無い袖は振れん

ち。

皆さんこんにちは。STARTです。昨年のAdvent Calendarをカオスの坩堝での初めての投稿とした僕ですが、今年も無事記事を上げることが出来ました。ざっくり二年目最初の投稿となる本記事は、少し長めのものとなってしまうと思われますが、どうぞ最後までお付き合いいただけますと幸いです。

さて、ご覧の通り今回の記事タイトルは「無い袖は振れない」というものです。皆さんは、「無い袖は振れない」ということわざをご存知でしょうか。

デジタル大辞泉によりますと、

実際にないものはどうにもしようがない。持っていないものは出せない。

とのことです。この記事をお読みになっている皆さんには、先刻承知のことやもしれません。かといって、今このことわざを初めて知ったという方も、気を落とす必要はありません。このことわざの意味が以下の記事内容に深く関わるわけではありませんし、それを知らなかったくらいで一般教養に欠けているとは思われないでしょうから。

ことわざの意味を皆さんと共有できたところで、今回の話題に移っていきたいと思います。今回の話題は、食についてです。

一年前、僕はあるレポ記事をカオスの坩堝に投稿しました。この場で当該記事の宣伝をする気はありませんのでリンク等は貼りませんが、簡単にその内容をまとめますと、「初めて行った寿司屋で二千円の特上寿司を食べる」というものです。この二千円の特上寿司を食べるということですが、僕のような一大学生にとっては、少なくとも日常的な出費ではありません。ラーメン一杯で大体八百円としますと、二千円はその二倍半。一回の食事としては、かなり高額な部類と言えます。実際、寿司というのは現代において、高級料理の象徴の一つとなっているのではないでしょうか。

今、僕は「高級料理の象徴」と言いました。では、皆さんは高級料理と聞いて何を思い浮かべますか。

先程挙げたように、寿司でしょうか。

それとも、割烹。

いえいえ、中華。

違いますね。

 フランス料理ですよね。

「フレンチ食いてえ!!」

 いいね。

「でも高い!」

 その通り!

「だから家で何とかするぞ!!」

は?

皆さんこんにちは、STARTです。今回は、お店で食べるとお値段青天井なフランス料理を、家でなるべく「それっぽく」捻り出せないかと考え、実際に挑戦した様子を記事に致しました。

僕の料理スキルについて軽くご紹介しておきますと、普段は時折夕飯を作る程度で、フランス料理、というか、お洒落な感じの洋食を作ったような経験が殆どありません。鶏もも肉を一枚丸ごと焼いて「うめえ」と言う程度の料理経験の僕は、まず目標とする料理の調理方法を調べ上げ、練習から始めなければ……

「面倒くさい……」

お前は、僕の心の中の僕。なんて身も蓋も無いことを。

「調理スキル上げて洋食作るって、それもうただの料理では?」

…………

お前、良いこと言うじゃん。

そうなのです。実際、料理サイトを見てみると、「おうちで作れる! 簡単フレンチ」等と称して、自宅でフランス料理を調理する方法が事細かに載っています。しかし、ただこれを真似するというのでは、ただの料理ブログに他なりません。かといって、プロの技を真似するというのも困難を極めます。今回の目標はあくまで「それっぽい」ものを何とかして「捻り出す」ことです。

そう、正攻法ではいけません、もっと泥臭く、もんどり打ちながら挑みかかる気概を持たねばならないのですよ。

ということで、挑戦に当たり2つの制限事項を設けました。

  • 目標とする料理の情報は、写真のみ。料理名すら見ないようにする。
  • 調理方法を調べない。既存の知識で何とかする。

そして以上のルールのもと、目標とする料理の写真を用意致しました。

こちらの3枚です。

今回は材料費軽減のため、牛肉料理で統一してあります。

本当は、もっと派手な見た目の料理にも挑戦しようかと思っていたのですが……例えばこんな料理はどうでしょうか。

魚とプチトマトとスプラウトしか地球上の食物がありません。

黒い飴細工みたいなのに至っては、調理風景が微塵も浮かんできません。残念ながら却下です。このように、今回のルールの都合上、大抵のアクロバティックな料理は不可能の領域に両足を突っ込んでしまいます。

結果的に、ある程度落ち着いた盛り付けの料理を目標とすることとなりました。とは言え、上の三品はどれもシンプルでありながら非常に美しい料理に仕上がっています。相手に取って不足はありません。

