作っているのは一体どんな人なのだろう。今まで存在すらしていなかった他人への興味が、その男の中からむくむくと湧き上がってくる。男は裏取引場に毎日張り込み、その製作者が訪れる機会をひたすらに待った。

そしてその時は訪れた。薬と引き換えに金を取ろうとするその瞬間、物陰から男はその人にぽつりと話しかけた。「答えてくれ。あなたはどんな人なんだ。どうしてこの薬を作ろうと思った」その人は顔も見せず、こう答えた。「この紙に記された時間と場所に、俺はいる」

男は悩んだ。果たしてそこに行くべきか、行くべきでないか。

 

(適宜単語を置き換えてお楽しみください)

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