某有名声優の台湾バスツアーに参加した話

オタク Otaku

オタクとは、特定の分野に関して強い興味を抱き、関連するものを収集したり、詳しく知ることに時間を費やす人のこと。

例:下田麻美の___。

―――日本俗語辞典

この投稿は「カオスの坩堝 Advent Calendar 2018」 の5日目の記事です.

はじめまして、チョッキーと申します。実は今日の担当はもともとwotto君だったのですが、彼が季節外れの5月病にかかってしまい布団から抜け出せなくなったので、急遽彼の親友であるところの私が担当することになりました。よろしくお願いします。

さて。今回何を書くかと言うと、実は先日12/1・2に開催された中村繪里子&下田麻美Presents!台湾の大・中・小ぜんぶかなえますツアー(通称えりぽんツアー)に参加したので、その体験談、及びその感想レポートなんかを書きたいなあと思っております。

あんまり詳細に書きすぎるとダメなので、基本的にはツイッターのハッシュタグ#えりぽんツアーに載っていること程度しか書きません。
が、その分、個人的な感想を重点的に載せ、少しでもツアーの雰囲気を伝えられたらなと思います。

先に言っておきますが、今回のツアーは本ッ当に最高でした。

前日譚

なぜ私がこのツアーに参加することになったのか、その理由を書く前に,まずはなぜ私が下田麻美さんのファンになったのかを書かねばなりません。
この話はあまり他人に喋ったことは無かったので、まあこの機会にまとめることにします。
ツアーのレポートだけを見たい人は下にスクロールしていってください、なかなかツアーパートが始まらなくてイライラすると思います。

時は遡り2017年夏、当時大学1回生だった私はスマートフォン向けアプリであるアイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズ(通称:ミリシタ)にドハマりしていました。

アイドルマスターシリーズに触れたのはこのゲームが初めてです。

アイドルマスターというゲームについて軽く説明しておきます。アイドルマスターとは、自らがプロデューサーとなって個性豊かなアイドル達をトップアイドルに育てていくゲームです。2005年に初代アイドルマスターがアーケードで稼働開始して以来、ゲーム、アニメ、CDなど、数多くの派生作品が誕生していき、2018年度支出喚起力ランキングで嵐に次ぐ第2位になるなど、今や日本を代表する超大型コンテンツとなっています。

さて、そんなわけでミリシタにどっぷりハマっていたわけですが、そんなときある高校同期(浪人中)から、ミリシタに出演する声優さんたちによるライブイベント、ハッチポッチフェスティバルのLV(ライブ・ビューイング、ライブ会場に直接行くのではなく映画館で見る)に行かないかと声を掛けてもらいました。

ぶっちゃけ最初は声優に何の興味もなかったので(えりぽんツアーで色々お話を聞きましたが、最初は声優に興味なかったけど〜という方が多かったです)、行くかどうかも迷ったのですが、まあせっかく誘っていただいたのでDay2のほうを聞きに行きました。

このとき下田麻美さんという人の存在を初めて知りました。

↑下田麻美さんの宣材写真。今と違ってだいぶ髪が短い。

下田麻美さんはアイドルマスターの中でも最も古くから活動している声優さんのうちのひとりで、双海亜美・真美という双子アイドルの声を担当しています。

双海亜美・真美。これはミリシタ1周年のときの画像。かわいい。

今回のハッチポッチフェスティバルは、その最初期から居るアイドルたち、通称「アイドルマスター756AS」の方々と比較的新しい「ミリオンスターズ」の方々との合同ライブですので、下田麻美さんも双海亜美・真美役として出演していたという訳です。

……が、ぶっちゃけあんまり印象に残っていません。最初の挨拶で「かいじょーのにーちゃーん!ねーちゃーん!」というコールがあったことくらいしか覚えていません。持ち曲の「ジャングルパーティー」も若林神の印象が強すぎて霞んでしまいました。

そんなこんなで初めての出会いはこんなもん、その後下田麻美さんが結婚したというニュースが流れTLが騒がしかったのを覚えています。あとはそれに関連して有野課長と今井麻美さんのやりとりとか。

さて、ハッチポッチが思った以上に面白かったので、次は初星演舞という、765AS単独ライブのLVに行くことにしました。今回は前回の反省を踏まえ、ちゃんと曲を予習し、演者さんの名前と顔も(だいたい)覚えて行きました。

私が行ったのは2日目でした。そこで下田麻美さん演じる双海真美のソロ曲である「放課後ジャンプ」を聴いて、ああこれはスゴいと感動しました。もともと予習してきたMA3のソロ曲のなかでも1、2を争うほど好きだったのですが、ライブで下田麻美さんの生の素敵な声を聴き、真美になりきった元気はつらつなパフォーマンスを見て、もっともっと好きになりました。

この頃から、私は本格的にアイマスの中の人たち、特に765ASの人たちに興味を持ち始めました。高校同期(山梨)に現地チケットを譲っていただきミリオンスターズの5thライブにも行ったのですが、それでもやっぱり765ASのライブが見たい!ということで、765AS単独開催のプロミ2018の一般発売に張り付いて、ギリギリ1日目の現地チケットをゲットしたりしていました。

プロミ2018にも行けることとなり気分が高まってきた私は、以前の彼女たちの活動についても知りたいと重い、Youtubeやniconicoに上がっていた昔のニコ生を引っ張り出してきて見たりしていました。(本当は無断転載なのでやってはダメなのですが……)

それを通じて「ああやっぱり下田麻美さんは明るくって面白くっていいなあ」などとぼんやり思っていたわけなのですが、

そんなヘラヘラした私に転機は突然訪れます。

それは私の人生を変えるほどのつよい、本当に強い衝撃でした。今でもはっきりと覚えています。

いつもどおりYoutubeを漁っていた私。あなたへのおすすめで出てきた動画を何気なく再生しました。

その映像の名前は、

THE IDOLM@STER 9th Anniversary WE ARE M@STERPIECE TOKYO Day1 下田麻美ソロパート

↑公式ダイジェストより抜粋。「まほうのらいとー!