というか、そもそも。

僕はこの料理の時点で、皿に乗った食材の三割程しか理解出来ていません。

助けて。

買い出し

現在時刻は昼の一時。これから近所のスーパーへ食材の買い出しに出かけます。

外出の前に、買い物メモを書いておきましょう。買うべき食材を書き出しておくことで、スーパー店内を効率的に巡ることが出来ます。

というわけで、僕が買い出し前に書いた実際のメモがこちらです。

いや、だからさっきも言ったじゃないですか。判らないんですって。具体的に言うと、

こんな感じです。肉と人参しか確信が持てない。これはもう、現地で何とか帳尻を合わせるしかないというわけです。

元々僕は計画や予定といったものと相性の悪い人間です。ここは気にせず突撃してしまいましょう。

というわけで、近所の某スーパーマーケットに到着致しました。あまりにも近所なので、お店の詳細情報は控えさせていただきます。

早速野菜コーナーを物色。とりあえず、「?」が付いていない食材を中心にカゴへ入れました。

マッシュルームにヤングコーン、ズッキーニにペコロス(小さな玉ねぎ)、ブロッコリー、そしてオクラ。

ズッキーニに関してですが、実のところ料理の参考写真にズッキーニと確信出来るものは写っていませんでした。しかし、どうせ例の野菜盛り合わせで円形の野菜が足りなくなるのは目に見えているので、扱いやすいズッキーニを代替物として購入すると決めていたのでした。おや? 計画性に満ち溢れた購入ではありませんか。これは前途に希望が持てます。

ちなみにペコロスですが、僕自身名前を全く覚えていなかったので、「なんかスーパーの棚にあったよな、ちっこい玉ねぎ」というくらいの曖昧さで探しに行きました。この記事を通して、是非お名前を覚えてあげてください、ペコロス。

さて、残る野菜は現状以下の通りです。

  • エリンギ
  • 分からない葉っぱ
  • 小さな人参
  • 小さなカブ
  • ラディッシュ
  • 小さなさつまいも
  • 芽キャベツ
  • ムラサキダイコン

多いような少ないような。エリンギが何故か未購入なのは、単純に僕が存在を最後まで忘れ続けていただけです。皆さんは是非存在を覚えてあげてください、エリンギ。

そして分からない葉っぱは何もかも分からないので買えません。もし見つけたら買う程度に留めておきます。

問題は小さな野菜類です。普通に売られている野菜は今回使うには些か大き過ぎますし、人参やカブに関しては茎が付いている必要性があります。一見すると、スーパーマーケットでは買い揃えるのは難しいように思えます。

でも大丈夫です。僕には当てがありました。

それが「地元野菜」のコーナーです。

ご覧ください、このカブ。小さくて扱いやすく、お値段もお手頃。ちょっとぶれているので、拡大した写真もお見せしましょう。

……と、思ったら拡大して撮った写真もぶれていたので、記事執筆時に撮ったものをどうぞ。

カブが3個で150円。奈良県の吉岡佳代子さんが作った、正に地元のお野菜です。有難くいただきましょう。

また、このコーナーには小さな人参とさつまいもも売られていました。

小さく形は不揃いですが、それが逆に今回の企画向きです。

おや。

吉岡佳代子さん!!

これも同じ方の作った野菜だったようです。地元野菜コーナーとは言え、並んでいる品の生産者は様々です。これは面白い偶然ですね。

続いてさつまいもです。

吉岡佳代子さん!!!!!!

狙ったわけではありません。このジャストサイズのさつまいもはカヨコ・ヨシオカブランドしかありませんでした。これはむしろ、フランス料理を作るために生産された野菜であると言っても過言ではありません!

過言です。一先ず帰宅しましょう。

(買い出し一回目の戦果)

続・買い出し 遠征

近所のスーパーだけでは全ての食材を買い集めることが出来ませんでした。続いて電車で数駅移動し、とある駅の百貨店へ買い出しに向かうこととしました。

駅に降り立った僕は、とりあえず百貨店の直近にあるスーパーを覗きます。

目的は「分からない葉っぱ」の捜索でしたが、

まあ、無かったですね。規模としては近所のスーパーと似ているので、品揃えもあまり変わらなかったようです。

それでは、本命である百貨店の方へ移ります。

百貨店の地階、その奥へ進むと……

出ました、成城石井です! ワンランク上の食品スーパー、ここならば、お洒落野菜も取り扱っている筈です。

実際に野菜売り場を見てみると。

ありました、ありました。ラディッシュに赤大根。

どうでもいいですがラディッシュと言うと、僕が幼稚園時代にヒマワリを育てた際、何故か鉢植えにヒマワリと並んでラディッシュが生えていたという思い出があります。浅漬けにしました。

