2018年12月20日一覧

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焚べる

(2018年12月22日0時改稿) 焚き火に投げ込まれた枯れ枝は、炎に当てられた途端に呆気なく燃えた。乾き切っていない枝があったのか、火は視界をぼやけさせる程の白煙を吐き続けている。顔を焦がす熱を感じて、わたしは椅子を少しだけ引いた。 「薪、もう無くなっちゃったけど」 「良いんだよ。これ以上燃やしたら、寝る前に消えなくなるから」 軍手を外してテーブル...