こうして日本のプロチームは消滅した

この投稿は「カオスの坩堝 Advent Calendar 2018」 の22日目の記事です.

こんにちは。wottoです。先日のアドベントカレンダーは季節外れの5月病にかかってしまったため、私の代わりに唯一かつ最高の親友であるチョッキー君に書いてもらいました。ありがとうございます。今度ラーメンでも奢るよ。

さて、正直なところ、物を書きたい欲は台湾ツアーの記事で使い切ってしまった(僕ではなくチョッキー君が書いてくれたんですがね笑)ので、今回は軽い話をしようかと思います。

数理工学コースはクソだとか、数理工学実験はクソだとかいう話でもよかったんですが、それはあまりに読んでいる人がつまらないかと思うので、私が長年プレイしているゲーム、Overwatchについて書きます。

Overwatchとは、アメリカのブリザード社が提供する、個性豊かなヒーロー達を扱いチーム戦で戦うfpsアクションゲームです。いわゆるオンラインゲームですね。

さて、私とOverwatchとの出会いを語るとそれまた長い話になるので割愛しますが、ざっくり言うと好きなプロゲーマーの方がOverwatchのクローズドベータテスト(正式サービスが開始する前に、招待された人だけがプレイできる)をしていて、面白いなあと思ったからです。これが大体2016年の4月頃ですね。そこから製品版が2016年の5月頃に発売されたので、発売日に速攻買ってプレイしました。今までAVAという無料オンラインfpsゲームをプレイしていたのですが、それと比べてとても画面が綺麗だし、サクサク動くしですごく感動したのを覚えています。

ちょうど受験期だったのであんまりプレイは出来なかったのですが、毎日平均1時間くらいしてました。結構動画などを見て事前知識があったので、レート(ランキングみたいなもん)もかなり高かったです。

さて、そのころは日本においてOverwatchブームが到来しており、数々のプロチーム、セミプロチームが誕生していました。よく日本のメディアやニュースなどを見ると、「プロゲーマー!全く新しい職業!日本で初!」みたいなことを言われることもありますが、実はずっと昔からプロゲーマーという職業自体は存在していました。つまり、プロチームに所属して、スポンサーと契約を交わし、そこから新しいデバイス提供や賃金を得る、という感じですね。

だいたいプロチーム、セミプロチーム合わせて8チームくらいあったんじゃないですかね。このゲームは6人で1チームなので相当な人数です。そんな感じで日本のOverwatchシーンは盛り上がっていました。

ただ、その盛り上がりも長く続く訳ではありません。どことは言いませんが無理やりプロリーグを作ったせいで人が集まらず、結果としてめちゃくちゃレベルの低いプロチームが乱立したこともありました。その組織は今も名前を変え形を変え活動しています。潰れればいいのに。

さらに、これはなんというかOverwatchというゲーム自体の問題なのですが、ゲーム中に味方に暴言を吐いたり、試合を投げだしてしまう人が多すぎたのです。その結果多くのプレイヤーがOverwatchを去ることとなりました。実際私もその一人で、受験が終わりさてOverwatchやるか~と思ったらそれはもう酷い試合ばかりで、プレイをやめてしまいました。

結果どうなったのかというと、日本国内のOverwatchのプロチーム、セミプロチームはほとんど消滅しました。まあプレイヤーの人たちにも色々事情があったのでしょうが、この現象がOverwatchの人気衰退と関連して起こったのは事実だと思います。

最近(というか今年の春ごろから)復帰し、友人と一緒に細々とプレイを続けていますが、もう全盛期のような盛り上がりを見せることはないと思うと寂しくなります。今後日本において、これだけゲームのプロリーグが盛り上がることはあるのでしょうか。

巷ではeスポーツやらプロチームやら色々騒がれていますが、基本的にeスポーツは難しいということは覚えておいてください。なぜなら、そのゲームの人気がなくなったらそれはeスポーツとして成立しなくなるからです。サッカーや野球の人気がなくなることはあまりないですが、ゲームにおいてはそれがあり得るのです。

eスポーツにおいて大切なのは給料やリーグ制などの外向けの体裁ではなく、そのゲームをプレイするプレイヤーなのです。それを無視した結果どうなったのか、私はよく知っています。

この記事を読んでいる皆さんは、決してeスポーツだeスポーツだと騒いでいる連中の話を聞いてはいけません。応援すべきなのは、プレイヤー本人と、それを適切にサポートする方々なのです。

コメント

  1. nininga より:

    賞金制を導入したカードゲームもあったりしたな…(尚)