また、他にも収穫がありました。こちらをご覧ください。

クレソン、またの名をオランダガラシです。こいつ、どこかで見たことがありませんか。

これです、これ。右下のやつ。これがクレソンです。パックに入っていて分かりませんか。まあ、後で出てくるのでご心配なく。

実を言いますと、僕はこのクレソンのことは以前から知っていました。まあ、有川浩の『植物図鑑』という小説を読んでいたことがきっかけですが。なので、写真を見た時点で、「なんかこんなのがクレソンだった気がするな……」程度の察しは付いていたのです。

メモでは「分からない葉っぱ」となっていたですって?

違う違う。

分かんないのはこいつ! この軸が赤いやつ! もうここが最後の野菜売り場なので言ってしまいますが、結局この赤いのも、右の「?」な野菜も手に入らずじまいでした。

迷宮入りです。ちなみに芽キャベツも売っていませんでした。残念。

ということで、最後に買い忘れていたエリンギと、円形野菜要員で小ナスを買って成城石井巡りは終わりです。

買い物カゴの中でエリンギが浮くなんて、中々ありませんよ。カラフル野菜に囲まれた菌類かわいそう。

ところで、ここは百貨店の中なので、成城石井以外の食料品店も並んでいます。中には当然、お肉屋さんもあります。

そうです、今までは野菜を買ってきましたが、そろそろ主役の牛肉も買わなければなりませんよね。今回は少し厚めの肉が欲しいので、ひょっとすると百貨店の肉屋の方が適しているかもしれません。実際に見に行ってみましょう。

(怖過ぎて泣きながらエスカレーターを上っている)

さて、最後に少しだけ寄るお店があります。

それは、輸入食料品店。僕の第二の実家とも言えるお店(一時期毎日通っていた)ですが、そこでバルサミコ酢を購入します。何故かと言うと、今回の三品の料理はいずれも茶色のソースが付いているのですが、②と③なんてかなり色が濃いし、どうせバルサミコソースでしょ、と勝手に決め付けてソースを作ることにしたからです。

今になって思うと、普通に家にあるステーキソースとか使えば良かったような気もするのですが、そこはそれ、雰囲気です。

無事バルサミコ酢も購入出来たので、後は再度スーパーに出向き、牛肉を買って帰るだけ……というところで、ある商品が僕の目に留まります。

カステラ。何の変哲も無いカステラです。

何故こんな物が目に留まったのでしょう。

「どこかでそれを見た覚えは無いか」

お前は、僕の心の中の僕。いや、そりゃカステラは知っていますが、それを最近どこかで見たという覚えはありませんね。

「じゃあ、この写真を見てみろ」

これは、①の料理ですね。

「左上を見てみるんだ」

こ、これは……!!

いや…………

カステラでは無いでしょ流石に……。

多分あれですね。

卵に砂糖等を溶かした卵液を加熱し、サイコロ状に切ったとか、そんなやつでしょう。カステラとは似て非なるものです。

「それで…………作りたいのか、それを…………?」

…………

つ、作りたくねえ…………まず作れる保証がねえ……カステラ自体作ったこと無いし……!

「これを買って帰れば、ナイフで切り出すだけで完全な仕上がりになるぞ」

…………それはそうかもしれないが、しかし待ってほしい、僕の心の中の僕。

肉料理の皿にカステラが乗る、こんなことを許してしまって、果たして良いのだろうか?

いや、良くない。

確かに僕は「見た目をそれっぽくする」とは言った。

しかし、カステラが許されるのならば、もうスポンジだって許されてしまうんじゃないか?

カステラを使わないことは、調理する上での絶対防衛線、最後の砦なんじゃないだろうか?

僕はそう思う。

そして何より…………

298円は普通に高いな…………

調理

さて、食材が買い揃いました。いよいよ調理に移っていきましょう。

ここまで読んだ時点で疲れましたか? ご安心ください。当日の私もすでに疲労ぎみです。その上時刻は午後四時。早く作らねば夕食の時間になってしまいます。

というわけで、ここからはただただ野菜をぶんしゃか切って、加熱していきます。飛ばしますから付いてきてくださいね。

調理過程で、どの食材が写真のどの役を演じるかについてはある程度写真等で補足しますが、パソコン等でご覧の方は、ウィンドウを二つ並べる等して、随時確認してみると面白いかもしれませんね。