これを見たとき私は一気に鳥肌が立ちました。こ、こ、こ、こ、これはすごい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これほどまでに会場の心を鷲掴みにするパフォーマンスが存在するのか。いや、それ以上に、下田麻美さんの一挙一投足が亜美真美の可愛らしさ、かっこよさ、面白さ全てを表現している

何回見ても新しい発見が生まれる、それほどまでに凝りに凝られた演出。完璧を超えた何かがそこに確かに存在していました。

この動画を見てからというもの、私はすっかり下田麻美さんに魅了されてしまいました。現存する下田麻美さんに関する情報を調べ尽くし、昔のCDやライブBDも買いました。プロミ2018にも行き、そこで(豆粒みたいに小さかったですが)初めて生で下田麻美さんを見ました。

その時のカオスの坩堝の記事が残っているので載せます。既に病気がかっていますね。

きょうは あさぽんを 見てた ずっと ずっと 見てた

さて、そんなこんなで下田麻美さんにドハマり中のチョッキーさんに超重大なお知らせが舞い込んできます。それが、

中村繪里子&下田麻美presents! 台湾の大・中・小ぜんぶ叶えますツアー開催決定

一ファンとしては願ってもない、下田麻美さんと一緒に旅行が出来るという絶好の機会です。
しかもその相方は中村繪里子さん、何を隠そうアイドルマスターという超巨大コンテンツの永遠のセンター、天海春香を演じる超有名声優さんです。なんと贅沢なツアーなんでしょうか!

しかし私は、実際はすごく、ものすごく迷っていました。

申込みをためらう理由はいくつかあるんですが、まずは値段。ツアー代金75000円は高すぎる。余りにも高すぎる。そこには台湾現地までの交通費は含まれていませんので飛行機代なども合わせると軽く10万円は越します。バイト代4ヶ月分くらい。これをポンと払う勇気は出ません。

つぎに、私自身声優オタク歴が短いこともあり、まわりの参加者さん達と馴染める気がしませんでした。偏見かもしれませんが、オタク現場には通称「厄介勢」と呼ばれる、周りの空気を全く考えず騒ぎまくる方たちがしばしば出没します。もしこのツアーがそういった人たちばかりが集まっていたらすごく嫌だなあと思っていました。また、私自身もコミュ障を麹漬けにして19年間放置したような男なので、初対面の人たちとまともに喋れる気がしません。

第3に、私はまだ実家ぐらしの未成年なので、親に説明するのもなんだか気が引ける思いでした。まずどこから喋ればいいんだ……?

こんな感じで、台湾ツアー開催が発表されてからすごく、すごく悩んでいたのです。
行くべきか。行って惨めな思いをするくらいなら行かないほうがましか。でもそれだと後悔が残りやしないか。ああでも値段が…失敗はできないし……

ぐるぐると頭の中を考えが飛び交う中、ふと下田麻美さんがこのようなツイートをしました。

こういう「リプに返します〜」系のツイートの鉄則として、返す人が見て不快にならない、そしてちょっと面白くなるようなリプを送るのが大原則です。
案の定、他の皆さんは気の利いた、下田麻美さんが返しやすいリプをどんどん飛ばしていきます。

ですが、私は正直に、今悩んでいることを書きました。

なんだこのリプは……あさぽんもこんなリプ来たら返信に困ってすごい迷惑だろうなあ……

リプを送った直後から自己嫌悪に陥っていました。

どうしてこう、もっと気の利いたリプができないのかね俺は。こんなの無視されて終わりだろうなあ……人生オワオワリ……もういいや、気晴らしにYoutubeでムーディー勝山の動画でも見よう……

ピロンッ

なやんでもちかたねーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!

そうだよ。なやんでも仕方ないよ。行ってみないとわからないよ。行かないと絶対後悔するよ!!!!!!!

俺は行く!!!!!!!待ってろ台湾!!!!!!!!!!!!!!!!

というわけで、ここまでぐちぐちぐちぐち色々と書きましたが、結局はこの一件のリプだけでノリと勢いで参加を決めました。

さて長らくおまたせしました、えりぽんツアー、いよいよスタート!

