鶴の恩返し
おじいさんが野道を歩いていると、若い蛇口が一匹罠にかかっているのを見つけました。 「助けて〜助けて〜」 蛇口は、とても苦しそうな声で助けを呼んでいます。 親切なおじいさんはすぐに駆け寄ると、蛇口を捕らえているトラバサミの解除に取りかかりました。野生の蛇口は国の天然記念物です。それを罠にかけるなんて……。おじいさんは人間の残酷なまでに深い欲望に対して悲しみを覚えました。 「可哀想な蛇口...
Chaos is not kaos.
このデフォルトで入れられてるプロフィール画像ってなんなんでしょうね。ある部分は禍々しく、またある部分は滑稽な造形。この世界に存在してはいけない生き物のように見えますよね。でも、こういった明白な「気持ち悪さ」を感じることができるっていうのは万物の霊長たる我々の特権なのではないかと思うのです。もっと具体的に言うと、「進化の流れで生き残った生き物」だけがこの特殊な嫌悪感を味わう、ということです。これは、淘汰され、進化の可能性を摘み取られるだけの存在に向けられる本能的な嫌悪感。一見、根源的な優越感に依ってでしか生み出されることのないこの感情も、しかしながら僕には、なによりも純粋で高濃度な「憐憫」が形を変えたものにしか見えないのです。好きな食べ物はグミとラーメンとかまぼこ、好きなアーティストはamazarashi、好きなTCGはデュエマですよろしくお願いします。
おじいさんが野道を歩いていると、若い蛇口が一匹罠にかかっているのを見つけました。 「助けて〜助けて〜」 蛇口は、とても苦しそうな声で助けを呼んでいます。 親切なおじいさんはすぐに駆け寄ると、蛇口を捕らえているトラバサミの解除に取りかかりました。野生の蛇口は国の天然記念物です。それを罠にかけるなんて……。おじいさんは人間の残酷なまでに深い欲望に対して悲しみを覚えました。 「可哀想な蛇口...
この投稿は「カオスの坩堝 Advent Calender 2017」の17日目の記事です。 リオデジャネイロのはずれにある森の中をぶらぶら散策していると、妙な光景が視界に飛び込んできた。 崖から突き出すようにして設置された建物だ。古びており、今にも熱帯地方の力強い植物たちに飲み込まれんという有様であるのに、どこか荘厳で揺るぎのない美しさを湛えている...
この投稿は「カオスの坩堝 Advent Calendar 2017」の4日目の記事です。 小説? いやいやいや、なかなか書けないですよ、今は。受験期ならまだしもね、今はなんてったって、忙しいんですよ。ミステリ研で出すために書いた短編なら何個かあるんですが、こう言う場で出すのって書き下ろしの方がいいでしょう? いや、書き下ろしの方がいいんですよ、僕のこだわりですけど。てな...