芸歴15年(2010までは10年)以下の芸人のみがエントリーできる、漫才師No.1を決める大会。
正直な話をする。
一度休み、レギュレーションが芸歴15年以下となった2015年以降は、2010年以前の大会に比べてレベルが落ちているように感じていた。
これは錯覚であり、2010年までは「彼らが優勝者、面白いのだ」という感覚だったのが、今では「自分が優勝者を決めるのだ」という視点でみてしまっているために生じている。
実際、毎年ジャルジャルは新しい感覚の漫才を披露するし、和牛は同じ軸ながら新しい笑いを取り込んでいる。笑いを絶やすことなくみ続けることができる。
しかし、どうしても過去の優勝者と比べてしまう。
「中川家のような勢いがない」「NONSTYLEのような特殊性がない」「笑い飯のようなヤバさがない」。
そうではない。
笑いとは、「絶対的なものである」はずなのだ。
モチベーションを作るために相対評価形式にしてはいるが、彼らは「絶対的な笑いを視聴者に与える」ことを最大の目標にして舞台に立つのだ。
純粋に笑いを楽しもう。
M1グランプリが、今年も始まる。
コメント
作品を評価する際に、それが絶対的なものなのか相対的なものなのか、はっきりしないことは多い。作品が置かれたコンテキストを評価のなかに入れると評価はブレるように思われるが、過去の作品の上に今の作品が存在することを考えれば、あながちナンセンスでもない。かといってそれによって評価を変えれば不公平だ。
人のものを評価するのは難しい。
面白いの定義がわからん時点でもう無理