0日目

と思いきや0日目、つまりツアー前日ですね。まだまだえりぽんツアーの本編は始まりません。
私は基本的にぐうたらな人間なので台湾ツアーの用意を全くしておらず、前日になってやっとそろそろ準備しないとなあ…とか言ってました。

それでも、流石に飛行機は取っていました。なるべく費用を安く済ませるためにLCCを使い、なんと関空―桃園間で往復25000円の飛行機を取ることに成功しました。安い。ちなみに会社はpeachです。やったぜ、さすが俺。

問題はその飛行機の時間です。帰りの飛行機はまあ十分時間に余裕がある(むしろ余裕がありすぎて関空につく頃には終電が既になくなっており、次の日の朝のバスに乗るために関空で一晩過ごさないといけない)のでいいのですが、問題は行きです。

取ったのは関空7:50発桃園10:05着の飛行機なのですが、なんとツアーの集合場所が台北駅、集合時間は11:00なのです。
チケットを取った当時の私はアホだったので「まあMRT直通で桃園―台北35分らしいしなんとかなるっしょーヘラヘラ」とか考えていたのですが、私は下田麻美さんのツアーに参加することにだけ気を取られすぎており、もっとも肝心であるこれは海外旅行であるということにあまり注意を向けていなかったのです。それにより起こった問題とは、

入国審査の時間考えてなかった問題

各ブログを見ると、どうやら台湾桃園国際空港の入国審査は激混みするらしく、1時間かかることもザラにあるということです。

あ、やべえ……間に合わねえ…….

↑間に合わないことに気づいた天才のツイート。問題はそれがツアー前日であることである

急遽飛行機を変更

ということで急遽、飛行機を取り直しました。帰りの飛行機はまあこれでいいので、行きの飛行機を当日の朝出発でなく前日の夜出発としました。調べた結果、それなりの値段(2万円)で行ける飛行機が見つかったので、それを取りました。関空22:35発桃園00:55着の飛行機です。Vanilla AirというLCCでした。異国の地で空港泊をするのは正直不安ですが、間に合わずに中村繪里子さんと下田麻美さんにおいていかれるよりかよっぽどマシです。

今日出発と決まってからはもう本当に忙しかったです。事前にとっておいたバスの予約をキャンセルしてまた新しいバスを取らないといけませんし、何故か変なテンションでTwitterに張り付いてしまったせいで用意する時間がほとんどなく、大慌てで旅行の準備をしました(おかげでパジャマを入れるのを忘れた、台湾では寝巻が用意されていないことも多いらしいので気を付けて下さい)。

そんなこんなで慌てて家を出てバスに飛び乗りました。バスは空いており、乗客は私以外に誰もいません。

ひとりぼっちの空間の中で、一人で海外に飛び立つことの不安、そして本当に下田麻美さんに会えるんだという期待、そして緊張が急に襲い掛かってきました。

自分はちゃんとやっていけるのか?参加者の方々と友達になれるのか?そして、中村繪里子さんや下田麻美さんと一緒に台湾ツアーを本当に心の底から楽しめるのか?でも、ここでくよくよ悩んでも仕方がない。行ってみないと分からないことだし。あとは自分を信じて、めいっぱい楽しむだけだ。ああそれにしても本当に下田麻美さんに会えるのか。楽しみで仕方がない。いやでも、実際会ってみたらものすごい性格悪そうだったらどうしよう。いやいやいや、そんなことはない。ないはず。考えないようにしよう。そうだ、密林でポチって今日届いたぷちます11巻があるんだ。暇なときに読もうと思って持ってきたんだ。ビジュアルコメンタリーも付いてるし、楽しみだなあ―――

それは、バスが関空第1ターミナルに到着する直前のことでした。降りる支度をしていた私は、とある一つのメールが届いたことに気が付きました。

Vanilla Air、欠航

目が点になりました。え?なに?どうして?欠航?どうするの?台湾は?ツアーは?あさぽんは?

とりあえずメールのスクショを取り慌てて家族LINEに投下し、ついでに他の参加者さんが気づいていない可能性もあるのでTwitterにも投稿しました。ですが正直、当時の私はこの文章で書いてあるほど冷静ではありません。

関空につくや否やオタク・ダッシュで案内所に行き、関空から台湾までの飛行機を全てリスト・アップしてもらいました。
その結果、乗れてかつ比較的早めに着くのがすぐあとにあるEva Airlineか、翌朝のpeach、つまり私が今日の昼まで乗ろうとしていて、間に合わないことに気づいてキャンセルした飛行機しかまともなものがありませんでした。
いまから考えると、羽田か成田に国内便で行ってから台湾に渡るという選択肢も大いにあったのですが、そんなことは全然思いつきませんでした。

ここからは時間との戦いです。つまり、欠航になったことに気づいた人たちが次々とこれらの便を予約するはずで、そうなってくるともう完全に早いもん勝ちです。

とりあえず飛行機を確保しようと思って、最初にpeachの便をオンライン予約することにしました。一回予約したことがあるので、予約は比較的スムーズにすすめることができますし、peachの窓口は第2ターミナルなので、直接取ろうと思うとここからバスにのって移動しなければなりません。

藁にすがる思いでpeachのサイトにアクセスし、朝7:50初の飛行機を選択し、予約する、をクリックしました。空港の回線が混んでいたのかpeachのサイトが混んでいたのかは知りませんが、予約が確定するまでおおよそ1分くらいかかり、その間私の心臓はもうバクバクでした。予約完了のメールが届いた時はもう本当に喜びました。

その後も関空中を走り回り、Eva航空や、欠航になったVanilla航空の窓口にも問い合わせに行きました。Eva航空は私が行った時点でもう満席でした。peach取れて本当に良かった。

しかし、それでもまだ不安要素はたくさんあります。

第一に、そもそも間に合わねーじゃんwwwとか言ってキャンセルした飛行機にもう一回乗るということなので、それはつまり要するに間に合わないということなのです。
これについてはツアー会社さんに問い合わせたところ、途中合流出来るということだったのでまだ良かったのですが、それでもせっかくのツアーを最初から全て楽しめないというのは非常に残念なことでした。