では、まず人参とカブです。

ピーラー等で皮を剥き、適切な大きさにカットしていきます。

茎の付いたカブは、結局最後まで正体不明だった「?」形の野菜の代わりです。

余談ですが、この形のカブ、一度作ってみたかったんですよね。憧れませんか、このカット。

小さく切ったカブは、同じ料理の中央上部、「カブに近い」役です。カブっぽいんだからそれはカブだよ。当然のことを聞かないでくれたまえ。

次にラディッシュ、赤大根、ズッキーニ。赤大根はムラサキダイコンの代わりなのですが、正直見た目は大きいラディッシュです。

全て輪切りにします。いずれも、後でさっと湯にくぐらせたのですが、特に赤い野菜は色が落ちてしまいました。どうやら大人しく生で使った方が良かったようですね。

しめじとエリンギも石突きから切り離し、カットします。マッシュルームもスライスしておきましょう。

オクラです。

桂剥きの要領でヘタの表面を削り、ヤングコーンと共に茹でます。茹で上がったら……

二つに切り分け、先を切り裂きます。

何故? と思った方はこちらをご覧ください。

この、左下と右上…………なんか、先の分かれた緑色の物体があるじゃないですか。最初はそういう葉っぱだと思ったんですけれど、見つからなかったので……

オクラで帳尻を合わせました。

……合わせられていないような気もします。

さて、ここで突然ですが皆さんに問題です。

こいつの名前は?

そうですね。ペコロスですね。覚えてくださいと言いましたものね。

ペコロスは半分に切ってグリルで焼くのですが、その結果は後でお見せすることとします。

さあ、次にさつまいもです。料理の写真では良い感じに焼き色が付いていたので、今回はトースターで焼いてみようと思います。

ご覧ください。こいつは特に「輪切りにしてくれ」と叫んでいるのが分かりますね。

縦に切ります。

綺麗な色! 実はこのさつまいも、小さいながらに安納芋。焼き芋にすると大変美味しい品種です。

これを半月状にスライスしていきます。

これは美しい。安納芋はもうトーストするだけですので、出来上がりも見てしまいましょう。

こんがり。水分が飛んでチップス状に。水分を与えながらフライパンで焼いた方が良かった? うるせえ!(ドン!!)

芋繋がりで、元々家にあったジャガイモを拍子木切りにします。

以上で食材のカットは概ね終了です。現時点で、食材達がどうなったか見てみましょう。

というわけで、以上で今回の料理「バーニャカウダ」は完成となります!

後はアンチョビやサワークリーム等、お好みのディップソースを店頭で購入して適当に食ってください!!!

ってならねえかな。

それにしてもこれはバーニャカウダですね。ただしエリンギは生で食べない方が良いです。

次に、これらを加熱していきます。先程から時折ご説明している通り、大抵の食材は茹でる、グリルで焼く、トースターで焼く、レンジで加熱する等の簡単な調理法で火が通されています。ソテー? グラッセ? うるせえ!!(ドン!!!!)

しかし、一部食材はこれでは完成しません。と言うのも、

この人参は絶対炙ってるよね……。

さて困りました。何を隠そう、僕は手持ちバーナーを持っていません。恐らくこの焦げ目を出すのは、グリルでは難しいでしょう。いや、本当はこの人参はグリルとかで焼かれているのかもしれませんが。僕には無理です。

ということで、こいつを使います。

SOTO マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター!!

どう見ても上に鍋とかを置いて調理するための形をしていますが、というか実際そうなのですが、この際関係ありません。

炙れれば良いのです。早速やりますよ!

おっ、いける!!

トングで掴んで焼くと思ったより安定して炙ることが出来ました。まあトングの先は赤熱しましたが。

さて、そうこうしている間に玉ねぎの方も焼けました。

真っ黒に。

いえいえ、驚くことはありません。外側の皮を剥いてみましょう。

こうですよ!!

我ながら良い焼き加減です。これは①の料理のセンターを飾ります。

というわけで、調理後の食材の状態がこちらです。

あっ、なってきたなってきた! それっぽい!!

炙るだけでお洒落ポイントが跳ね上がりましたね。特にヤングコーン。

オリーブオイルとか塩とかで下味は付けてあるので、まあこのまま盛り付けで良いでしょ。ソースもあるし。

さて、後はメインの牛肉を焼きます。結局近所のスーパーで小さな塊を購入してきました。

なんでシャトーブリアンなんですかね……。

百貨店の肉屋を見た後だと、普通のヒレ肉とシャトーブリアンの差なんて誤差ですよ誤差。というかぶっちゃけると、良い形、良いサイズの肉があまり置いていなかったんですよね。どうせなのでこいつを焼いてしまいましょう。

肉を常温に戻し、叩いてから形を整えます。岩塩と微量の胡椒を振って再び少し置き、牛脂を引いたフライパンで焼きます。

……と、ここまで万全の態勢で肉を焼いていたのですが、ここで誤算。

なんと、フライパンに肉が引っ付きました。フライパンの寿命が近かったみたいです。なんか白くて見た目綺麗だから使ったのに!!!!!

