成人代表のあいさつ

本日は成人という人生の節目、そして新たな門出を迎えた私たちのために、この
ような盛大な式を挙行していただき、誠にありがとうございます。○○市長××××様をはじめ、沢山の方々から励ましの言葉を賜り、新成人一同、身の引き締まる
思いであります。

この記事は カオスの坩堝 Advent Calender 2018 7日目の記事です。

私たち新成人の中には、すでに就職し社会人として自立している人、学業に励む
人など様々な人が居ますが、皆成人としての自覚と責任を持ち(ほんまか、少なくともぼくは全然持ってないぞ)、一日一日を大切に
(無為にの間違いだろ)過ごしております。

私は高校を卒業後、ここ○○市から離れ、京都の大学に進学しました。大学では数学
や物理学の勉強を進めながら(大した進捗もないです、怠慢な学生で申し訳ない)、人工知能の研究をしております(研究らしい研究も大してしてないし、実験はネガティブなデータしか取れないんだけどな)。また、自分の周り
には、気負うことなく自由な態度で学問に向かっている友人が多く(これはほんと)、彼らから良い
影響(だけとは言い難い)を受けながら、充実した(してるのか?)大学生活を送っております。最近では、学問そのもの
の美しさに惹かれるだけでなく、これまで学んできたことが社会に活かされている
ことを実感する機会が増え、学びが増々面白くなってきました(面白くなってきましたが、自分の能力不足と、その原因であるこれまでの努力の少なさと、しかしながら努力する気が起きない自分に嫌気がさす毎日であります)。今後も広く学習を
進めながら、「これだ」と思える分野を探せていけたらと考えています。(結局何者になるのかも定まっていないし、これから先何をしたいのかもわかりません。自分に価値を見いだせない。学問だけが人の価値を決めるものではないと思いながらも、周りは好きで勉強したり研究したりしている人たちばかりなのでつらい。たぶん視野狭窄に陥っている可能性が高いのだが。)

これまでの20年間、辛く苦しい時もありましたが(しかなかった気がしますが)、今日この日を迎えられたの
は、これまでお導きくださった先生方や地域の方々、幾多の困難・喜びを共にして
きた仲間たち(そんな人たちいたかな、現に私は小学校はいじめられっ子だったし中学校も高校も同窓会呼ばれてないけど)、家族のために働いてくれた(ろくでなしの)父、そしてどんなときもそばで支えてく
れた母のおかげです(母には本当に心から感謝している。この話はまた後日)。この感謝の気持を忘れず、私も同じように次の世代を支えら
れる大人になるよう、次の世代にも、何より自分自身にも胸を張って生きられる大
人になることを誓い、新成人代表の挨拶とさせていただきます。

この20年間、辛く苦しいことばかりでした。おおよそ耐え難い理不尽に辛うじて耐え、時には逃げ、なんとかやってきました。理不尽をふっかけてきた相手に「この世には『正しくないがそれが事実として通る』、なんてこともある」などと言ってきた奴も居て、未だに殺す他ない、いや、殺しても足りないくらいだと思っています。

私が辛く苦しい思いをしたんだから、お前らも同じ思いをしろ、というのはそれこそ道理が通らないでしょう。ですから、少なくとも私が関わる次の世代の人たちには、そんな辛く苦しい思いをさせたくないと思うのです。

「昔はヤンチャしたなぁ」なんて言葉で片付けられては堪らないような思いをしてきた人間が居ること、想像すら出来ない人も多いことでしょう。だからこそ私は自分のされたこと、したこと、その全てを清算して、次の世代に対して一点の負い目もない、そんな大人になりたいと、そう思います。

平成30年 1月某日

新成人代表 すぺくた

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