次に、もともとは深夜に台湾についてそこで寝るつもりだったので、その場合いくらなんでも絶起することはなく、集合時間に確実に間に合うので安心だったのですが、今回は関空で空港泊、しかも飛行機が出発する2時間前、およそ5時半には絶対に起きていないというプレッシャーがあります。
普段なら起きれるかもしれませんが、私は空港泊するのが初めてだったのでちゃんと寝れるか心配でしたし、実際緊張と不安で全然眠れませんでした。

最後の要素が一番厄介で、それはつまりpeachが欠航したらもうホントのホントに終わりということです。確率論的に考えたらそんなに連続で欠航になることなんて滅多にないのですが、もはやLCCに対する信頼は地の果てまで落ちています。
欠航したらどうしよう。あさぽんに会えないの。こんなに楽しみにしていたのに……考えるだけで今でも胸が苦しくなります。

そんな感じで緊張と不安のなかで迎えた0日目の夜、コンビニでわずかばかりの食料を購入、自分のコートを毛布代わりにし、涙でベンチを濡らしながらひっそりと眠りにつきました。

↑本日のお宿。

1日目

翌朝の5時、起床しました。起床しましたというかもう夜中ずっと30分おきくらいに起きてたので、もう時間もいいし起きるかという諦めの起床でした。

適当にスマホをいじって時間を潰し、チェックイン、中に入って朝ごはんを食べ、コンタクトをつけ、peachに搭乗しました。
前日までのドタバタ騒ぎは何だったんだというくらいスムーズにことが運び、もはや逆に驚いたね。

さて、この飛行機では集合時間に間に合わない問題ですが、それは桃園国際空港に10:05に着き、入国審査で1時間近くかかるという仮定のもとでの話です。状況によっては間に合う可能性もあります。

具体的に言うと、桃園国際空港第1ターミナル10:28発のMRT直通電車に乗ることさえできれば、台北駅までおよそ35分、そこから集合場所までおおよそ400mくらいなので、10分遅れ程度でなんとか到着することができます。

……

さあて、桃園―台北1時間走破RTA、はっじまーるよー!

まずは座席の確保です。今回飛行機を予約する際に、なるべく出口に近い座席を取りました。具体的に言うと6列目です。近い。

次に移動手段の確保です、今回は時間的にMRTを使う他なかったのですが、そこで切符(台湾ではトークン)を買う行為はタイムロスになります。幸いなことに私はEasyCardという台湾で使えるICカードを持っていたので、それを使って時間短縮します。

さらに、関西国際空港にて500元分だけ両替しました。普通、関空での両替はレートが低く損なので現地についてから行うのが鉄板ですが、今回はそんな時間はないので、最低金額、つまりMRTで桃園―台北間が150元なので、往復分プラスアルファ程度のお金だけは確保しました。EasyCard使えばいいじゃん?という声が聞こえてきそうですが、実はどのくらいチャージ分が入っているのか知らないため、場合によっては片道分すら足りないという可能性もあったのです。

最後に、普通は台湾現地についてからポケットwifiやsimカードなどを購入してインターネット環境を買うのが当たり前なのですが、今回は時間がないため諦めました。その代わり、桃園空港の出口からMRTへの入り口までの地図、台北駅から集合場所までの行き方などを事前に頭に詰め込みました。

あとはそれらの行動を全てオタク・ダッシュでこなせば完了です。オタク・ダッシュを知らない方のために説明しておくと、オタク・ダッシュとは主に、急がないと推しのイベントに間に合わないときや、物販列にいち早く並ぶときなどに使われる日本の伝統的走行法であります。古事記にも載っています。

具体的に言うと、オタクはたいていイベントの際リュックサックを使用するのですが、

これが一般的なリュックの背負い方ですよね。でもこれ、重心が後ろに傾いてうまく走ることができません。

オタク・ダッシュでは以下のようにリュックを持ちます。

そう、前に背負うのです。こうすることで重心が前に傾きスピードアップが期待される上、前からやってくる人や障害物を跳ね除けて進むことができます。

Japanese Traditional Culture – Otaku-dash、もし機会があれば是非お使いください。

※嘘です

桃園国際空港に到着

関空始発だったからなのか、定刻通りきちんと出発した飛行機は、なんと予定よりかなり早く桃園国際空港に到着します。
具体的に言うとだいたい9:50くらいに到着し、そこから前列のアドを生かして急いで入国審査場に行ったところ、確かに人はたくさんいましたが、それ以上に回転が早かったので、これはもしやこのままスムーズにいくと
本当に28分のMRTに乗れるのではと思い始めました。

入国審査が終わったのが確か10:20分あたり、そこから関税とか両替とか色々すっとばしてダッシュでMRTに向かいます。
こんな時のためにちゃんとチャートを用意しておきました。(ここのサイトを参考にしました。本当に助かりました)

☆出口を出て左に2回曲がり、エスカレーターで下に2回降りる!

