ノゾミ
私の視界に最初に映ったのは、真っ白な天井だった。 「―うん。今度こそ、成功だ。」 そんな声を聞きながら、私は上体をゆっくりと起こし、辺りを見回した。 そこは、真っ白な部屋だった。天井も白、壁も真っ白。私の右側には小さな窓があり、そこに取り付けられたカーテンもやはり白かった。左を向くと、白衣を着た男が一人、白いコンピューターの前に座っていた。年の頃三十前後と思われるその男は、白衣に...
Chaos is not kaos.
ぶっちゃけどこに何の国があるかわかりません
私の視界に最初に映ったのは、真っ白な天井だった。 「―うん。今度こそ、成功だ。」 そんな声を聞きながら、私は上体をゆっくりと起こし、辺りを見回した。 そこは、真っ白な部屋だった。天井も白、壁も真っ白。私の右側には小さな窓があり、そこに取り付けられたカーテンもやはり白かった。左を向くと、白衣を着た男が一人、白いコンピューターの前に座っていた。年の頃三十前後と思われるその男は、白衣に...
一月一日。 元旦。 僕は、目の前の白絹のような素肌に、ただただ魅せられていた。 彼女は僕のことなど眼中にない様子で、しなやかな肢体を白い床の上に横たえている。その柔らかな曲線と直線の黄金比が、僕の瞳を捕えて離さないのだった。 上気した人肌のぬくもりが、僕の肌を絶えず愛撫する。 思わず生唾を飲み込んだ。 その瑞々しい肌には一点の曇りもなく、洗練された白。穢れや濁り...