この投稿は「カオスの坩堝 Advent Calendar 2017」の21日目の記事です。
皆さんは「深夜徘徊」という言葉を聞いたことはあるだろうか?
深夜徘徊とは北欧のスウェーデン発祥の新感覚スポーツで老若男女問わず誰でも手軽に安価に行える、ことからここ数年で世界中でも爆発的なブームを巻き起こしている。
ルールは簡単。深夜(0:00~という説と3:34~という説がある)に家の外を徘徊し(徒歩が望ましい)外で過ごす。QOLの高い行動ごとにポイントが決められていてそのポイントの合計が多いプレイヤーが勝利する。プレイヤーが何か行動した後はTwitterで報告し、それをもとに審査するので大会の企画にも人手がかからなくて運営のしやすさからも国内外で多くの大会が開かれている。
というのは真っ赤なウソではある。そんなスポーツは日本はもちろん北欧にさえない。いやあるわけがない、あったらむしろこっちが怖い。
では深夜徘徊とは何なのか?
私が最初に深夜徘徊と出会ったの今年の5月ごろであった。悪名高き物理学実験を履修していた私はレポート提出日の前日に徹夜で取り掛かることが多かったのだ。徹夜していると2時ごろと4時ごろに強烈な眠気に襲われ、気分転換と目覚ましを兼ねてコンビニにコーヒーを買いに行ったのが始まりだった。いつもなら自転車に乗って向かったであろうコンビニにその日は珍しく徒歩で向かったのだ。深夜のため昼は車が途切れないような大通りもすっからかんで、街は静まり返っていたのだ。のちに暑い昼に寝て涼しい夕方から活動を開始することで疑似的な避暑を実現してからは、深夜徘徊に繰り出す回数は目に見えて多くなっていった。これを人は昼夜逆転という。
深夜徘徊の魅力とは?
深夜徘徊の魅力は
1.自分の住んでいる町の昼とは違った姿が見えること
深夜故に大通りにも車はほとんど通ってないし商店などもほとんどが閉まっていて街の様相ががらりと変わってしまう。普段は意識することのない都市システムに思いを馳せることができるかもしれない。
2.自分を肯定できること
絶起や二度寝などで図らずしも全休となったとき、家から一歩も外に出ないのはとても罪悪感を感じていたので、コンビニに行く、アイスを買う、そんな小さなことでいいから外に出ることで社会との繋がりを見出しほっと一息つくのである。
3.夜空の観察
夜空をじっくり観察する機会というのは日常生活では意外と少ない。今日の月の絵をこの場で描ける人はいるだろうか?思い出せない人は夜空であんなに輝く月でさえ目に入っていないということだ。たしかに都市部だと星を見るのに適さないので本格的な天体観測とはいかないだろうが、1等星からなる夏の大三角や冬の大三角であればはっきりと見分けることができる。見るものを狂わすとまで言われるほどに美しい月や、何百光年何千光年離れた恒星の光を愛でるのもよいのではないか。
以上のように深夜徘徊では昼の世界とはまた違う未知の世界を味わうことができる。たいそうな準備はいらない。せっかくなら今夜にでも靴を履いて、早速夜の世界に繰り出してみるのまた一興かもしれない。
~あなたの深夜徘徊に新たな発見がありますように~
この記事は「カオスの坩堝 Advent Calendar 2017」の21日目の記事でした。イオが担当しました。22日目は、nèiténgさん担当の予定です。
コメント
深夜に車ぶっぱなすのも楽しいよ
免許取ったら絶対やりたい