lily blossom

ユリ(百合)は、ユリ目ユリ科のうち主としてユリ属(学名:Lilium)の多年草の総称である。属名の Lilium はラテン語でユリの意。(Wikipedia参照)

なんつって。

百合(ゆり)とは、神が人類に与えたもうた至高にして究極の愛の形。それはつまり普遍の真理であり、生命あるもの全てが目指すべき不変の未来である。神の暖かな優しさに満ち溢れた百合は、その愛を育むものたちだけでなく、単なる傍観者にさえ無上の幸福と安らぎをもたらす。漢字一文字で書くと「𠷡」。(アンサイクロペディア参照)

百合は良い。女の子同士特有の柔らかさと鋭さとを併せ持つ百合はアンサイクロペディアにも書かれている通り究極の愛の形である。バカみたいにも思えるが、アンサイクロペディアの文章は我々百合豚の気持ちを漏れなく言い表しているようである。

ところで、これは高校同期の数人には話したことではあるが、百合豚なら百合とレズという言葉の違いについて考えたことはなかろうか。

百合とレズ。これを聞くと大差はないように思う。実際、ふだん生活するうえではその違いなど考えることもないだろう。きっと女性同士での同性愛を表す単語だと言う人が多いと思う。
しかし、我々百合豚にとってはこの二者には大きな違いがある。百合を楽しみたい百合豚からすれば、百合とレズとを確実に分けておかねばならない。今回はこの違いについて話そう。

違いといっても、両者に確実な定義があるわけでもない。これは百合豚個人個人によって変わるものなのだ。ある者はキスをしてしまったらレズだと言い、またある者は性行為がなければ百合だと言う。なるほど確かに肉体的な干渉を境に百合とレズとを分けるのはわからなくもない。ただ、私の考える百合とレズの境は”お互いを心の底から思い合っているかどうか”に尽きる。つまるところ愛あるセックスならば百合ということだ。

昨今、百合を扱う作品は商業誌にせよ同人誌にせよたくさんある。たくさんあるが故に、僕にとってのレズ作品が百合ジャンルに紛れてきてしまう。それは特に同人誌において多発する。同人誌というとやはり「薄い本」というだけあって展開が早いものが多いのだ。キャラ同士の心情描写もそこそこに2人に性行為をさせるものは少なくない。しかし我々百合豚は性行為をメインに見たいのではない、百合が見たいのだ。性行為ばかりを主とする作品は、もはや百合ではない。作者はきっと女性の身体が好きなだけなのだ。男女の性行為から男を排除したいだけに過ぎないのだ。

ここまでくればなんとなくは私の言う百合とレズの境をわかってもらえるかと思う。私は女の子同士の深い愛情を見たいのだ。女の子ならではのいざこざやもつれを見たいのだ。語彙を失ってしまうような「ああ、この百合は良い……」と思えるような百合を見たいのだ。そしてその延長としての性行為ならばそれは百合なのだ。

とまあ、気持ち悪い文章になってしまったが、こんなことを考えているのは少数だと思うのでこれを読んで百合作品を敬遠しないでほしい。百合は普遍的に良いものであり我々の生活に癒しと光をもたらしてくれるものだ。
最後ではあるが、私はみんなに良い百合作品を読んでもらいたい。そこで、今まで読んできた中でおすすめの作品を紹介して締めとしよう。

まずは、『やがて君になる』。”好き”を知らない少女と”好き”を拒む少女との恋愛とも言いがたいなにかを描いた作品。ヒロインからでさえも好きを拒む少女がしかしヒロインには好きを伝え、好きを知らないヒロインが好きを知っていってしまうもどかしさを楽しんでほしい。

もう一つは『2DK、Gペン、目覚まし時計。』。社会人百合。尊い。コメディー、シリアス、百合要素のバランスが抜群。百合作品を読んだことがない人でもとっつきやすい作品である。

コメント

  1. takshaka より:

    俺は信じてた。きみがこの内容で記事を書いてくれることを。

  2. nininga より:

    こういう会話が出来る同期が不足しています、助けてください