(この話はフィクションです)
ある、とある夜も深くなりつつある中…
ああああぁぁぁぁぁぁぁ、ねれないの…つらいの…このままね、もうね、おしまいにしたいの。もうおしまいだよぉ….
もうね、おしまいなの。どこからかしこから見てもね、僕らはね、もうね、なにもね、してはね、いけないの。ここにね、いるだけで、ここで話しているだけで、もうね、いけないの。いけないの。もうね、おしまいにね、するしかないの。
なんかね、今日ね、ちょっとね、もうね、ちょっとね、おもいだしてね、もう、ここでね、ばたっとね、しめちゃいたいの。おわらすの。ここが僕らの終着駅。
僕らはね、なんかね、生まれるずぅぅぅっと前からね、こまったちゃんなの。いてはいけないの。もうね、たべちゃいけない実をね、食べちゃってね、みんなをね、ころしてね、ぼろぼろにしてね、僕らもぼろぼろになってね、泣き崩れてね、もうだめなんだよ。
なんかね、それだけじゃないの。もうね、いつもね、いつもね、僕らはこまったちゃんなの。
きょうもね、僕らはね、まよいさまよってね、いっぱいキズをつけてね、ぼろぼろにしてね、くるっちゃったんだよ。
もうね、もうね、僕らはね、だめなんだよ。とにかくね、ここでね、なにもかもをね、おわらせてもね、もうね、とりかえせないんだよ。僕らはね、なにもかも、いままでね、こまったことね、リュックにね、ぎゅうぎゅうにね、詰め込んでね、僕らと一緒にみーんな川に投げ込んじゃってね、あそこの滝でね、もうね、ばしゃーんとなってね、砕け散ってもね、つぐなえないんだよ。もう無理なんだよ。ごめんね、ごめんね。ごめんね。
はあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ….ぁぁぁ…ぁぁぁ…..ぁぁぁぁ….
むにゃむにゃむにゃ….
あのね、もうね、学校ってものね、だめなんだよ。もうね、こわいの。見た目からしてね、こわいの。おぞましいの。なにが隠れているのか、もうわからないの、こわいの。
光り輝く未来、あるいはただ単なる喜び、不安、もろもろ、入り混じった、そんな光景ってあるんだね。でもね、しってる?その隙にはね、たぶん、いってはいけない「あれ」っていうのがあるんだね。そう、それは知ってたつもりなんだよ、確かに。
その中で息絶えた仲間たちもたくさんいる。けれどそれをくぐりぬけて生きてきた、それの中でなんとかいきてきた、そんな子たちもいるんだ、そう言葉では思っていた。ただね、ただね、僕らね、それが何なのか、それが何たるか、知らなかったの。
あのときね、ちょうどそのこの冬の終わりだったね、そうね、そのたしかに、それね、やってしまったの。あの、ただいっときの実に、手を出してしまったんだよ。
それでね、もうね、なみだがね、止まらなくてね、やまなかったの。それでね、もうこわいの。こわいの。思いだすのが。考えるのが。近づくのが。
ただね、なんでだろうね、もうね、考えてしまうの。わざわざ、ただもうね、いたいのに。つらいのに。もうね、こうね、どんどんね、考えてしまうの。もうね、僕らね、愚かだね、馬鹿だね、ごみだね、もう、何もかも、できないんだね……..
むにゃむにゃむにゃ…
僕らね、なんかね、思うの。そう、その時、僕らは、そのね、その、影の中をこうやってね、くぐってね、涙とね、別れとね、憎しみとをね、与えながらね、作ってしまったんだよ。もう二度と取りかえせない何かを奪ってしまったんだよ。もうね、二度とね、償えない何かを作ってしまったんだよ。川に飛び込んでも決してね。それでもね、たとえそれでもね、もうね、決してね、ここから消えてもね、癒えないんだよ。直ることはないんだよ。
そのね、明日はね、否応なしに、再び僕らを迎えにくるんだって。僕らを連れて行くんだって。あの手を出してしまった毎日は、戻ってもはや償えないけど、そのね、またね、冬の終わりはね、またやってくるの。もうね、涙をね、忘れないしかないのかな。
ああ、もう今日も長かったよ、難しかったよ。つらかったよ。
もうね、明日もね、もうね、精いっぱいしかないんだね、もうね、もうね、もうね…. ただね、つらいのにね、それにね、死んじゃってももう無意味なのかも。
おやすみ。
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強く生きて