小説一覧

NO IMAGE

初雪の朝

この投稿は「カオスの坩堝 Advent Calender 2017」の27日目の記事です。 京都にこの冬初めての雪が降った朝のことだった。私は大学の1限を休んで下鴨神社へとお参りに来た。普通なら2限に間に合うギリギリまで寝ていたいのだが、今日はちがった。私は自殺の成功祈願にきたのである。 「上手く死ねますように。」   こんなお願いを神様が聞き入れてくれるかどうか...

NO IMAGE

礼拝堂、信仰心あるいはヨツコブツノゼミ

この投稿は「カオスの坩堝 Advent Calender 2017」の17日目の記事です。         リオデジャネイロのはずれにある森の中をぶらぶら散策していると、妙な光景が視界に飛び込んできた。  崖から突き出すようにして設置された建物だ。古びており、今にも熱帯地方の力強い植物たちに飲み込まれんという有様であるのに、どこか荘厳で揺るぎのない美しさを湛えている...

NO IMAGE

ロマンティック・ロマンティスト

この投稿は「カオスの坩堝 Advent Calender 2017」の15日目の記事です。 「猫サークル」なるものをご存知であろうか。もちろんの事ながら、猫を愛する貴婦人たちが集い猫自慢をし合う会、あるいは猫に障害物競走などをさせて楽しむ会、などではない。つまり彼らのしている事とは、そこらにいる野良猫たちの"お世話をする"——具体的には、餌をやったり、去勢手術をしたりして、ねこが快適...

NO IMAGE

ゆめ・うつつ合戦

この投稿は「カオスの坩堝 Advent Calendar 2017」の11日目の記事です。      それは私たちが起きている間は息をひそめ、眠りについた後人知れず活動を始める。 ひどくおどろおどろしい(もしくは使い古された)表現をしてしまったが、君もよく知っているはずだ。そう、何を隠そうこれは「夢」のことだ。もちろん「夢」といっても将来の願望という意味ではなく、寝ている間によく見る謎...

NO IMAGE

こんな短期間で、しかもたった二回の投稿で完結する小説なんてかけないよ〜という一青年の苦悩と進化論とヨツコブツノゼミ

この投稿は「カオスの坩堝 Advent Calendar 2017」の4日目の記事です。      小説? いやいやいや、なかなか書けないですよ、今は。受験期ならまだしもね、今はなんてったって、忙しいんですよ。ミステリ研で出すために書いた短編なら何個かあるんですが、こう言う場で出すのって書き下ろしの方がいいでしょう? いや、書き下ろしの方がいいんですよ、僕のこだわりですけど。てな...