これを意識して行動したところ迷うことなくMRTの駅に向かうことができました。ホームに着いたのがだいたい10:24ごろ、本当にギリギリの戦いです。

MRTの中ではwifiが使えるため、ツアーの方になんとかギリギリ間に合うかもしれないから少し待ってもらえないかということをメールで伝え、あとは台北駅から集合場所までの地図を念入りに確認します。

台北駅につくと、案の定チャージ金額が足りず改札でハネられたので、窓口に行きチャージしてもらい、その後頭に構成した地図どおりに全力ダッシュしました。もうここからはwifiが通じないので、迷ったら一発でアウトです。この時が一番怖かった。

そしてついに、ついに、

11:10頃、集合場所到着

なんとか間に合って良かったです。他にも色々あって到着が遅れている方もいたので、私だけが特別に遅いわけではありませんでしたが、ツアーの方に○○(実名)が来ましたと伝えたとき、欠航大変でしたね、よくぞ来てくれましたとねぎらって頂いた時は本当に嬉しかったです。

さて、ここから本当にえりぽんツアーが始まります。

お昼、小籠包ランチ

バスに乗った時点で既に予定より45分遅れだったのですが、とりあえず一行は昼食を食べに台北市内の小籠包のお店に行きます。

バスは3号車に分かれており、それぞれの号車にだいたい30人弱ほどの参加者が乗っていました。私は最前列だったので、バスに中村繪里子さんや下田麻美さんが乗ってきたらめっちゃアドじゃん〜〜とか思ってたのですが、結局最後まで乗ってくることはなかったです。悲しい。

バスにはそれぞれバスガイドさんが居ました。海外ツアーではよくある、カタコト日本語を使いこなすおばちゃんです。今回私のバスに乗っていたガイドさんは割と個性的で、日本人は子供に北京語を勉強させるべき〜とかアメリカに籍を置くべき〜などを真剣に語っておられました。おお。

そんなこんなでお店に到着、中に入ったところツアー会社の方にくじを引くように言われます。そう、お昼の席を決めるくじです。実はこのツアー、ほとんどの状況において席がくじ引きで決まります。たとえ二人で申し込んだとしてもバラバラになります。もちろん、そちらの方が公平ですし、色んな人達と話す機会も出来て良いんですかね。

↑小籠包。台湾なのでターンテーブルでした。

さて席に移動して、今回の司会進行であるセクシー斎藤さんが登場し、盗撮とか盗聴とかするなよーSNSに次の行き先書くなよーとか色々注意を受けた後、ついにお二人の登場です。となりの個室みたいなところの扉が開いて中村繪里子さんと下田麻美さ

かっっっっっ!!!!!!!!!!かわ!!!!!!!!!!!!かわい!!!!!かわいい!!!!!!!!!!!!!!!かわいい!!れ!!!!!!!!ぶへっ!!!!!!!!!!
かわいいしちっちゃい!!!!!!!!!やばい!!!!!!!!!!!!!!!!!!

…………

いややばい。
かわいい。

今まで映像でしか見てこなかったんですが、画面越しにみるあさぽんより1億倍可愛い。この話は本当だったんですね。

しかも、何が一番感動するって、ライブ映像で見たのと全く同じ動きなんですよ。ライブでは声優さんってよくお客さんに手を振るじゃないですか。そのときあさぽんってよく、ちょっとぴょんって跳ねながら手を振るんですよ。

全く同じ動き!!!!!!!!!!!!!やばい!!!!!!!!!!!!!!!その動きすっごい好き!!!!!!!!!!!!!

…….

はぁ。

その後はまあ簡単な自己紹介やツアーの意気込みなどあった後、各テーブルを回って写真撮影をしました。それがセクシー斎藤さんのTwitterに晒され上がってるやつですね。満面のオタクスマイルを浮かべてるのが僕です。探さないでください。

あとは缶バッジを一人一人手渡しして頂きました。隣の人とも話していたのですが、いざ実際対面してみると本当に何も喋れない。アッアッありがとうございます くらいしか。マジで。この段階でちゃんと繪里子さんや下田さんと喋れる人はほんとすごいと思うしイイなぁ〜って思いながら見てた。

あとあとあと、本当にお二人との距離が近い!!!
例えライブやリリイベの最前列とかでも、距離にすればせいぜい1m位が限度じゃないですか。1mなんてもんじゃない、1cmですよ!!!!!!1cm!!!!!!!!!!ヤバい!!!!!!!!!

僕は鼻が詰まってるのでよく分からなかったですが、鼻のいいオタク曰くいい匂いがしたそうです。いいなぁ。

動物園

さてそんなこんなでお昼は終了、次は動物園に向かいました。

基本的にバス移動中は、事前に収録した繪里子さんと下田さんとセクシー斎藤さんによるラジオ(映像付き)が流れていました。お陰でバス移動中もそんなに退屈しなかったです。

そんなこんなでボケーっとラジオを聴いていると動物園に着きました。動物園では繪里子さんと下田さんを先頭にずらーっと並ぶ感じで歩き回りました。乗るバスによって3班出来るので、あるポイントを過ぎると次は別の班の先頭に行くみたい(な感じだと思います。僕は1号車だったので詳しくは知らない)。

背後からお二人を見ていたんですが、いやあもう最高だった。もちろんパンダ(ふつうパンダというとジャイアントパンダなので、漢字で大熊猫って書くんですね。熊猫だけだとレッサーパンダらしいです)も可愛らしかったんですが、それよりもパンダを見た繪里子さんのはしゃぎっぷりのほうが印象が強かった。お二人が楽しそうにしているのを後ろから眺めているだけで満足です。眼福至高。

↑パンダ。実はこのすぐ左に中村繪里子さんと下田麻美さんがいる。

しかしまあ、もう大学生にもなると動物園に行くという機会も滅多になく、久し振りに行ってみてすごく懐かしさを感じました。檻に入れられてる動物はとても少なく、むしろ出来る限り自然に近い感じで動物たちが飼われていて、なるほどと感心しました。その分隠れてしまって見えなかった動物も多かったですが、それはそれで探す楽しみが増えました。参加者の方たちと「マングースどこおるんや???」みたいな会話をしてました。いやあ来てよかった。