結局、冷や汗をかきながら別のフライパンに移し替え、裏面を焼くことで事無きを得ました。まあ、許容範囲でしょう。

焼き上がった肉をお披露目する前に、時系列は逆になりますが、ソースも作っておきましょう。

今回作るソースは三種。

①見た感じ玉ねぎソース(上に玉ねぎっぽいのが乗っているので)

②赤ワインソース(濃い茶色で粘度が低いので、バルサミコと赤ワインかなと)

③バルサミコソース(最も濃い色で、粘度が高いので)

作り方は簡単です。なにせレシピがありませんからね。さあ、夕食の時間が近付いていますよ!

①玉ねぎソース

バターを溶かしたフライパンに玉ねぎを加え、弱火で炒めます。きつね色になり、香ばしい匂いがしてきたところで白ワイン、醤油を入れます。多分本当は飴色になるまで炒めて、玉ねぎ自体の色で茶色のソースを作るのでしょうね。

②赤ワインソース

バターを溶かしたフライパンにバルサミコ酢と赤ワインを入れ、アルコールが飛ぶ程度に熱して完成です。今回使ったバルサミコ酢は甘みが強いものでしたので、これで十分ソースになってくれました。

③バルサミコソース

バルサミコ酢に少量の燻し醤油(冷燻した醤油)を入れて完成です。どんどん手抜きになっている? (ドン!!!!!!)

お疲れ様でした。以上を持ちまして、調理の全行程が終了となります。後は盛り付けですね。見た目をそれっぽくするという企画の内容上、最も緊張する瞬間です。

まずは肉以外を盛り付けます。①から。

ん?

これは????

「買っておいたぞ」

お前は!! 僕の心の中の僕!!!!

綺麗に切り出しやがって……。

ということで、カステラも一応買っておきました。一応ね? 殆ど私のおやつですよ、これは。

他の二つと並べるとこんな感じ。

こうして見ると、野菜の量の差が際立ちますね。

まあ、足りなければ後から野菜は足せます。まだ余りがありますから。

では、肉とソースをここに追加してみましょう。今の所、まだバーニャカウダですからね。

ソースはこんな感じに仕上がりました(左:玉ねぎ、上:赤ワイン、右:バルサミコ)。

いよいよ、今回の企画の完成品のお披露目となります。写真情報だけから、見た目だけでも何とか出来たのでしょうか。

実際の料理の写真と並べてお見せしましょう。

それっぽくない?

以上となります。いかがだったでしょうか。今回、三皿の料理を作り、その費用は三千円台となっています。とは言え、野菜等は使った分の何倍もの量を余らせているので、詳しい費用は計算し辛いですね。

③のブロッコリーなんて見てくださいよ。そこにしか使わないんですよ、ブロッコリー。枝をポキっと折っただけですよこんなの。ここで初めてご開帳となったクレソンも、二本しか使っていません。

今回の出来に関してですが、肉は火の通り方があまり綺麗でありませんね。切り方も含め、ちょっとしたこと(フライパンを変えるとか?)で改善出来た点も多いと感じます。

それ以外に関しては……これが現時点での全力ですね。限られた情報量と時間の中では、という意味ですが。月並みな締めになってしまいますが、プロの料理人の方には感服の一言です。扱う食材の種類が多過ぎる、そりゃ朝から仕込みやるって。

今後についてですが、また機会があれば他のジャンルの料理にも挑戦してみたいですね。見た目だけを頼りにスープを作るとか……? それはちょっと……。

というわけで、今回の企画は終了となります。大変長い記事になってしまいましたが、最後までお読みいただき、本当に有難うございました。

そうそう。

バルサミコ酢ですが、開封した瞬間に蓋がぶっ壊れました。

え? いや……凄く困る……どうやって保存しろと?

まあ、あまり狼狽えても仕方がありません。

ひょっとすると、このバルサミコ酢が駄目になる前にもう一度挑戦しろという、神からの思し召しなのかもしれませんね。

うるせえ!!!(ドン!!!!!!)

コメント

  1. nininga より:

    アリス感ある