九份

動物園も見終わったところでお次は台北最大の観光地である九份に行きました。千と千尋の神隠しのモデルとなった場所ですね。夜になると提灯が一斉に灯り、狭く活気のある商店街も合わさってそれはもう幻想的な光景になるとか。(えりぽんツアーの行程表を全く見ておらず、前日にも九份に訪れてしまった参加者の方から写真を見せて頂いた)

……しかし残念ながら、訪れた時間はまだ明るく提灯は灯っておりませんでした。でも東シナ海は綺麗だったです。

↑九份からみた東シナ海。

本当はここで1時間程度の自由観光だった筈なのですが、ツアーが押しに押して1時間遅れ、しかも土曜の夜で九份は激混みしていたので自由時間は殆ど無かったです。

途中、繪里子さんと下田さんが道端で手を振ってくれているのに全然気付かなかったくらいには時間が無かった。海外ツアーは多少の予定のズレは仕方がないのかしら。

ホテル・夕食・宴会

そこからはホテルに向かいます。正直この時点でめちゃんこ疲れてたのでバスの中では爆睡していました。ほかの参加者の方も寝てる方が多かったです。

ホテルは参加者一人一人に部屋が与えられています。過去2回のあさぽんツアーでは相部屋だったらしいので、部屋がシングルなのは個人的にはリラックスできて本当に助かりました。

そこからしばらくして夕食、この時は繪里子さんと下田さんはおられなかったので完全自由席です。下田麻美さんの歴戦のファンの方と隣になり、色々話を聞きました。下田麻美さんがご自身の生誕祭イベントでパンツを売った話とか(語弊ありまくり)。面白かったです。

↑夕食。台湾の料理は全体的に量が多い。スズキがすごい美味しかった。

さて夕食が終わると、いよいよ本日最後のメインイベント、えりぽんしんかい(えりぽんツアーと懇親会をミックスしています。正直言い辛い)が始まります。

…が、この内容を詳細に書くとネタバレになるのでやめておきます(実際、この宴会の中身をTwitterに書いてる人は殆どいませんでした)。

まあ大丈夫そうなのを1個だけ挙げると、一人20秒の自己紹介タイムがありました。これがまあ、なんと、近い。本当に近い。お2人がわざわざ席の近くまで寄ってきてくれるのです。それで完全にテンパって全然思ってた通りに話せませんでしたが、唯一、私がこのえりぽんツアーでどうしても下田麻美さんに伝えたかった、 “大阪でイベントをやって欲しい”という事だけはしっかりと伝えられたので、そこはまぁ良かったです。

こうして大体11時くらいに宴会が終わりました。押していたこともあり結構遅くなりましたが、予定していたイベントを省略、ということはどうやら無かったみたいです。よかったよかった。

私は部屋に戻りシャワーを浴び、しばらくダラダラしてから寝ましたが、人によっては2次会と称して集まってお酒を飲んでいたみたいです。元気だなあ本当に……

↑本日の宿。台湾ではシングルという概念がなくツインルームしかないらしい。でも一人で泊まれる。

ツアー全体の感想まとめ

さて、ここまで書いたところでだいたいツアーがどんな感じなのかは伝わったのではないかと思います。ここで少し早いですが、ツアー全体を通じて私が思ったこと、感じたことなどをまとめて書きます。

近い

近い。とにかく近い。限りなく近い。これがこのツアー最大の特徴なのではないでしょうか。距離感がほぼ0です。だってさ、普通に参加者が座ってる椅子に何気なく手を掛けたりするんですよ。あり得ないじゃん普通!?

でも近すぎない

お二人はやはりプロです。ファンとの間の壁を出来る限りなくしつつ、かつツアー参加者全員が楽しめるような適切な距離感を保ち続けています。でもそれは繪里子さんと下田さんに限らず、参加者全員もそのことをしっかりと了承しているようでした。この事実がこのツアーを成功させた最大の要因なんでしょうね。

でもやっぱり同じバスに乗ってほしかった

申し訳ない、でもこれだけは言いたかった。過去2回のあさぽんツアーではバスガイドとして下田さんが一緒にバスに乗ったらしいのですが、今回はそうではなく、繪里子さんと下田さんは別の車に乗って移動していました。

もちろん、今回は移動時間が長かったり、準備や休息の時間も必要で、様々な事情があったのでしょうが、それでもほんの僅かな短い時間でもいいので、中村繪里子さん、下田麻美さんと同じバスで同じ時間を共有したかったです。

あと、バスの中で流れていたラジオですが、最初エンコードが間に合っていなかったり、途中で止まってしまう動画があったりと、おおよそプロの仕事ではないように思います。まあ多分本当にプロじゃないんでしょうけれど。少しだけ残念でした。

中村繪里子さんと下田麻美さんのペアは最強だし最適

これはこのツアーを通して本当に感じました。13年間も同じ仕事をずーーっと一緒にこなしてきたからか、やっぱり息がぴったりです。振りとかももう全部拾っていきます。一方が喋っているときももう一人はなにか細かいリアクションを入れたり、細かな茶々を入れていました。

このことを特に感じたのが自己紹介のパートで、やっぱり私も含め自己紹介が苦手な人って一定数いるんですよね。そんなときも、あ、この人は苦手そうだな、となったら適切にツッコミを入れたり振ったりして助けてくれました。

普通85人も自己紹介したら途中でダレてくるもんなんですが、それが本当に最初から最後までずっと盛り上がって楽しかった。この2人のペアは最強です。

あと、今回は繪里子さんと下田さんの2人が主催するツアーということなのですが、お二人両方のファンという方はそこまでいなく、やはり中村繪里子さん、下田麻美さんのどちらかが大好きという方が多かった印象があります。

それに対して、中村繪里子さんと下田麻美さんの代表作はアイマスだということで、参加者のほとんどはアイマスが大好きです。これが何を意味するかというと、まず参加者同士で会話が致命的に合わないということはほとんど起きません。

さらに、例え下田麻美さんのファンでも中村繪里子さんを知らないということはなく、またその逆も然りなので、どちらの方が喋っていても十分楽しめます。この2人はツアーのペアとして最適だったと思います。

台湾という開催地も良かった

最初台湾で開催すると聞いたとき「ええ……遠い……奈良でええやん……」とか思ったのですが、結果として台湾はすごく良かったです。上に書いたとおりいくつかの観光名所も回れて楽しかったですし、なにより台湾のファンの方が多かった!彼らが頑張って日本語で繪里子さんや下田さんに話しかける姿を見ると何故か、ああここに来て良かったんだな、と1ファンとして強く感じました。

コミュ障でもなんだかんだなんとかなる

世の中には大別して2種類のオタクがいて、つまりライブで大声でコールすることを楽しめるオタクと楽しめないオタクがいます。前者に該当する方は間違いなくこのツアーは楽しめます。私はどちらかというと後者に該当するのですが、最初のお昼を食べた会場でみなさんが大声を出してコールしていた時は正直ぎょっとしました。まあでも、ずっとコールしている訳でもないので、それはそのうち慣れると思います。

あと、みなさん優しかったので、話しかけたら優しく答えてくれますし、逆に話しかけてくれたりもしれました。ホテルのエレベータなんかでも、全然知らない参加者さんと会ったらあ、こんにちは〜みたいな感じになってました。もちろん、完全に気心が知れるまでは至らないかもしれませんが、それでも居心地の悪い雰囲気にはなっていなかったと思います。

あとは、お酒を飲んでいる人が結構いましたね。台湾ビール。お酒を飲むとそういうコミュニケーションが捗るのかもしれません。私は飲んでないけど。

海外旅行の予定は飛行機を含めしっかりと練るべき

マジで!!!!!!!!ほんまに後悔するで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

行きたけでもLCCは避けたほうがいいかもしれません。あとは、欠航になったときに備え、あらかじめ前後の便を確認しておくとか。

こんなところですかね。これ以上に何か知りたいという点があればお近くのチョッキーまでお問い合わせください。通信費は自己負担となります。

2日目

さて、2日目が始まります。私はシャワー浴びたあとそのまま目覚ましも掛けず寝落ちしてしまったのですが、夢の中で春香が出てきて、春香…春…?繪里子さん……?………えりぽんツアー!!!!!(ガタッ という感じで飛び起きました。夢の中に春香が出てこなければ完全に寝坊してた。危ない危ない。

朝食はビュッフェでした。(バイキングという言葉はどうやら日本でしか使われていないらしいです。ほむほむ。)ですが実は、前日の昼も夜も相当な量のご飯が出てきたもので、あんまりお腹は空いていませんでした。
あと、朝食会場に必要なチケットを部屋に忘れてしまい、たまたま同じエレベーターに乗っていた参加者の方と連番を組ませて頂きました。ありがとうございます。

朝食が済んだら出発です。チェックアウトの際、もう台湾ドルの残金が200元しかないのでフロントで両替しようかと思っていたのですが、たまたまそこにいた他の参加者さんが多めに台湾ドルを持っているということでその方に両替してもらいました。ありがたや。

こういった他の参加者さんとのゆるい付き合いこそがオタクツアーの魅力の一つなのかもしれません。

パイナップルケーキ工場

さて一行は台湾名物、パイナップルケーキ工場に向かいます。そこではパイナップルケーキ作りの体験、工場見学、おみやげ購入などをしました。

↑パイナップルケーキ作りの体験。予め用意された生地と餡を良い感じにこねて型にハメる。

全体的に思ったよりも割と子供向けな感じだったのですが、なんだか童心に帰ったみたいで楽しかったです……とか言ってると、パイナップルケーキ工場を出たあとのバス内のラジオで、繪里子さんが「割とパイナップルケーキ工場、子供向けらしいけどまあ君たちなら何でも楽しんでくれるでしょ(笑)」みたいなことを言っていました。おいオタク、舐められてるぞ。でもな、大正解だよ。

あとは、パイナップル工場で下田麻美さんに声を掛けられて少し、ほんの少しの間だけ喋りました。……が、完全に照れてしまってマトモな会話ができなかったので、その内容は書かないことにします。まあ推しとの会話なんてインターネット上に載せたら一生晒されるのが関の山ですからね。

でもね、本当に嬉しかった。一生の思い出です。

昼食と解散式

さてツアーもいよいよ終わりが近づいてきました。最後のイベントは丸山ホテルという5つ星ホテルで昼食です。丸山ホテルがどんなホテルなのかというと、

デカい。本当にデカかった。これがホテルなのか。

一行が丸山ホテルに到着したとき、たまたま台湾総統がこのホテルに来ているらしく(!?)、しばらく足止めを食らっていました。SPさんとかすごいいたなあ。やば。ぱやぱやぱー。

↑この場違い感。だがそれが良い。

昼食はビュッフェ形式だったのですが、それはそれは美味しかったです。ビールが飲み放題だったらしいですね。台湾なのに寿司職人さんもいました。スイーツやケーキも超本格的。

あとは、今回は繪里子さんと下田さんと同じ場所で食べるので、お二人が普通に参加者に混じって食べ物を取ったりしていました。この距離感。
さらに最後だということで、お二人ともテーブルを回って参加者に話しかけておられました。残念ながら時間の関係で私のいたテーブルまでは回ってきませんでしたが……話しかけられた人、超羨ましい。

そんなこんなで解散式、繪里子さんと下田さんから一言ずつ別れの挨拶をいただきました。繪里子さんも下田さんも次回開催する気マンマンでした。それはこのツアーが成功したという証左でしょう。本当に嬉しかった。

最後は台北駅に向けて出発するバスを、繪里子さんと下田さんが手を振って送ってくれました。さよなら繪里子さん!下田さん!またどこかで、必ず会いに行きます!!!

終わってみての感想と、すこしだけ真面目な話

えりぽんツアー、だいたいこんな感じです。もっとマトモな日記を読みたい方は他の参加者の方が書かれたこちらとかをどうぞ。

さて、終わってみての感想ですが、正直に書くと、あまりにも中村繪里子さん、下田麻美さん分を摂取しすぎて尊みがオーバーフローして何も考えられないというのが率直な感想となります。二日間ずーーーーっと一緒にいた訳ですから。もう最後の別れのときなんて、繪里子さんと下田さんが「そこに居る」ということが余りにも当たり前になってしまい、本当にもうお別れするんだという事実がこれっぽっちも飲み込めなかったです。それほどまでに濃密で素敵な時間でした。

実はこのツアーが開催されるまでは色々なことがあったらしいです。下田麻美さんは過去2回にわたって単独で「あさぽんツアー」というバスツアーを開催しており、その2回目の際にはもうこれでバスツアーをするのは最後だと仰っていたのです。

それにも関わらず今回ツアー開催にまで至ったのは、とあるファンの方たちが、どうしても次回も開催したいということで、自分たちの手で企画書を作成して送り、その姿に下田さんたちが強く心を動かされたかららしいのです。
私達がそのことを知ったのは最後の下田麻美さんの別れの挨拶のときでした。ちょうど企画書を作成した方が私の隣に座っていました。その方も、下田さんも、セクシー斎藤さんも、そして私自身も、他の参加者のみなさんも、本当に胸がいっぱいになる思いでした。

ファン歴半年の私ですが、どうしてここまで熱心なファンが集まり、このようなバスツアーを開催することが出来たのかが分かる気がします。とにかくこの空間は温かい。ファンのみなさんも、そして下田麻美さんも。絶妙な距離感とお互いの心優しい配慮によって、ここまで楽しい空間が作り上げられているんだなあと感じました。そしてこんな素敵な人たちが集まったのは他の誰でもない、下田麻美さんの人徳によるものだと思います。

私はこれまでずっと下田麻美さんのことを画面越しで見てきて、どこか非現実的な、妖精のような存在に捉えていた気がします。ですが今回実際にお会いすることができて、下田麻美さんも、紛れもない実在する1個人であるという当たり前の事実を強く再確認しました。そしてそれと同時に、自分は本当の意味で下田麻美さんのファンになれた気がします。

可愛らしくて、面白くって、笑顔が素敵で、そしてファンのことをこれだけ考えてくれる。私はこの人を心の底から応援している、ということを胸を張って言えます。

自己紹介の際、参加者のひとりが繪里子さんに向かって、どうか長生きしてくださいと願いました。私達ファンの願いは全く同じです。下田麻美さんが望む限り、私達はどこでも着いていくし、どこからでも応援します。

そしてツアーが終わった帰りの飛行機のなか、美しい台湾の夜景を見ながら、私は将来どのような人間になりたいんだろうということを考えていました。

私はここ数年間、アイドルマスターや他のオタクコンテンツに触れて、本当に楽しかったですし、いつかこの素晴らしいものを作り上げる側にもなりたいなとぼんやり考えていました。

残念ながら、人には向き不向きがあります。私には他の人と協力しあって企画書を作り上げるなんてなかなか難しいでしょうし、ステージに立ってパフォーマンスするなんてもっての外です。

ですが今私は、大学で情報系の学科に所属しているので、頑張れば将来的にそういった分野のお仕事に就くことができるかもしれません。もしそうなったとしたら、この素晴らしい、温かな世界を他の人たちにも振りまくことが出来るような、そんな人材になれたらいいなあと思いました。それがこの半年間、学業もうまく行かず無味無臭だった僕の生活に彩りと刺激を与えてくれた下田麻美さんへの、一方的な”恩返し”になると信じています。

えりぽんツアーを企画してくださったみなさん、参加者のみなさん、台湾現地でお世話になった方々、本当にありがとうございました。

最後に、例年あさぽんツアーでは下田麻美さんへ告白する人が何人か居たそうです。今年はどうだったか知りませんが、私もそれに倣い、”島田紳助流、絶対に断られない告白の方法”による下田麻美さんへの告白をもって、最後の挨拶に代えさせて頂きます。ここまでこんな長文をご覧頂き、ありがとうございました。

――下田麻美さん。すみません、勝手に好きになってもいいですか。

wotto/チョッキー

コメント

  1. nininga より:

    ヲタク、想像以上に怖い